No.038
遺産相続殺人事件


大地主である藪内義親が亡くなり、遺産の配分を気にかける遺族達だが、
その中の一人・義房がニセ者じゃないかという疑惑が発生。
義親の長女である広美は同級生の工藤有希子に助けを求めるが…。
(VOL.14 FILE.4 落葉の中の尋問〜VOL.14 FILE.8 もう一人の・・・)


被害者&現場の状況
第1の事件
藪内 真知子
藪内義親の後妻。
遺産目当て義親と結婚したと噂されていた。
殺害現場…薮内家・裏庭
殺害方法…刺殺

● 死体は裏庭にある井戸のロープに結わいであった。
● 死体が発見されたのは10時過ぎで、その頃藪内家の者は全員同じ部屋に居た。
● 被害者は友人の結婚式の二次会に出ており、1度目の電話は8時過ぎに、
  2度目の電話が9時過ぎにあった。
● 二次会の会場から藪内家までは車でも1時間はかかる。
● 藪内家の裏にある林の中から被害者の車が発見されたが、車には異常がなく、
  車内には携帯電話と空のカセットケースが残されていた。
● 井戸の中から女性用の雨合羽が発見され、凶器の包丁が包まれていたが、
  包丁には被害者の血痕と指紋しかなく、指紋の握りは順手だった。
 
第2の事件
藪内 義房
藪内義親の弟。
長年ブラジルに住んでいたが、3日前に帰って来た。
義房の元には1ヶ月前に脅迫状が送られて来ており、
兄・義親の遺産に興味は無いが、脅迫者を見つける為に
カルロスを連れて戻って来たという。
襲撃現場…薮内家・仏間

● 義房を襲ったボーガンは時限式で、明かに上座に座る義房を狙ったモノだった。
● 義房はコナンの声に反応して、間一髪の所で矢をかわした。
● 矢は茶ダンスのスキ間から発射されたモノだった。

容疑者


藪内 広美

藪内義親の長女。
義親の弟である義房が偽者じゃないかと疑い、
義房と面識のある有希子を呼び寄せた。
第1の事件ではアリバイがあるし、
2人を殺害する動機も見当たらない。
藪内 秀和
広美の夫(婿養子)。
広美同様、第1の事件のアリバイがあるし、
2人を殺害する動機も見当たらない。
犯人とは考え難いが…。
藪内 義行
広美の弟。
第1の事件のアリバイはあるが、
遺産の分配にはかなり神経質になっている。
真知子の事もあまり良くは思ってなかったようである。
藪内 敬子
義行の妻。
第1の事件のアリバイはあるが、
義行同様、遺産の取り分をかなり気にしている。
第2の事件では、矢がタンスから放たれたのを一瞬で見抜き、
義行にボーガンを発見させた。
藪内 義房
藪内家の人間は彼が偽者じゃないかと疑っているが、
30年前に野球の試合で、一塁ベースに伸ばした足を
ランナーにスパイクされた時の傷跡が右足に残っているし、
彼の字は義房が送って来ていた年賀状の筆跡と同じだった。
また、左利きというのも同じだった。
カルロス
義房がブラジルから連れてきたボディガード。
義房が一人で風呂に入ってる時は、
彼が部屋に残って全員を見張っている。
義房自身、ブラジリアン柔術の相当な使い手の為、
カルロスはそれ以上の使い手だと思われるが…。

手がかり


女性用の雨合羽に包まれていた包丁。
被害者が刺された時に触ったとしたら、指紋は逆手に付くハズだが…。
義房はホントに本物なのだろうか。
左利きの一塁手がベースに伸ばすのは…。

コナンの推理


● 林の中に止められた車、空のカセットケースと携帯電話。
  そして凶器に残された指紋の握りが順手だった事。
  コレらから導き出される答えは一つしかない。
  真知子はただ殺されたのではなく、誰かを殺そうとして…。

犯人
第2の事件


藪内 敬子

● 夫である義行に内緒で借金をしていたが、
  遺産が順当に配分されれば問題なく返済出来るハズだった。
  だが、ブラジルから義房が戻って来る事になり、
  このままでは遺産の取り分が減って借金が返せなくなる為、
  脅迫状を出し、ボーガンで脅して帰らせようとしたのである。
  だが、茶ダンスからボーガンが発見される前に、
  義房を襲ったモノが「矢」である事を一瞬で断定する発言をし、
  コレが彼女の犯行を裏付けるモノとなった。
 
第1の事件


藪内 義房 (ヒクソン田中)

● 彼はブラジルで義房と一緒に農園をやっていた仲間で、
  日系2世のヒクソン田中であった。
  彼は義房とブラジルの女性の間に出来た子であるカルロスを
  護る為、義房のクセや傷を考慮に入れて義房になりすまし、
  脅迫者の矛先を自分だけに向けるようにしたのである。
  
  第1の事件の真相は以下の通り。
  真知子は8時過ぎに会場から電話を掛けた後抜け出し、
  9時過ぎに2度目の電話を掛けた。
  その際、録音しておいた会場の音をカーステレオで再生し、
  あたかも会場内にいるかのように思わせたのである。
  そして返り血を浴びない様に雨合羽を着て風呂に行き、
  義房を殺害しようとしたが、返り討ちにあってしまった。
  凶器である包丁に真知子の指紋が順手についていたのは、
  襲ってきた相手の手を捻り、そのまま相手に突き刺すという、
  ブラジリアン柔術の技を使った為だった。



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