02/6/20up 05/10/25更新 08/4/4更新

 

警察官またはパトカーの制止を
ふり切って逃げた
このあとどうなる?

「交通違反の嫌疑で停止を求められたが、ふり切って逃げちゃった。このあとどうなるか心配」
 とビクビクしている方がけっこういるようですね。

 「交通違反は現行犯じゃないと捕まえられない」なんて噂があるようですが、それはウソです。自動速度取締機による取り締まり(キップを切る作業)が、違反から2週間もたってから行なわれることからも、明らかじゃないですか。

 警察は、逃走車のナンバーを控えていれば、車籍照会して、所有者を突き止めることができます。
 しかし、自動速度取締機と違って、違反者の顔の特定がしっかりしていない場合、所有者が「俺は知らん。捜査には協力しない」と言い張ると、素直に停止してキップを切られる違反者を相手にするより、警察としてはメンドウ、ということになります。

 もちろん、
「逃げた違反者の上半身の着衣の特徴、髪の特徴、顔の特徴などについての複数の警察官の証言が、本件車両の所有者の特徴と一致する。さらに、所有者の周辺を捜査した結果、この所有者が本件違反の日時にその道路を走ったと認められる」
 などとして、逮捕令状を取って逮捕し、さらに証拠を固め(なんとか自白を取り)送検する、ということは可能でしょうが、けれど点数(件数)主義のもと行なわれる取り締まりにおいては、効率が大事なわけですから、たかが1件のためにそこまでメンドウなことをするかどうか。まあ、しないことがよくあるようですね。

 とはいえ、違反や逃げ方が悪質だったとか、そのとき逃げ得を許したことがよくあって頭にきていたとかで、「メンドウでもこの野郎を逃がすわけにはイカン!」と思えば、警察はキリキリ捜査してくるでしょう。
 どういう捜査をどこまでするか、どのへんであきらめるか、それは、その警察官(上司も含む)のキャラクターや都合、そして所有者(違反者)の出方などによりケースバイケースでしょう。

 なお、逃げること自体は罪になりません。公務執行妨害(刑法95条)にもなりません。
 ただし、もしも検挙された場合は、逃走のおそれが(今後も)あるということで、逮捕される可能性が高いというべきでしょう。場合によっては勾留(最大20日間)され、さらに裁判(交通違反の裁判)が終わるまで拘置所や留置場に身柄を拘束されることもあり得ます。
 そして、罰金刑か懲役刑か微妙なときは懲役刑に、執行猶予かどうか微妙なときは執行猶予がつかずに実刑に、となることもあるでしょう。
 また、逃げる途中の違反も、逃げる原因となった違反といっしょに処罰されます。
 そんなことより、逃げる途中の事故がいちばん危ないです。それで自分自身が死傷するのは自業自得ですが、他人が死傷させられてはたまりません。そういう事故(というか危険運転致死傷。相手がケガだけでも懲役15年以下)は多いです。 

 

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