03/6/24UP 04/9/22更新 04/10/11更新   

争ってるのに処分の呼出が なぜ?

 

「取り締まりに納得いかなくて、反則金を払わず(または略式に応じず)争うつもりだ(争っているところだ)。その結果がまだぜんぜん出ていないのに、免停処分をするから(または「意見の聴取」を行なうから)出頭せよとの呼出がきた。おかしいんじゃないか。なぜだ ?」
 という声をよく聞きます。

 1990(平成2)年6月22日の第118国会、参議院の地方行政委員会で、こんなやり取りがあります。

○諫山博君 問題は、警察の方では違反行為があったという主張をするけれども、運転者の方で自分には違反行為はないはずだと言って争う。これが検察庁に回り、裁判所に回るという例がしばしば出てきます。検察庁で不起訴になる、裁判所で無罪になるというような件については警察は反則金を科することはできないし、減点扱いすることは許されないと思いますけれども、どうですか。

○政府委員(関根謙一君) 行政処分の場合には、その点数を付しますと、一定の取り消し、停止の基準に達する場合に聴聞等を行いまして、その取り消し、停止等の行政処分を行うわけでございますが、その場合に刑事裁判で今客観的事実の存否について争っているということがわかりました場合には、多くの場合処分を保留するということをしているかと存じます。

 関根謙一君というのは、当時の警察庁交通局長です。「刑事裁判で」となっていますが、公判請求されてからに限定される理由はなく、「刑事手続きで」と解すべきでしょう。

 ところが、現実の運用は、国会答弁とは異なるほうが一般的といえます。チャートにあるような段取りで処分についての呼び出しがくるのが普通です。
 要するに、反則金だの略式だのは刑事処分についてのことであり、行政処分とは手続きが別になっているのです。もとは1つの違反容疑ですが、刑事は刑事で、行政は行政で、別々に手続きが進行します。刑事の(行政の)ほうの呼出がきたから、そっちの出頭に応じれば行政の(刑事の)ほうの呼出はない、なんてことはありません。
 詳しいことは、FAQ「点数と行政処分の基本」をご覧ください。

 とはいえ、「刑事処分の結果が出るまで点数は入力しない」旨、警察で言われ 、実際に入力されていなかったといったご報告も、少ないけれども最近ぽつぽつ聞こえてきています。
 FAQ「はじめに」にあるように、思いがけないことが起こり得るのです。

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