陳 舜臣(Syunsin Chin)

(略 歴)
 1924年(大正13年)、神戸市に生まれる。国立大阪外国語学校(現:大阪外国語大学)印度語学部卒業、同校の西南亜細亜語研究所助手になる。終戦後、台湾での中学校教師、日本に帰国後は家業である貿易業に従事し、その後、習作を経て、1961年に「枯草の根」で第7回江戸川乱歩賞を受賞する。
 以後は主に中国を題材にとった長短編推理小説を数多く掲載する一方で、「阿片戦争」をはじめとした中国歴史小説の作品、「中国の歴史」などの通史を発表し、中国歴史小説および歴史家としての執筆活動をするようになる。
 1969年「青玉獅子香炉」で第60回直木賞受賞、翌年「孔雀の道」で日本推理作家協会賞、1971年には「実録アヘン戦争」で毎日出版文化賞を受賞し、その後も1985年に第36回放送文化賞、1989年に「茶事遍路」で読売文学賞(随筆・紀行賞)、1992年に「諸葛孔明」で第26回吉川英治文学賞を受賞。1993年にこれまでの功績が認められ朝日賞を受けた。
 1994年に脳内出血で倒れた後もリハビリを経て秀作を発表し、1995年に日本芸術院賞、1996年に第3回井上靖文化賞を、1998年には勲三等瑞宝章を受けている。