しし座流星群

 99年11月16日からの観測記  2001年11月19日しし座流星雨

 しし座流星群とは、昨年(98年)の報道で大きく取り上げられたのでご存じだと思います。
 しし座流星群は、太陽の周りを回る周期が33.2年の「テンペル・タットル彗星」の軌道と地球の軌道が交わる日に、彗星が軌道上にまき散らした塵が地球の引力に引き寄せられて、地球の大気圏に突入し、燃えて光る「流星」が多く観られるものであり、地球の軌道が彗星の軌道に最も近づく日が「11月17日〜18日」に、沢山の流星が観られる現象のことを言います。

 昨年、このしし座流星群が大きく報道された理由は、流星群の基となるテンペル・タットル彗星が、昨年に地球の軌道を通過したため、普段より多くの流星の基である塵の密度が高くなり、平年より沢山の流星が流れると予想されたからです。
 テンペル・タットル彗星の周期の33年ごとに、天文関係者から注目されている現象で、過去にも800年代から流星が雨のように観られる「流星雨」現象が観測され、1800年代には1分間に数千個もの流星が観測された「流星嵐」現象が起こるかもしれない、ということで注目されました。

 しかし、昨年日本ではあまり多くの流星は観られませんでした。私も東京八王子市の山中から観測していましたが、1時間に20個程度の流星しか観られませんでした。
 過剰な報道で期待された方も多かったようで、がっかりされたと思われます。でも、普段夜空を眺めることのない人たちが、1つの流星が流れるたびに歓声をあげる姿を見て、今年こそはもっと多くの流星を観られることを期待しております。

 今年も、彗星軌道を通過した翌年として、先に挙げた「流星雨」現象が観測されるのでは無いかと期待されています。日本では、11月18日午前4時頃が、流星出現の可能性が高いとされています。
 これは、しし座流星群と呼ばれる通り、流星が出現する場所(輻射点)がしし座にあるのですが、このしし座が空高く昇ってくるのが午前4時頃であるためです。
 ただ、流星を出現させる基となる塵の濃度が、どの位置にあるかわからないため、11月17日の早朝から19日の早朝までの間になると考えられます。下手をすると昼間に発生するかもしれません。昼間に流星は観られないと思われますが、昼間でも明るい流星は観測されます。私も昼間に何度か大火球(流星のすごく明るい物)を観たことがあります。
 しかし、昼間に流星が観られることは極まれなことであり、やはり夜間の観測となります。よって、一番出現確率の高い11月18日の午前1時頃から午前5時頃までがベターでしょう。
 11月18日は木曜日のため、学生さんや社会人の方は観測し辛いと思いますが、ひょっとしたら1時間に何万個という数の流星雨を観られるかもしれませんので、チャレンジしてみてはいかがかと思います。


上の図は99年11月18日午前4時頃の、日本(北緯35度、東経135度)から東の方角の星空です。
画面中央からやや右上の「しし座」の方角から流星が四方八方に流れます。

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99年観測記

 今年こそはと思う気持ちで、有給休暇を取り、静岡県伊東市の宿をベースキャンプとし、16〜18日にかけて観測することとしました。
 天気予報では17日の夜は雨になりそうとのことで、16日の夜に観測することとしました。
 しかし、16日の夜も伊東市では曇りで、時折雨もぱらつく気候でした。でも、気圧配置から判断すると伊豆半島の南の端、石廊崎あたりは晴れているだろうと判断し、借り物の車を走らせました。
 予想通り石廊崎は快晴で、満天の星空を拝めました。
 そこでカメラのセッティングなどをしていると何やら冷たい物が顔に当たりました。
 空を見上げると、先ほどまですっかり晴れていたのに、空全体を雨雲が覆っていました。
 石廊崎の西側にも山があり、その山に季節風と湿った風がぶつかり、雨雲を発生させてしまっていると判断し、今度は伊豆半島の西海岸で晴れているところを探そうと、車を西に走らせました。

 南伊豆町のとある港町に差し掛かる辺りで空が晴れ始め、国道を外れ山道に入り、適当な観測場所を探しました。
 「この先行き止まり」の看板を無視して突き進むと、急に視界が広げ素晴らしい星空が見える場所を見つけました。
 そこで、カメラを準備して撮影を始めました。

 大出現は無いだろうと思っていましたが、極大前日でこんなに流星が飛ばないとは思いませんでした。
 しかも、普段観ることが出来ないような、星に手が届きそうなくらいの満天の環境なのに、1時間に5〜6個、散在流星を含めると10個程度しか観測できませんでした。
 しかも、私がカメラを向けている方角には全く飛ばないので、薄明のすぎた5時30分まで粘ったが、写真に捕らえたのは、以下の小さな流星一つだけでした。

izu-sora.jpg (11728 バイト)

 流星・・・画面中央上、プロキオンの下<28mm f2.8>

 でも、帰り道の国道沿いから水平線からの日の出が見れたので、極大日の今日の夜に掛けようと宿に帰り一眠りしました。

 そして17日夜、予報通り大粒の雨が降っていました。今夜は伊豆半島のどこへ行っても雨が降っているとのことで、観測をあきらめました。

 極大日を逃したので、あきらめて東京へ帰りました。
 しかし、東京へ帰った18日の夜は、東京では珍しいほどに晴れ渡り、4等級の星が見えましたので、今度は八王子市の山の中にカメラを担いで行きました。

tokyo-sora.jpg (5154 バイト)

 東京都八王子市からの星空。上の写真とは雲泥の差ですが、これでも東京都内では珍しい星空だったと思います。
 <28mm f2.8>

 12時頃から観測を始めましたが、時間あたり20個から30個ほどの出現に満足しましたが、どうしても私がカメラを向けている方角には流星が流れません。
 結局18日夜の撮影は坊主に終わりました。(涙)

 今年の流星群は火球が少なかったです。早い2等級以下の流星が多かったので、去年のような歓声が上がるほどの素晴らしい大火球には巡り会えませんでした。
 18日の観測では、2時18分にカシオペア方向に2〜3度爆発した−4等級の火球と、3時32分に地平線近くの羅針盤座方向に飛ぶ−4等級以上の火球を観ただけでした。

 出現数は、2時から3時までが40個ほど出ましたが、3時以降は数が少なくなり、早い時間の方が多く観れたようでした。
 ヨーロッパでは時間3000個の流星雨が観られたようですが、日本は悪天候に終わったようですね。
 そんな出現は期待してませんでしたが、時間100個は飛ぶような流星群を観たかったですね。

 これではさびしすぎるので、12月14日の双子群も休みを取ろうかなって思う、今日この頃でした・・・

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