第2次大戦前、スラヴ帝国が誇った陸上戦艦。どことなくカンブリア紀の生物なかほりがします。  
「ウミサソリ」とか原始甲殻類とかああいう雰囲気ですね。  
常識的な先進諸国が「これは使えん」と放棄してゆく中、ロシア人だけはなぜか恥ずかしげもなく  
バンバン開発して装備したのです。男性的魅力を強引に放つあたりがとてもお気にだったのでしょう。  
ロシア伝統の西欧コンプレックスもそこはかとなく感じられて情趣深いです。 
しかも大ドイツ帝国が攻めてきたら手もなく撃破されまくり・・・ああ、素晴らしい。  

キットはウクライナICM社製。 
妙に繊細なモールド、わずかに合わない接合部、そして劣悪なプラ質と三拍子揃った上で 
「全体形は妙にキマッててどんくささが超イカス」という、スラヴ系のツボを押えたまさに黄金な内容。 
薄々パーツの出来も良好なのですが、とにかく少しでも無理な力をかけるとプラがすぐ白く 
変色し「ペキッ」と割れる折れる。しかも部品表面が油(離型剤)でギトギト。2回も洗わねば 
いかんかったという、いずれにせよこんなの初めてだす。  
また、砲塔につくアンテナというか手すりというか、おいらん飾りみたいな部品の取り付けが 
妙にアクロバティックで大変でした。  
しかしそのような艱難辛苦を乗り越えさせる魅力に満ちたキットであることは間違いない。  
だんだんカタチになっていくだけで楽しいという感じであります。  

塗装は黒/マホガニー地の上からグンゼのロシアングリーンを塗布してますが、下地を渋系の色に 
しておかないとどうにもハデハデな色調が際立つので注意したいところです。これ、実物はどんな 
感じだったのでしょうね。 

それにしても、なんという堂々としたまがまがしさ。やはりというかさすがロシア、実にすばらしい。 
しかも化石資料によると、これよりさらにでかく砲塔を5つも装備したT−35という巨大ウミサソリも 
同時期に棲息していたようで、まったくSFなのであります。いずれ作ります。 
 

 
 
まさに
「正義が力ではない。力が正義だ!」
と言わんばかりな感じがひたすら素敵。
 
こーゆーシロモノを作る国の近所に住んでると
なかなか大変でしょうね(笑)