メールマガジン「量子暗号入門」(毎週月曜日配信) 「速攻入門+資料作成キット」シリーズ:量子暗号 のうち、総論的側面の高い 10章について、その文字情報部分を順次公開していくものです。メールマガジン なので図は割愛します。入門編は約3か月で完結し、以降は関連する 最新の話題を不定期で紹介していく予定です。メールマガジン登録
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量子暗号入門 創刊号 入門編の章立て一覧 こんにちは。「量子暗号入門」の創刊号です。 まずは入門講座で量子暗号の基本原理を説明していきますが、 今回はその全体の流れを、章立てで示します。 終了後は、最新のトピックスを随時配信していく予定です。 1章 鍵を公開する暗号と鍵を秘匿する暗号 2章 通信の途中での盗聴を検出する量子暗号 3章 ハイゼンベルグの不確定性原理 4章 光子の直線偏光と円偏光の不確定性原理 5章 数学的モデル化:盗聴のない場合の確率計算 6章 数学的モデル化:盗聴された場合の確率計算 7章 数学的モデル化:中心極限定理 8章 数学的モデル化:盗聴の有無の判定原理 9章 単一光子発生の鍵となる量子ドット 10章 エンタングルメントと量子テレポーテーション ----- 発行人(ご感想、量子暗号に関する文章・資料制作のご相談などお気軽にどうぞ) 情報ハブ代表取締役 加藤良平/contents@qj8.so-net.ne.jp/03-3944-7988 |
量子暗号入門 第2号 ■量子暗号入門講座/第1回 鍵を秘匿する暗号と鍵を公開する暗号 戦争をするにもビジネスをするにも、欠かせないのが必要なレベルで情報の 秘匿性を保つことです。しかしそうはいっても、味方同士、あるいはビジネス 遂行主と顧客との間などでは情報をやりとりしなければなりません。その場合、 情報を盗み見される危険も当然ついて回るわけです。その危険への対処手段と して、暗号というものが使われるようになりました。 暗号の基本は、送り手が、通信すべき内容を何らかの規則に従って一見わか らない形に変換して送り、受け取った読み手がそれを復元するというものです。 問題はその規則です。その規則が確実に送り手と受け手の間で共有でき、しか もそれが第三者の手に落ちないという保証があるのなら、暗号は比較的容易に 実現できます。その規則通りに変換〜復元すればよいのです。もちろん規則を 知らなくても容易に推定できてしまうようなやり方ではダメですが。 ところが、例えばインターネットで情報を送る場合、送り手と受け手の間で 確実に暗号規則を排他的に共有するのは案外と面倒なのです。何しろ電子通信 以外の接触がないのですから。といって、暗号規則をインターネットで送った のでは、それ自体を盗聴される危険が生じてしまいます。 そんな中で出て来たのが、公開鍵暗号です。変換規則は公開するが、そこか ら復元規則は事実上導き出せないという、非常に面白い方法です。ただ、処理 に比較的長い時間を要することがネックです。さらに問題なのは、復元規則は 本当に「事実上導き出せない」かということです。今の計算機では確かに無理 でも、その性能が飛躍的にアップしたり思わぬアルゴリズムが工夫されたりし て、導き出せるようになってしまう可能性もゼロではないのです。 そんなわけで、公開鍵ではなく共通鍵、しかしその共通鍵が正当な送り手と 受け手において確実に共有でき、しかも第三者には盗聴されない。そんな方式 が強く求められているのです。 ----- 発行人(ご感想、量子暗号に関する文章・資料制作のご相談などお気軽にどうぞ) 情報ハブ代表取締役 加藤良平/contents@qj8.so-net.ne.jp/03-3944-7988 |