帝国戦車好きの熱き魂は覚えているはずだ。
戦争超大作映画「バル痔大作戦」で、しょっぱな、堂々と「たいがーせんしゃだ!」と
紹介されるM−47パットン戦車のいかにもアメリカンでダルなフォルムを。
そしてあの瞬間の「議長ぉぉぉおお!」「異議ありぃぃいい!!」という脳内の叫びを。
 
それにしてもコレは違う。違うぞぉ〜。違うぞぉ〜。(ああおとなげない我輩)
どのくらい違うかというと、ひと昔前のTV怪奇特番とかで、イタコが口寄せで
「ワシはマリリン・モンローじゃ」とか言うのと同じくらい(笑)
嗚呼、昔は怒りが沸いたものだが、今となってはなつかしい。
 
で、M−47である。実際戦えばたぶん「ケーニヒスティーガー」より数段強いんだろうけど
「品格・力量」という国技館的観点からいうとえらい格差。せいぜい前頭筆頭クラスだろう。
「バル痔大作戦」においても、その妙な重量感の無さが幼なごころに印象的であった、って
本物の雰囲気など知るわけないのだが(笑)あえてそうだといわしめる何かが感じられてならない。
しかし、いっぱい出てきて元気に熱演してたな〜この戦車。撮影後はどうなったのだろう。
 
さて、キットはイタレリ。出来はなかなか良いともっぱらの評判。
しかし我輩は組立てにかなりてこずった。ドイツ戦車ばっか作っていたせいか、サスペンション部品を
左右逆に取り付けてしまったりして悪戦苦闘。ああ、ゼンゼン違うのねやっぱ(笑)
で、気になったのは、大まかに組みあがったあとの展開である。ドイツ戦車だと細部のパーツを
取り付ける毎に「超精密感」がガンガン増大していくのに、こいつにはそういうのがあまり
感じられなかった。けっこう外装小パーツはあるのに、不思議である。これは我輩がドイツ戦車狂だと
いうこととなにかしら関係があるのだろうが、メイドインUSAの産物一般に見られる
「肩の力を抜いた実用的合理性」の表れのような気もする。
重要なのはトータルな機能であり、帝国の作品みたく「細部に神が宿る」価値観とは無縁なのである。
 
塗装は、映画でも場面によって色調、明るさなど見え方がかなり異なるので苦労した。
結局、下地の黒/マホガニーの上からガルグレーやニュートラルグレーをまだらに塗った。
映画を見てもアップ画面ではパンツァーグラウみたいな色だが、ロングになると白っぽく見えたりする。
模型をどう塗るか、こういうときはいたずらに悩み深い。
 
砲塔の番号は1/72の飛行機用からチョイス。「ヘスラー大佐」ロバート・ショウの乗る指揮官車である。
できればロバート・ショウも作りたいが、あの手の顔で略帽をかぶったフィギュアというのは
意外に無いものだ。仕方がないので、制帽をかぶってるが顔はけっこういけるように思われる
ドラゴン「タイガーエース」セット・ヴィットマンの上司のこめかみから上に、別の略帽クルーの
頭部を強引にくっつけてみた。うむ。悪くないが、なんとなくルトガー・ハウアーに見えなくもない。
これは今製作中だが、優先順位は低いのでいつできるかわからない。ああ、哀愁のレプリカントよ。
 
 
う〜んやはり我輩の本業は色物か!
と思わせる一幕でありました。
こんなことでは野望が......(笑)