03/8/30更新 07/8/26更新 11/3/21更新

 

いまやっておくべきこと
 

 交通違反・事故を中心に、現時点で2800件を超える裁判を傍聴してきた。ご相談等の受付については、ここ数年集計し直していないが、新規だけで軽く5000件を超える と思う。
 そんななかで、「これだけは絶対にやっておかねば!」「これが基本中の基本だ!」ということがある。

 たとえばスピード違反なら、本人が認識する速度(メータ読みの速度)、そう認識した理由、先行者、後続車、隣の車線の車両との、場面場面における位置関係 と距離、その位置関係と距離であると認識した理由……。
 そういうことを警察官、検察官、裁判になれば裁判官は、突っ込んでくる。問題にしてくる。同じことを何度でも尋ねてくる。調書に取ろうとする。

 それに対し、たとえば速度についてなら、漠然とした値を言い、もっと正確と思う値を言い、百歩譲ってもこれだけは言えると思う値を言い、あるいは、自らになるべく有利と思う値を言い、また、ある地点での速度を別の地点での速度と混同させて言う……。そういう運転者がずいぶんいる。
 当時の状況のイメージ(残像)が強く脳裏にあり、「検察官・裁判官もそのイメージが当然に見えているはず。検察官・裁判官は専門家なのだから、この表現でわかってくれるはず」と思っているのではないか、そんなふうな印象 を受ける。
 一方、警察のほうは、「これが検察官も裁判官も納得する、本来あるべき完璧な取り締まりだ」という線に沿って、だれにも明白に一義的にわかるシナリオをつくり、そのシナリオに沿って報告書を作成する。裁判になって証言を求められれば、シナリオを丸暗記して証言する。※たまにずさんなこともあるが。

 そうすると、検察官、裁判官は言うのである。
「警察の説明は首尾一貫していて信用できる。運転者の供述は転々と変遷し、矛盾も散見され、まったく信用できない」
 参考記事「裁判官が悪いと言う前に」で述べたとおりだ。

 スピード違反に限らず、当時の状況を、時系列に沿って、詳細に書き出しておくこと、それが基本中の基本である。詳しくは、拙著『最新版 なんでこれが交通違反なの!?』のQ128で述べた。

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