本当に雄斗は毎日 身の危険をびしばしと感じずにいられなかった。
部屋にシャワーがあるにもかかわらず、海野の存在を恐れて使う事はなかった。
そして学園内の共同のシャワールームは他に大勢の生徒が使う時に限って使用して、
共同浴室は自分の白い肌が他の生徒を刺激しないように人が寝静まった明け方につかうという徹底振りだった。
その日も朝の3時に浴室に入っていたので安心していたのだが
誰かが浴室に入ってくる気配に雄斗は湯舟の中で身構えた。
ことん...。
水音が浴室内にこだまして、雄斗は息をつめた。
そこにやってきたのは、目が醒めるばかりの白い影だった。
薄明かりの中、細い肩と細い腰そこにエクボのついた引き締まった尻が朧げに見えた。
雄斗は声をあげそうになる。
その白い肌に無数の桜の花びらが散ったような痕が浮き立っていたからだ。
その男はざっと湯で身体を洗い流してからふと気がついたように雄斗の近くに寄ってくる。思わず雄斗は自分が悪い事をした子供のように湯舟に潜りたい衝動にかられた。
「こんな時間に先約がいるとは珍しいね」
それは男のものではあったがうっとりとするほど透き通った声だった。
「これは、これは噂の子猫ちゃんじゃないか。お初にお目にかかれて光栄だな」
情事の後の色気を含んだ声がこれなのか?そう思うと雄斗は自分が首まで赤くなるのがわかる。相手は同性だと言うのに何を意識しているのだろう。
「随分元気がいいと聞いていたのに。噂も当てにならないな。一緒に湯舟にはいってもいい?」
その声は押し付けがましくなく、優しく雄斗の耳を刺激した。
雄斗は黙って頷く。
近くで見つめるとその男は同性とは思えない色気のある顔をしていた。
雄斗は自分の股間が熱くなるのを感じ信じられない思いで思わず彼から目を背ける。
「僕は3年の森川っていうんだ。君は噂になってるからよく知ってるよ。羽生雄斗君だろう?君は知らないかもしれないけど、この寮のルールでは出会った後輩が先輩の背中を流す事になってるんだ。
もし、嫌じゃなかったら僕の背中も流してくれるかな?」
そういって森川は徐に湯舟から立上がると雄斗の方を振り返って微笑んでみせた。
しかし半勃ちの雄斗がすぐに湯舟から上がるためには呼吸を整えなければならない。
もじもじしていると森川はそんな雄斗の仕種にすべてを悟って
「朝はみんな元気なものさ。そんなことで恥ずかしがっていちゃ、寮の共同生活はできない。
さぁ、あがって」
雄斗の手を取るとぐっとひっぱりあげる。
半勃ちの自分自身をみられると思うとますます意識してしまい、さらに元気になってしまう。
そんな雄斗自身をみて森川は驚いた様子もなく、さっと雄斗の肩を優しく抱き寄せた。
「このままだったら辛い?手伝ってあげようか?」
「い...いいです。」
そういってなんとか森川の身体を遠ざけようとしたがすでに雄斗の股間は森川の手の中にあった。
優しく摩りあげるように扱いていく。
「あ...。先輩やめて、やめてください」
「一人でするよりずっといい気持ちにしてあげる。少しだけじっとしていて」
森川は決して強引ではなく、しかしその驚くべきテクニックは経験不足の雄斗に抵抗できるものではなかった。
「さぁ、目を閉じて....女の子にしてもらっていると思えばいいんだ。僕が綺麗な女の子だと思ってごらん」
わざわざそんな想像をしなくても森川は女の子でもなかなかいないような美人だった。
森川が慣れているだけに、その優しい愛撫を雄斗は拒む事ができない。
巧みな指の動きに思わず腰がうねっていく。絶頂はすぐそこまできているのに
じらすような指に精射までにいたらないのがもどかしい。
「うっ.....く...っ....」
「キスしていい?」 森川は返事を聞く間でもなく唇を雄斗の唇に落としていく。
森川のそれは信じられない程柔らかく、甘く感じられた。
「雄斗...。君はなんて可愛いんだ」 何時の間にか森川の手が熱を孕んだ
雄斗の後ろの襞を弄っていた。
「雄斗.....可愛いよ....。痛い思いはさせないから、僕を受け入れて」
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