冬の養生

2006年通常モードに入ったとたんに、
治療院PCがハードクラッシュ"(ノ_・、)"
ショックと後始末で更新が一週間止まってしまいました。
日付が飛んでしまっているのはそのせいです。

@『蔵』(ぞう)の季節
A『寒邪』の季節
B『腎』への影響
C五味は『鹹』(しおからい)
D『鹹』の補足
E“寒気”古典より
F避けた方がよい食べ物


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2006年1月5日(金)

@『蔵』(ぞう)の季節

冬は蔵(くら)にしまう季節です。
春に芽が出て、夏に成長し、
秋に収穫した作物を冬には蔵にしまうように、
万物が閉じこもった状態である季節です。

川は凍り、地は裂け、
厳しい環境をさけるために
冬眠する動物もいます。
天の陽気は万物から遠ざかります。

人もまた、
寒さから身を守ることが大切です。
皮膚は毛穴を引き締め、
気をもらさないようにしています。

家にいる時間を長くするのはよいです。
外出する場合は、
暖かい衣類で身体を包みましょう。
手袋やマフラーなどの小物を面倒がらず忘れずに。
帽子もよいですね。

新春セールが始まったようです(^^*)
おしゃれなお洋服だけでなく、
防寒についてもお忘れなく。

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2006年1月13日(金)0:15

A『寒邪』の季節

今年は特に寒いので、
「当たり前!」と石が飛んできそうな気もしますが、
サムイという字に邪という字を書き、
カンジャと読みます。
なんと言っても、
冬の体調に一番影響があると実感します。

今年は特に12月に急に寒い日が続いたので、
体調をくずしがちな方が多かったようです。

これも当たり前のことですが、
人は生きている間は暖かく、
死んでしまうと冷たくなってしまいます。
身体を冷やすということは、
それだけ“邪”を取り込みやすくしてしまうような気がします。

ココロもカラダも、
ほっとする暖かいものを求めましょう。

外の温度が低いので、
できるだけ自分の体調にあった衣類などで
身体を冷やさないように気をつけ、
暖かい飲み物や食べ物を取り、
一日の終わりには、
ゆっくり入浴して身体を暖めましょう。
リラックスできますし、
寒さで緊張して凝ってしまった筋肉もほぐれやすくなります。
お風呂の後は、ストレッチなどがお勧めです。

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2006年1月16日(月)10:30

B『腎』への影響

冬に影響を受けやすいのは、
『腎気』です。
東洋医学の『腎』は
腎臓のことではありません。
おおざっぱですが“泌尿器全般”ぐらいの感覚です。

“寒”の影響を最も受けやすい臓器は『腎』です。
(学生さんが覚える時には、
腎は水を溜めるところ→
冷たくなると暖めるのが大変→
冬は腎という風に覚えたらいかがでしょう?)
身体全体を暖める働きのあるのもまた『腎』なのです。

『腎』は“燥”を嫌います。
(もともと水を溜める臓ですから乾燥は苦手そうですよね)

上手に腎を暖め、
乾燥を防ぐことが冬の養生のポイントになります。

ウォームビズと言っても、
現代では暖かい室内のところは多いでしょう。
加湿器などを利用して、
湿度に注意を払いましょう。
洗濯物を室内に干しても湿度は上がりますね。

湿度を40%に保つように気をつけると、
風邪のウィルスも飛びにくくなりますし、
咽喉も楽になります。

特に今年は降水量が少ないそうですので、
乾燥しています。

特にこの季節は試験を控えた方も多いでしょうから、
湿度にも注意を向けると、
風邪予防に効果的です。

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2006年1月17日(火)18:00

C五味は『鹹』(しおからい)

この季節に食すとよいとされるのは、
『鹹』味です。

「寒」の影響を受け、
「腎」が上手く働くことができないと
水分代謝がうまくいかなくなります。
水分が身体の外に排泄できないと、
むくみがでます。

この季節に
足がむくんでしまうのは、
「腎」の機能低下によるものと東洋医学では考えます。

尿をうまく出すために、
『鹹』を食すと良いと考えられています。

『鹹』というのは、塩辛いものの意味です。
「塩」そのものを指す他に、
大豆、豚肉、栗なども入ります。

具だくさんのお味噌汁や豚汁などは、
塩と大豆が入った味噌を使い、
根野菜などをたっぷり入れますから、
この時期にぴったりのメニューですね。

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2006年1月19日(木)10:00

D『鹹』の補足

「塩分を取りすぎているから控えた方がよい」
ということはよく聞くけれども、
「塩分」をとってもよいの?と
思われた方もいらっしゃるでしょう。

人によって“普通”や“基準”が全く違うので、
なんとも言えないのですが、
「塩分」は身体はとても重要であり、
食事の制限のない方が、
必要以上に気にされない方がよい場合もあります。

日本は1年を通して湿度が高いため、
体表から水分が発散されにくいのです。
水分を身体から排出するためには、
塩分が必要です。
(漆器などを海外に持って行くと、
乾燥によりヒビが入ってダメになってしまうことあります。
また日本人の肌がキレイなのは、
湿度が高い影響があるとも言われています)

日本人の伝統的な食文化が、
時に現代栄養学で塩分が多いとされますが、
日本の生活風土にあった先人の知恵といえるでしょう。

科学的に合成された塩は、
この役目を果たすためには不十分で、
伝統的な製法のものがお勧めです。

ちなみに我が家で愛用しているのは「海の精」です。
ちょっと高いと思われるかもしれませんが、
本当に美味しいです。
料理の腕が格段にアップしたように感じますので、
どうぞお試しください(=^_^=)

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2006年1月24日(火)22:00

E“寒気”古典より

東京ではまだ土曜日に降った雪が残っています。
この冬は厳しい寒さに見舞われていますね。

古典である黄帝内経の記載には、
治療に役立つ記述が多いですが、
この冬の寒さについても、
患者さんの訴えと合うものが多かったです。

12月に2月の冷え込みといわれる日が多くありました。

腰の痛みが増した患者さんが多く見られました。
古典では『寒気が皮膚から入り込み
さらに筋肉にこもると筋肉が陽気の養いを受けられず、
背中が曲がってくる』とあります。
薄着で時に力仕事を行うような方は、
特にお辛い痛みがあったことでしょう。

治療の際に、いつもの症状に加えて
“痔”についてのご相談も多くありました。

*痔にも鍼灸は効果があります。
しかも、局部でなくて、
頭部のお灸(百会)が効果があるなんて
面白いでしょう?

古典では、
『寒気が深く血脉に侵入すると、
血の流れが滞り痔瘻にかかる』とあります。
月経があり血の影響を受け易い女性に
痔の相談が増えるのも、
古典の通りでした。

寒気の侵入を防ぐことは、
腰痛や痔を防ぐことにもなりそうです。

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F避けた方がよい食べ物

東洋医学では、
相克関係というものがあり、
この冬の季節は『閉蔵』の季節で、
『寒』に気をつけないと
『腎』『骨』『耳』に影響を受けると考えられています。
『鹹』味を取るとよいです。

さらにこの季節に避けた方がよい食物は
『甘』味です。

相克関係というものがあり、
この季節は『水』で『土』に弱いのです。

『土』は『甘』味に該当するので、
『甘』味の取りすぎは、
土を傷つける、
すなわち『腎』『骨』『耳』に影響を及ぼし易いのです。

甘味には、牛肉が入ります。
甘いものをつい食べ過ぎたり、
焼肉などに行くことは、
腰痛などが悪化する元にもなりかねません。

安全な国産牛肉だとしても、
この季節は多く食べ過ぎないように、
心がけましょう。

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