梅雨の養生

@湿邪の季節
A湿の性質
B湿の影響
C運化の影響
D五志は『思』
Eこの季節の食事


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2005年6月29日水曜日10:00

@『湿邪』の季節

昨日は36.2度(千代田区)という暑さで
6月の最高記録を更新したそうです。
今日は雨ですが少し暑さは和らいでよかったですね。

東洋医学の基である中国では、
湿邪の季節は、夏の終わりと考えられていますが、
日本では梅雨の時期と、
夏の終わりの台風の続く9月頃が、
湿邪の影響を強く受けると考えられています。

一年の中でも、この季節は
鍼灸院にいらっしゃる患者さんが
増える時期とも言われています。

4月は環境に変化のある方も多く、
GW過ぎて、やっと慣れてきた頃ではありますが、
交流会、親睦会、イベントも多い季節でもあります。
気づかれの方も多いでしょう。

さらにこの梅雨で、湿度が上がります。
ヒトの体は約60%が水分です。
(赤ちゃんは80%です)
身体の健康を維持するために、
身体の中の“循環”は大切です。

ところが、体の外である自然界に湿度が高くなる
→湿は下に沈みやすい傾向がある
→私たちの体がその影響を受ける
→湿で身体の水分が下に沈みやすい
→循環が悪くなる

・・・という影響を受けています。

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2005年6月30日木曜日9:00

A『湿』の性質

東京では朝から梅雨らしい、
少し歩いただけでも足元がかなり濡れるぐらい雨が降っています。

雨の日は足元が濡れて不快なことも多いですね。
湿邪の性質の一つは、まさにこれと同じ。
『人体の下部を犯しやすい』

湿は水に似て下に流れる性質があるため、
下半身に症状が出ることが多いです。
変化が便にも表れやすいので、
いつもより注意をしてチェックするとよいですね。

また『動きが遅く停滞しやすい』です。
リウマチなどの方は特に症状が悪化しないように、
大事になさってください。

なんとなく体が重い、だるい、朝の寝覚めが悪い、眠い・・・
あなたがだらしないのでなく(笑)、
この季節の影響を受けているだけなのかもしれません。

私って梅雨の影響をちゃんと受けてる、
デリケートで自然な体なんだ、と思って
自分の体を受け止めてあげてくださいね。


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2005年7月1日金曜日9:00

B『湿』の影響

湿邪が犯す五臓六腑は「脾胃」です。

東洋医学の「脾」は脾臓でなく、
胃も西洋医学でいう胃そのものではありません。

これは先に東洋医学が日本に存在し、
後から西洋医学が入ってきた時に、
近いものを当てはめたところから不具合はあったようです。

全く外れているというわけでもないので、
一緒じゃない、ぐらいの認識でいいかもしれません。

この時期は脾胃がつかれ易いので、
脾胃に優しい食べ物をいただきたいものです。

特に生もの冷たいものは避けたい食品です。
暑くなると加熱して調理するのはおっくうですよね。
お刺身など簡単なものは、
主婦としても魅力的に映ります。

でも、こういう時期だからこそ、
さっと焼き物にしたりすることが胃には優しいのです。

甘いものも取り過ぎないようにしましょう。

舌がぽったり白っぽく厚ぼったくなっている方は、
特に気をつけましょう。

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C運化が弱まる影響

湿邪の影響で「脾胃」が弱まると、
影響される生理機能は「運化」だと
東洋医学では考えられています。

「運化」(うんか)とは文字の通り、
運ばれて変化することを指しています。

人体の中では、飲食物の消化・吸収、
血の生成や固摂作用(固めたり留めておくこと)が、
弱くなりがちだと考えられています。

食欲がなかったり、
食後の膨満感があったり、
便が柔らかくなったり、硬くなったり、
ガスが溜まりやすくなったり、
月経が不順になったり、
間隔が22〜25日など早く来すぎたり、
そういう不調が起こりやすくなります。

また、脾の影響を受けるのは、
「肌肉」(脾の五主)と考えられています。
低気圧などの影響も加わり、
アトピーや喘息が悪化しやすい季節とも言えます。


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2005年7月6日水曜日9:30

D五志は『思』

梅雨の季節、体が重だるくなる方がいらっしゃれば、
うつっぽくなる方もいらっしゃいます。

脾胃を養生しないと、
その方の弱い部分に現われやすいのです。
それが精神的な方にでる方もいらっしゃいます。

天気が良くない日も多く、
気分的にもすっきりしないものですが、
思い悩む方が多く、
“うつ”になる方も少なくありません。

“うつ”は風邪みたいなもので、
(重い“うつ”の方にそれを言うのは失礼なことですが、
軽い薬を飲めば大丈夫な方ぐらいを対象に書いています)
真面目で責任感の強い方がなりやすい病気です。

心療内科でお薬をもらいながら、
鍼灸院にいらっしゃる方も多いですし、
心療内科に行くほどではなく、
鍼灸院にいらっしゃる方も多いです。

“うつ”も身体の気血のめぐりが良くなることで、
改善される方も多いです。

この季節は注意をしないと、
そういうことにもなりやすいと、
頭の隅にでも置いておくといいかもしれません。
どなたの周りにも、思い当たる方はいらっしゃるのではないでしょうか。

紫陽花の美しさを一緒に見たり、
そんな時は、優しくしてあげてくださいね。
自分にも、ほっとひと息つくゆとりの時間が持てるといいですね。

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2005年7月8日金曜日9:30

Eこの季節の食事

脾胃が疲れやすいため、
脂身の多い肉類、
刺激物(辛すぎる、甘すぎる、香辛料の強いものなど)、
冷たい飲み物(特に清涼飲料水類)、
すぐ口に入れられる加工食品の類は、
控えた方が懸命です。


八百屋さんで、青梅が並んでいますね。
ああ、まだ梅干、梅酒、煮梅などを
楽しむ方もたくさんいらっしゃるのだと、
うれしくなります。
(私は、もっぱら母製、義母製のを食べていますが(^.^;;;)

梅干はいいですね。
ねぎ、ニラ、こんぶ、わかめ、みそ、ごま・・・
この一週間で使ってない食材がある方は、
多いのでしょうか?
これらの食材は毎日いただいてもいいと思います。
お味噌汁ぐらいは作っていただけると、
胃が喜ぶと思います。

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