春の養生

@風邪(ふうじゃ)
A芽の出る春

B五志は『怒』(ど)
C五味は『酸』(さん)
D春の『冷え』
E春の『陽気』


2005年2月26日土曜日

2月23日水曜日に関東地方に
「春一番が吹いた」と発表がありました。

その10日ほど前から、
患者さんからいただくメールで、
「なんか調子がおかしい」という内容が続き、
あ〜、やっぱり春なんだなぁ〜と思っていました。
3月に新シリーズを始めようと思ったのですが、
待ちきれず、早くお知らせしたくなってきました。

@風邪(ふうじゃ)

春の病の外因と言えば
『風』(ふう、と読みます)です。
*実際に『風』は年間を通してすべてにあらわれますが、
やはり春といえば『風』を実感できると思います。


風は上に上りやすい性質があるので、
人体の上部に症状が現れることがあります。
→例えば頭痛、鼻づまり、咽喉痛など
花粉症もこの類に入りますね。

そして『風邪(ふうじゃ)』による病は、
風が動きやすく、変化しやすい性質があるので、
症状が一定せず、変化しやすくいのです。
(これを遊走性といいます)

また、『風邪(ふうじゃ)』は皮毛(ひもう)から
人体に進入すると考えられています。

昨日暖かかったけれど
今日は寒かったりするこの時期には、
うっかり薄着してしまうと、
皮毛からの進入が簡単そうです。

天気予報を見ての、
しっかりした衣服の準備や、
スカーフやマフラー、マスクなどの
小物を使っての、こまめな温度調整が
体調を守るポイントになるでしょう。

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2005年2月28日月曜日

A春は『生』

冬は『蔵』(ぞう)の季節でした。
身体は蓄えたものを内に秘める季節です。
気も血も皮毛から
何も洩らさないように気をつける時期なのです。
私達が意識しなくても
身体の自然がそれをやってくれていました。

さて、季節が春になると、
今まで地面の下で力をためて
芽が出る植物のように、
春は『生』の季節です。

人の身体もまた、
今まで溜めていたもの、
特に、悪いものを出そうとする働きは強くなります。

春になるとにきびが増えたり、
鼻炎が辛くなったり、
花粉症などのように涙や鼻水などが出たり、
身体の外に身体から出す働きが強くなります。

また、現代社会では、
春には進学、卒業、入学、入社、異動など、
人が動き変化する季節でもあります。

それは喜びも悲しみもあり、
精神的なストレスになることもあるでしょう。

身体の変化に加え、
外界の変化もありますから、
身体はとても大変なのです。

『春眠暁を覚えず』と
昔から、春は眠いようですが、
それは大変な身体が、
睡眠を要求している自然なことなのです。

お休みの日ぐらいは
のんびりお昼寝というのは、
サボっているのでなく、
身体の変化には大事なことなのだと思います。
身体の声に素直に反応しましょう。
(でも、お仕事中には周囲のヒンシュクを
かわないように気を付けましょう)

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2005年3月1日火曜日

五志は『怒』(ど)

東洋医学では、なんでも5つに分ける考え方があります。
(詳しく知りたい方は、まとめプリント東洋医学概論をどうぞ)

昨日、今まで地面の下で力をためて
芽が出る植物と同様・・・
というお話をしましたが、

気持ちも、また、
エネルギーを出さずにためていると、
我慢も限度が来て、
どっか〜〜ん!!と出ることがありますが、
もしかすると春は
そんな季節なのかもしれません。

自分が『怒』の気持ちになったら、
これは私のせいでなくて、
季節だからしょうがないんだぁ〜と開き直ったり(?!)、
人が怒っていても、“陽気のせいなんだと”
鷹揚に構えてあげたりすることが
いい過ごし方なのかもしれません。


季節の過ごし方というのがあるのですが、
春は『早く起きて早く寝る』のがよいとあります。

少しずつ朝も明るくなってきました。
朝は早く起きて、
エネルギーを上手に出し、
眠くなったら少しお昼寝をして、
午前中は外を歩いたりして
発散するのがいいようです。

なかなか全部はできなくても、
少しずつでも、できることだけ実践する方が、
『邪』を体内に入れずに済むそうです。

30分、いえ、ほんの15分でも目覚ましを早くかけて、
少し早く家を出て、身近な“春”を
探してみるのもいいかもしれませんね。

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2005年3月2日水曜日

五味は『酸』(さん)

季節に対応する五味というのがあり、
春には『酸』がこれに対応します。

普通にいう『お酢』のようなすっぱいもの、
と捉えていいと習ったように思います。

普段よりも、
少し多めに取ることを心がけると、
この季節に弱まりやすい身体の働きを
助けると考えられています。

この季節に対応する【目】【筋】などの働きを
助けると考えられるようです。

“お酢を飲むと筋肉が柔らかくなる”
の科学的な根拠はないと言われますが、
東洋医学を学んで、
「もしかしてここから?」と思いました。

しかし、お酢には血液サラサラ効果が
あることは現在ではTVなどで有名ですし、
血液がサラサラになれば、
筋肉は血流の豊富な部位なので、
柔らかくなるかもしれませんね。
まだ科学的な証明ができないだけで。

また、意外に思えるかもしれませんが、
目という臓器は実は微細な筋肉によりで、
視力の調整をしています。

東洋医学では、これらが同列にあります。
東洋医学って面白いでしょう?

では、とりあえず今晩は
野菜いためなどにお酢を振りかけてみてください。

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2005年3月3日はひなまつり特別バージョン
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2005年3月4日金曜日

D春の『冷え』

今日は治療院で春の季節を迎えて
思うことを書きます(まだ4年目ですが)。

この3月上旬にお見えになる患者さんには、
2月の冷えの影響が強く出ています。

風邪を引いたり、
インフルエンザにかかる以外でも、
身体がだるく重く感じる方は多いです。

一見、何事もなさそうでも、
いかにこの冬“冷え”から身体を守ったかどうかが、
脈にも出ますし、身体に現れやすいと感じます。

定期的に通っていらっしゃる患者さんは、
ご自身でよくおわかりの方が多いです。
一番わかりやすい例をあげると、

「気をつけていたのですが、
やっぱりちょっと失敗だったみたい。
今回は生理が早く、いつもより痛かった。」
という自己申告が多いです。
あと2週間ぐらいは続くでしょう。

・・・でも、あきらめないで下さい。
明日から服装に気をつけるだけでも違いはあります。
『3月』の響きに惑わされず、
足を出さない服装で、
お腹や腰を冷やさない工夫をすることでも、
かなり違っていきます。
特に足元に注意!

そして、服装がばっちりな上級者の方は、
こんな時期にこそ、
『風邪の予防 中級編・上級編』の方法を
お試しいただきたいなと思います。

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2005年3月5日月曜日

E春の『陽気』


昨日は東京でも雪が積もりました。
こんな時は身体の冷えに注意していただきたいです。

でも、すこしずつ暖かい日もあります。
そんな時は、少し汗をかくことができればいいですね。

「A芽の出る春」と書きましたが、
春は自然界の陽気が増える季節です。

人もまた自然の一部なので、
“陽気”をゆっくり少しずつ出すことが大事です。
(ここでのポイントは、急に汗をかきすぎたり、
急に運動量を増やさないことです)

のびのびと気持ち良く過ごして、
“適度”に発散させることが大事です。

古典では、この春の気に
逆らって静かに過ごしていると、
身体の陽気が外に出せずに
身体の中に溜まってしまうため、
神経痛・皮膚症状・のぼせなどの症状に
悩まされるだろうと考えられています。

また、こういった症状が出てからも、
適当な軽い運動により、
陽気を出せば自然に症状が治まるとも
書かれています。

自然を愛でながら、
自分の陽気も上手に発散させたいものですね。

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