当院の治療指針
@高血圧症
 血圧が150-85mmHgを超えたら治療開始する、ただし、糖尿病、脳血管障害のある方はもっと低くても治療をスタートする。目標血圧は、「130-80mmHg」以下とする。治療薬は、カルシウム拮抗剤+ARB剤とする。

A高脂血症、高コレステロール血症
 総コレステロール値には拘らない。LDL-C/HDL-Cが2.5を超えている場合は治療開始する。中性脂肪が高い場合は比に関係なく治療する。治療薬は、スタチン系より選択する。なお、一時期“コレステロールが低くなるとガンが発生しやすい”という説が流布されたが現在は否定されている。

B狭心症・心筋梗塞
 当院に罹ろうとするのが間違いである。「所沢ハートクリニック」を受診すべきである。

C感冒
 原則として抗生剤は使用しない。なぜなら、感冒は「ウイルス」が原因であり抗生剤がターゲットとしている「細菌」ではないからである。

Dノロウイルスによる感染性大腸炎
 保険では、ノロウイルスの検査はできません。自費診療となります。根本的治療はありませんので対症治療となります。腹痛がひどければ腹痛を緩和し下痢がひどければ下痢をやわらげ、嘔吐が続けばそれをとめ、全身状態がよくなければ点滴で脱水を改善します。

E胃潰瘍
 「上部内視鏡検査」を原則として実施し潰瘍を確認し、本当に良性の胃潰瘍であることを組織学的に調べます。また、ヘリコバクターピロリ菌の感染も調べます。治療は、胃酸を強力に抑制するプロトンインヒビターを主剤とします。潰瘍が治癒したと思われる3ヶ月後ころに治療の休止あるいはピロリ菌除菌治療を行います。

F急性胃炎
 「上部内視鏡検査」を原則として実施し、一応「胃がん」を除外する。急性胃炎は、出血、びらん形成などがあるので、H2ブロッカー拮抗薬を主剤に治療する。

G慢性胃炎
 「上部内視鏡検査」を原則として実施し、一応「胃がん」を除外する。発赤主体の場合は、H2ブロッカー拮抗薬を主剤に治療する。萎縮を主体とする場合は、胃酸剤、運動賦活剤などで治療する。また、萎縮粘膜は胃がんの発生母地となりうるため定期的検査を勧める。

H潰瘍性大腸炎
 まず、「本当に」潰瘍性大腸炎かどうか、そうならば「病変の広がり」と「炎症の程度」はどうなのか?を詳細に検討し治療法を決定する。原則は、5-ASA製剤を主に治療をスタートするが、場合によっては「ステロイド」の使用も考慮する。現在「ロイケリン」「イムラン」の免疫調節剤も積極的に使用しなるべくステロイドを使わない治療法を心がけています。重症例あるいは皮膚疾患、関節炎を合併した例は、「血球成分除去療法」も躊躇しない。

Iクローン病
 
「TOP DOWN」療法を取り入れ、5-ASA、イムラン、レミケードのトリプル療法を原則とし炎症の完全封じ込めを意図する。リュウマチのように関節が破壊されてから強力な治療を展開するよりそうならないよう躊躇せずベストな治療法を患者さんに提供する。患者さんのQOLの維持向上を目指す。