2012-05-12 |
感染性胃腸炎がまだ散見されます。
溶連菌感染症、アデノウィルス感染症がまだ流行しています。特にアデノウィルス感染症は地域によっては大流行しているようです。
伝染性紅斑(リンゴ病)、手足口病が増える季節です。
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アレルギー性鼻炎・結膜炎(花粉症)
今年は杉花粉の飛散が昨年より少ない予想です。
スギは2月上旬より飛散が始まり、5月の連休前まで続きます。
その後、ヒノキ花粉の飛散が続き、ヒノキ花粉のアレルギー反応もある方は、は5月のゴールデンウィークすぎまで鼻汁や鼻閉、目のかゆみなどの症状が続きます。
症状のある人は早めの対策が推奨されます。
小児適応のある第2世代抗ヒスタミン薬(眠気が少ない抗アレルギー薬)も使用可能となり、クスリの選択の幅が広がりました。
感染性胃腸炎
ウィルス性(ノロウィルスやロタウィルス、アデノウィルスなど)で感染力が強く、家庭内や保育園等で流行しているようです。発熱の有無や嘔吐・下痢の期間や重症度など多種多様な症状を呈しています。オムツなどの排泄物の処理(塩素系漂白剤が有効です。ミルトン、台所用漂白剤の100倍希釈液など)、その後の手洗いを徹底してください。
嘔吐が強い間(通常半日から1日程度)は少量の水分(スプーン1杯程度)をこまめに(10分おきなど)とるようにすると水分摂取ができます。欲しがるからといってコップやストローで与えると吐いてしまい、摂取した水分以上に胃液等の電解質も失われるため脱水症状が悪化しますのでご注意ください。
摂取する水分は透き通った飲物(イオン水など)にしましょう。
溶連菌感染症
急激な発熱、咽頭痛、腹痛、嘔気、発疹などがよく見られる症状で、抗生剤の内服が良く効きます。診断は迅速テストで5〜10分くらいでできますが、検査前に抗生剤を内服していると正確な診断ができません。
学校や幼稚園は、有効な抗生剤を服用開始後24時間はお休みが必要です。
アデノウィルス感染症
【症状】5〜7日の潜伏期の後、発熱、頭痛、食欲不振、下痢、全身倦怠感、咽頭痛、眼球結膜充血、眼痛、羞明、流涙、眼脂などがみられ、それらの症状が3〜5日間持続します。インフルエンザと異なり高熱のわりには元気なことが多い様です。通常は夏に多く見られるウィルス性疾患ですが、今年は通年性に陽性の患者さんがみられます。
咽頭炎と結膜炎、熱を合併すると咽頭結膜熱(プール熱)と呼ばれることがあります。
【診断】咽頭ぬぐい液を使って約15分で診断可能ですが、インフルエンザ等の迅速診断キットに比較すると感度が低く、陽性でもプラスに出ないことが多いようです。
【治療】この病気もウィルス性ですので抗生物質は効果がなく対症療法のみです。
十分な水分摂取を心がけ、自然に治癒するのを待つしかありません。
高熱が長引くときや他の症状が強い場合は医療機関を受診しましょう。
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)
毎年春先に流行します。耳の下〜後ろあたりが腫れて、触ると痛がります。病気のはじめに熱が出ることがありますが、長くは続きません。腫れ方には個人差がありますが、1週間くらいは腫れが持続します。予防接種をしていてもかかることはありますが、たいていは軽くすみます。
同じように耳の下が腫れる病気に反復性耳下腺炎がありますが、こちらはおたふくかぜウィルスではなく、その他のウィルス等が原因で耳下腺が腫れる病気で、一般におたふくかぜより腫れは短期間で2-3日で改善します。両者を区別するには、採血をして抗体価を検査する方法があります。
おたふくかぜウィルスに効く薬はありませんので、対症療法(痛みや熱に対する解熱鎮痛剤)のみです。
学校は腫れがおさまるまで出校停止です。
水痘(みずぼうそう)
1年を通じて、少ないながらも持続的に患者さんがいらっしゃいます。潜伏期間は2週間で、病初期には発熱が見られることもあります。全ての発疹がかさぶたになるまで幼稚園や学校はお休みしてください。予防接種をしていてもかかることがありますが、たいてい軽く済みます。
(予防接種未接種のお子さんや大人の方が患者さんと接触した場合、接触後72時間以内であれば予防接種が有効と言われています。)
治療には抗ウィルス薬が使われますが、これは、ウィルスが増えるのを抑えるクスリですので、病初期に開始する方が効果的です。
喘息発作
感染症ではありませんが、季節の変わり目は気圧や気温の変化が激しいため発作がおこりやすくなります。
かかりつけの先生とよく相談し、お子さんにあった治療・予防をしっかり続けましょう。
ヘルパンギーナ
突然の発熱とのどの痛み(水疱形成、のちに破れて潰瘍形成)を主な症状とするウィルス性の疾患です。
毎年夏に流行があり、いわゆる夏かぜの代表です。
熱は3日ほどで下がりますが、のどの奥にできた水疱がやぶれ、激しい痛みが起こります。
このため、不機嫌、食欲不振、哺乳障害を伴い、場合によっては脱水症などを呈することがありますが、ほとんどは軽症にすみます。
治療は対症療法のみで、特効薬はありません。
この病気は、主な症状が治ってもウィルスが便から排出されることがあるため、急性期に登園制限をしても流行を防ぐ効果は期待できません。よって、本人の状態が良くなれば登園可能です。
手足口病
病名にあるように手(手のひらや指、手首、肘)、足(足底、足首、膝、大腿)、口(口内炎)に小さな盛り上がった赤い発疹が出現します。小児ではおしりにも出ることがあり、熱はないことが多いようです。原因はウィルスで、コクサッキーウィルス、エンテロウィルスなどがあります。感染経路は主に咽頭からの飛沫感染ですが、排泄物や発疹(水疱)からも感染します。便中へのウィルスの排出は症状消失後2〜4週間にわたってみられます。よって隔離することは医学的には意味がなく、学校保険法でも出席停止疾患には入っていませんが、保育園や学校によっては登校を制限しているところもあるようです。
特別な治療法はなく、対症療法のみです。
インフルエンザ
毎年流行し、ウイルスにはA、B、およびCの3型があり、A型には表面の蛋白質の違いにより、さらにいくつかの亜型があります。
【症状】悪寒、咽頭痛、頭痛、筋肉痛などを伴って発熱し、嘔吐、下痢の消化器症状もしばしば見られます。発熱は1〜5日続き、その後一旦下がった熱がぶり返す二峰性発熱がよくみられます。咳や鼻汁などの症状は解熱後に悪化しやすい傾向があります。
【診断】鼻汁の迅速テストで約1〜10分で判定されますが、発熱して8時間くらい経過しないと正確な診断はできないとされています。
【治療】近年、タミフルやリレンザ等の抗ウィルス薬が開発され、実際に使用することが可能になりました。ただし、健康なお子さんであればインフルエンザは自然寛解する病気の一つですので、必ずしも必要ではないと考えます。使用の有無については、お子さんの病状や既往歴などを考慮し、ご家族のかたと一緒に決定致します。
【予防接種】毎年10月〜12月に13才以下は1〜4週間隔(2〜4週間隔が推奨)で2回接種します。詳しくはこちら
【学校】解熱後48時間を経過した後、登校可となります。
RSウィルス感染症
冬期の呼吸器感染症の主要原因ウィルスで細気管支炎、喘息様気管支炎、肺炎などを引き起こし、特に月齢の低い乳児では症状が重くなり、入院が必要となる場合があります。
3歳以上ではほとんどが再感染と考えられており、重症化することはあまりありません。
主な症状は熱、非常に多い鼻汁、ゼーゼーする呼吸困難で、一般に長引きます。
特別な治療方法はありませんが、引き起こされる症状が喘息発作に似ているため、喘息のときの内服薬や吸入療法を行います。
全国の情報は
感染症発生動向調査週報(国立感染症研究所)をどうぞ


