George・・・1

 

WB2AQC Mr.George Pataki を紹介してくれたのは

電波実験社の「モービルハム誌」編集・記者のJF1GUQ日置さんだった。

ジョージはかって、XYLのエバと共に、アフリカ諸国をDX−ぺディション

で回ったDX界ではちょっとは知られたハム。


もともとはルーマニア人、35歳の時にアメリカに渡って市民権を取得した。

彼は今はリタイアした年金生活者だが、ひまを見ては世界中を旅行している。


目的は「出来るだけ多くの世界中のハムと会う」というもので、旅ごとに

紀行文を書き、無線雑誌に記事を投稿している。

QSTや73誌やDXマガジンがそうだった、


十年ほど前だろうか彼が日本にやってきた。このときは僕は彼を知らなかった。

日置さんが東京を案内したそうだった。ジョージはこのとき自分の世界中への

紀行文を日本のハムにも読んでもらいたいと考えたようだ。



後日、日置さんから僕に打診があった。

ジョージの紀行文の翻訳をやってくれないかと。

その当時、僕はモービルハム誌に定期的に製作記事や英会話に関す

る投稿をしていて
「Talking With Overseas」という自分のページを持っていた

のでお付き合いのひとつと承った。



ジョージは腕のよいカメラマンで記事にはいつも豊富な写真を添えてきた。

読者を飽きさせないようにと気配りだ。


カリブ海の国々、ヨーロッパの旧社会主義圏の国々中米の旅など多くの翻訳を

手がけた。何十という記事を翻訳した。とにかく量が多い。モービルハム誌も

単月に終了しない記事は2〜3ヶ月にまたがった。


ジョージはお金がないのでいつも貧乏旅行。

安ホテルに泊まったり、ハムの家に泊めて

もらったりで「節約」をこころがけていた。


僕の仕事でアメリカの大企業数社の戦略部門の見学と

意見交換の出張の話しがまわってきた。

イーストコーストのニューヨークを皮きりに中部を通り

ウェストコーストのサンフランシスコでおわる。

「ジョージはニューヨークに居る!」


NYのホテルから彼の家に電話をかけるが

Sorry wrong number !
(番号違いですよ)

と返ってくる。メモした番号が違ったみたい。

それでホテルの交換手に頼んでみた。

I'm looking for my friend.
Can you find his phone number for me ?
(友達を探してますが、電話番号を調べてくれますか)

Certainly sir, give me his full name please.
(承知いたしました。その方のフルネームをちょうだいできますか)

ジョージ・パタキと告げると・・

Oh, he is  a very famous person sir.
(おお、有名な方ですね)

そうだった、この名前、ニューヨーク州知事の名前だ

テレビでもみたよ。

No no. Same name but different person.
(いえいえ、同姓同名ですよ)

こうやってなんとか番号を手に入れた。

 

電話を受けたジョージはビックリして答えたものだ。

Where are you calling from ?
(どっから電話してるの?)

ニューヨークのマンハッタンからというと驚いてたなあ。

I just wanted to surprise you.
Can I see you tomorrow ?
(ビックリさせたかったんだよ。明日は会える?)

Hack, I'm sorry. I can't drive in such a crazy town.
(ハック、悪いけどマンハッタンの狂った町で運転できない)

年寄りにはアメリカでも運転しずらい町のひとつだろうね。

でもなれればそんなでもなさそうだよ。

 

No worries, I will take a taxi cab.
(心配ご無用、タクシーで行くから)

No, taxi is expensive Hack. Subway is much much Cheaper.
(ハック、タクシーは高いよ。地下鉄はもっともっと安いよ)

そっちの方がこわいよ。当時の悪名高いニューヨークの地下鉄だから。

とにかく自分からたずねていくことにした。

 

・・・・・Geoge2へ続く・・・・・