エッセイ「大きくなったら何になる?」

「内腿踏み」仮置き場
(これはそのうちちゃんとアップしますという決意表明です(^.^;;;)
このページは無断転載・転記を固くお断りします。
また、突然なくなることもありますので、リンクはトップにお願いします。

2005年5月9日月曜日
@内腿踏み

長男を出産しようと思った助産院で、
つわり、お腹の張り、腰の痛み、むくみなど諸症状に
『コレをやるといい』と薦めていた方法があります。

それが【内腿踏み】で、
妊婦さんがシムスの姿勢で横になり、
下になった腿の内側を夫が踏む、という方法です。

これは私の出産した産院のA先生が発案し、
助産婦さんの購読する冊子にも掲載されたそうです。

「お金もかからず、夫婦のコミュニケーションになり、
腰が楽になるから、やってごらんなさい」

そんな風に先生がおっしゃり、
新しい妊婦さんが来ると、
みんなでその効用を話し、やり方の説明をしたりしていました。

その方法は後に鍼灸師となってから、
東洋医学的にも解剖学的にも、
とても有効だと思われる根拠がわかるようになりました。

その頃、A先生に言われたので、
とにかく安産のために、夫にやってもらいましたが、
コレ、痛かったのです (T_T)
最初は、とても足で踏むなんて・・・
そ、そんな・・・という感じで、
手で押しても痛いんですね。
足で踏んでも大丈夫になるまで、
10日ほどはかかりました。

痛いけれど、とにかく今度こそ安産したい!と思っていたので
夫と二人で続けました。

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2005年5月10日火曜日

A内腿踏みの基本姿勢

考案者A先生の内腿踏みを回数に分けて
ご案内する予定です。

夫と続けた内腿踏み。
↓まず妊婦さんのポーズ↓



いわゆるシムスの姿勢ってこんな感じです。
妊婦さんがお腹を圧迫されずに楽です。
上の足の下には、
下の足の高さ分ぐらい
クッションやタオルを入れます。
そうすると身体がねじれません。

大きなだっこ枕みたいなものがあるとベストです。

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2005年5月11日水曜日
B内腿踏みはドコを狙うか

昨日の説明では上の足が前に来て、
この絵ではとるべき体勢と足が逆になっていますが、
この図でいうと右側の内側で、
青い線が3本見えると思います。



ここは東洋医学では3つの経絡の通り道です。
上から「太陰脾経」「蕨陰肝経」「少陰腎経」
(たいいんひけい)(けついんかんけい)(しょういんじんけい)
脾経は婦人科疾患に関係が深いと考えられている経絡、
肝経は血液や筋肉に関係が深いと考えられている経絡、
腎経は生命の根本に関係が深いと考えられている経絡、
でもあります。(経絡に関係が深いものは他にもありますが)

正しく内腿踏みをすると、
この3つの経絡によい効果をもらたすことができると、
私は、後に鍼灸学校に入ってから気づきました。

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2005年5月12日木曜日9:35更新
C“内腿踏み”解説のお断り
〜前後になってしまいますが〜
エッセイページに再アップする時はもう少しまとめます。すみません。

A先生に「やってごらん」とは言われたのですが、
どうしていいかと説明を受けた覚えはありません。
でも、その助産院にいたみんなが「いいよ」と言い、
私も試してよかったので、人にも「いいよ」と言っていました。
私の知る限り試した人たちはみんな効果があったと思っています。
A先生の内腿踏みが多くの人に伝わり、
少しでも安産につながることをA先生は祈っていらっしゃいました。

鍼灸師の先輩についていって、
助産師さんが集まる講習会で、
この内腿踏みを私がお伝えしたこともありました。

ただ、伝えたいと思うときには、
もう少し、「なぜ効果があるのか」を
理論的に説明できた方が効果があると思いました。

内腿踏みについての私の浅い知識の中で、
可能性として考えられる理論を書きていきます。
これはいち鍼灸師である りんごの推測です。

実験にお付き合いくださる感覚で読んでいただければ幸いです。

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東洋医学では、その経絡へ“刺激”を与えることで、
その経絡に関係する内臓に影響があると考えられます。

*医療従事者は“刺激”という言葉をよく使いますが、
一般の方の使う「シゲキ的」というような意味とは異なります。
例えば手に指でそっと触れることも、
皮膚に対しては“刺激”を与えていることになります。

内腿踏みで、A先生が特に「ココ、ここをちゃんと踏んで!」と
一人一人に必ず教えていた場所は、
『血海』(けっかい)というツボだと、鍼灸師になってから知りました。

効きそうな名前だと思いませんか?
『血海』ですよ?
胎盤なんて、まさに血の海みたいなものですよね。

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2005年5月13日金曜日20:40更新
C口頭の教え

A先生の教えは資料が何一つありません。
手から手へ、口から口へでした。
そしてA先生は既に助産院を閉められました。

ただ、この方法を私から教わった、
助産院のお産を補助している鍼灸師Fさんは、
「これをやって“むくみ”の患者さんがほんとに減った!
マタニティクラスで必ず教えているのよ」と喜んでいました。

だから、上手くHPをご覧になった方が
できるようにアップできればいいなぁ・・・と思っています。
(今の段階ではまだできませんが)

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昨日書いた『血海』というツボをよく押すように言われましたが、
もうひとつ、よく押すように言われた場所がありました。

それがずっとわからずにいました。
近いツボはあるのですが、
教科書とは取穴場所が違っているのです。
それが私には謎でした。

私の推測では、それはおそらく
『陰包』というツボだけれども、
日本の鍼灸学校で習う教科書の場所ではなく、
中国の取穴場所のようです。

中国で買って来た経穴人形を
眺めていて、ある時それに気づきました。

(日本と中国の経穴の場所が違う箇所があるというのは、
2005年1月10日朝○新聞の夕刊一面に掲載されました)

(HP表紙がメモ書き同然ですみませんっ<(。_。)> )

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2005年5月17日火曜日15:00更新

D内腿踏みの場所

内腿踏みというぐらいですから、
本当は夫の足で、妻の内腿を踏むのが基本形です。

ただ、最初は痛いと思います。

初めて私に押された方は、
飛び上がるほど痛いのに、まず驚かれます。
助産師の方たちに教えに行った時に、
1回で40人ぐらいの全員の足を触ったこともありますが、
特に病院で働いていらっしゃる助産師さんは、
痛くて飛び上がっていました。(冷えていらっしゃるのです)

今まで教えた方で、
押したけれど痛くない方にも数人会ったことがあります。
助産院で出産予定の妊婦さんです。
さすが!と思いました。
冷えに非常に気をつけていらっしゃるんです。
でも、そんな方は妊婦さん100人集めても、
お1人いらっしゃらないぐらいかもしれません。


だから、少しずつ最初は手で押しましょう。
自分の手で慣らすのもいいし、
夫にやってもらうのもいいでしょう。

まず、“おかあさん座り”とよばれる膝が同じ方向に揃う座り方をして、
膝が向く側と同じ側の手に体重を載せます。
反対側の手で内腿を押さえ、徐々に体重を移しましょう。

押す手の場所はこのへんです。


狙う場所はマーカで↓囲ったあたりです。

●印は写真で上が「血海」と下が「陰包」です。
ツボの位置とは微妙にずれていますね。

ぜひ、PCの前のあなたもお試しください。

痛くない方はほとんどいらっしゃいません。
ここをよくほぐすと腰が楽になります。

1週間〜10日で夫が踏んでも大丈夫になれば大成功だと、
私はいつも言っています。

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2005年5月18日水曜日18:30更新

Eその場所以外の押す場所

まず、ここが痛くないようにと、
昨日の場所を押しながら、
さらに少し上側へ移動もします。

そのラインはJの経絡写真の
上と真ん中の線で囲んであたりを、
そのまま移動するような感じです。

写真を撮ると、ビミョーなところに行くので、
ちょっとやめました。

経絡図でいうと、
脾経と肝経の療法をまたがるような感じで、
上に手をずらしていくと腎経にも届くような位置です。


とにかく、『痛くなくなるまで踏んで』ということでした。

胎動がわかるようになると、
内腿踏みは痛さだけではなくなります。

内腿踏みをすると、お腹の張りがなくなり、
赤ちゃんが気持ちいいのか、
ぐるぐる喜んでいるように動きます。

「うわぁ〜赤ちゃん喜んでいる(=^_^=) 」
それは結構、幸せな時間で、そういうと夫は、
数少ない赤ちゃんに自分ができることなので、
せっせと足を踏んでくれたのでした。

そして腰は軽くなるのです。

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2005年5月30日月曜日9:00更新

F内腿踏みと筋肉

内腿踏みを行うと、
経絡にいい影響があるという話をしてきましたが、
もちろん筋肉をほぐしてもいます。

では、どんな筋肉に影響しているのでしょうか。

太腿といわれるあたりについている筋肉は
大雑把に分けると、伸筋(伸ばす)、屈筋(曲げる)、
内転(内側に向ける)、外転(外側に向ける)筋肉があります。

これらはどれも重要ですが、
2本足で立つヒトは、
直立位を保ち安定させるために、
内転筋群が特に発達しているそうです。

内腿踏みでは、これら内転筋群の多くを
ほぐすことができます。
縫工筋、大内転筋、薄筋、長内転筋など、
主要な内転筋をほぐせます。

内転筋をほぐすと何がいいのでしょうか。

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G内腿踏みの筋肉からみた効用

出産時に、自然なお産では、
女性の体から赤ちゃんが生まれます。
(=女性の膣から新生児が排出される)

ヒトの頭蓋骨は
いくつかのパーツに分かれていて、
この出産時には少しずれて・・・
そのままの頭のサイズだとお母さんが大変なので、
赤ちゃんは少し頭の骨までゆるめて出てきます。

生まれてくる赤ちゃんが、
こんな努力をして出てくるのですから
もちろん、お母さんも負けていません。
お母さんは恥骨結合を緩ませます。
お母さんは赤ちゃんのために、
出口を少し広げてあげるのです。

(ピンクの円で囲んだところを通り赤ちゃんが出ます)

赤い矢印が恥骨結合です。

親子の共同作業、素晴らしい仕組みです。
自然の偉大さを感じます。

さて、お母さんの恥骨結合には、
たくさんの大事な筋肉がついています。
そしてこの筋肉がコっていると、
恥骨結合がなかなか緩みません。
←→筋肉をほぐしておくと、
恥骨結合は緩みやすくなります。

内転筋群が恥骨結合についています。
→内転筋をほぐすと恥骨結合が緩みやすくなります。

⇒内転筋群をほぐすことは、
お産の時に、赤ちゃんを助けるための
お母さんの力になります。

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H内腿踏みと腰の関係

「内腿踏みをすると腰が楽になるから」
と言われ、確かに実感はできましたが、
どうしてかなー?というのを感じていました。

鍼灸学校の時に、
神経を勉強するようになり、
『デルマトーム』の図を見たときに、
これかも!と思いました。

(興味ある方は“デルマトーム”で検索すると、
人体の等高線のようなものが探せると思います)

脊髄神経の分節から見ると、
内腿踏みをしてほぐすあたり(L3,L2)は、
腰と同じ神経支配なのです。


神経はまだ解明されていない部分も多く、
下手に書くと、間違いばかりになりそうです。
また、デルマトームが一緒の領域だから、
内腿の筋肉を踏んで腰が楽になるのはオカシイという
ドクターもいらっしゃると思います。

ただ、私は、
これで内腿と腰がつながった、と思いました。

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I内腿踏みを考えたのは・・・

内腿踏みについての私の考えを、
まとまりもなく書いてきましたが、
これを書いている報告がてら、
内腿踏みを教えていただいた助産婦のA先生に
電話をし、久しぶりに話をしました。

その時に伺ったのですが、
(すみません、以前にも聞いたことがあったと
後から思ったのですが、覚えていませんでした)
A先生は、東洋医学を勉強していたある男性から
内腿踏みを教わったそうです。

その男性は健康にいいということでA先生に教えたそうですが、
それをA先生がお産にいいのではないかと、
ある妊婦さんに試してみたところ、
その効果を実感して、
助産婦さんの学会誌に発表し、
少しずつ広まったそうです。

後からA先生がその男性に言ったところ、
その男性はお産に効果があるとは知らなかったと言ったそうです。

内腿踏みを考えたのは、
誰かはわかりません(その男性でもないそうです)。
昔から一部の方に伝わり行われていたことのようです。

内腿踏みについて私が助産婦さんにお話しすると、
20人いらっしゃるとお一人ぐらいはご存知の方が
いらっしゃるように思います。

A先生は『いいことはみんなに伝わるように』と願っていらっしゃいます。

10回、内腿踏みについて書きましたが、
まだ足りないところもあります。
内腿踏みについては、
また、加筆し、修正を加え、再アップするつもりです。
(とりあえず6月が終わってから・・・)

明日からは、エッセイの続きで、
この内腿踏みを続けた私のお産が
どうなったのかを書いていこうと思います。




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