|
サイキックソルジャー
|
|
ざっと見ても数万人の人々がコンサート会場で立ち上がり、一人の名前を一心不乱に叫ぶ。 「ありがとうございます!皆さん!それでは次の曲を送ります!」 舞台の上では髪の毛を二つに巻き上げて、チャイナドレスで精一杯可愛らしさを加えた少女が熱唱しだす。 「ふん。あんなスタイルで熱上げちゃって。やっぱりここの観客は見る目がない・・・。」 舞台の後ろに長い黒髪の少女。口振りと行動には完璧に不満の色が見られる。 「アテナとまったく同じな服着てそんなん言っても、全然説得力ないの分かってる?」 彼女の後ろに音もなく近づいて、サクッと痛い所を突く少年。 「何ッ・・拳崇お前!!」 瞬間、少女の目が輝き始め、髪の毛がふわりと靡き揺れる。 「なんや、やるんか?今日は口でアテナのライバルには分不相応て教えようとしたのに。」 話終わり、拳崇の掌にも青い光彩が発生しはじめる。 「二人ともそこまで!こんな所で何をしとるんじゃ!」 彼らの後ろから現れた人物は拳崇とアテナの師匠、鎮元斎。 「こんな喧嘩をするために修行してきたのか?!」 再びとって掴みかかりそうな雰囲気の二人。 「皆さん!ありがとうございます!」 タイミングよく挨拶を終えて舞台を下りるアテナ。 拳崇と少女が睨みあってるのを見て一瞬驚いたように止まるが、 「何時も仲いいのね、二人。」 アテナのセリフに興奮して喚き散らす二人。 ☆ ☆ アテナと少女が属している世界屈指のレコード社、”PS Entertainment” 「ええっ?力が消えるって?」 会議室の中ではアテナと拳崇が会長からブリーフィングを受けていた。 「現在、世界各地のサイキッカーたちが超能力を喪失していっている。 「はい?どこにですか?」 「アメリカの、サウスタウンという都市だ。」 ドアが開く音と共に部屋に入ってくる鎮元斎。 「上が言うにはそこに強い力が流れ出ておるらしい。多分そこに今回の事件のカギがあるのじゃろう」 テーブルの上に置かれていた封筒を開く鎮師匠。 「そこで開かれるThe King of Fightersという大会にゲストで招待されてるから・・・うん? ☆ ☆ それから数日後。国際空港。 「それじゃ、行ってきます!」 人々に出迎えられながらサウスタウンに向かう一行。 「(麻宮アテナ・・・お前には負けない!見てろ!)」 アテナを見つめる彼女の手の封筒には、”R”と言うイニシャルが赤く輝いていた。 |