森川の笑みがタチの悪いものに変化していく。
「カッコつけるなよ、久住。君は有賀が嫌いじゃ無いはずさ」
「どういう意味かな」
「君はガタイのいい男を犯すのが趣味っていうこと。本当は僕や雄斗みたいな華奢なタイプには
食指が動かないんだろう」
痛いところをつかれたのか、久住は首まで一瞬に赤くなった。
「僕達4人、つまり雄斗、海野、有賀そして僕は多分、女もいけるタイプだけど、
久住....君は女はだめなんだろう?」
森川と久住はしばらく互いに見つめあう。 その重苦しい沈黙を破ったのは久住だった。
「だから?」
「有賀もいけるだろ?」
「先輩、俺はだからこそ、寮でそういう事をしたいと思わない。
それに男に抱かれる味をしめた先輩がそうそう簡単に女を抱くだけの立場に戻れると思わないけど。」
「話をそらすなよ」
「とにかく、俺にだって選ぶ権利はある。親しくもない先輩に節操無しみたいに言われるのは心外だし」
そう、区切ってから久住は森川に微かに微笑んだ。
「先輩の思惑に添えなくて申し訳ないけど、今日はこれで失礼する」
何も言わせまいとに逃げるように立ち去った久住は、階段を上がってすぐの自室に戻った。
久住は森川と部屋を変わってから、ひとりで部屋を使っていて誰に気兼ねすることもない。
それが、今日に限っていえば、やけに人恋しく感じる。
海野が良ければそれでいいなんて、欺瞞だと自分でも解っていた。
天井の梁を見つめながら、ため息だけが部屋の中で何度も久住の引き締まった口から洩れた。
冷たい時間だけが久住の上に降り注ぎ、埋め尽くしていった。
雄斗の首筋に絡まる後れ毛に海野がそっと唇を寄せる。
「もう、したくない」
雄斗のそっけない言い方に海野はこの挑発にいけないと思いながらその言葉につい反応してしまう。
「お前だけが満足して終わり?それはないだろ」
「先輩は受け身の経験ないでしょ?俺が上ならやってもいいけど、前の傷だってまだ残ってるんだ。
先輩って経験豊富な割に....テクニックがいまいちなんじゃないの?」
情事の後でどうしてこんな喧嘩を売られなければいけないのか。
小生意気な小さな頭を枕に押し付けた。 そしてゆっくりと体重をかけて身体を開いていく。
顔を背けて嫌がる雄斗の顎を乱暴に引き寄せ人指し指と親指の腹で強引に口を開けさせる。
下唇を扱くように吸いながら舌を入れて口内を乱暴に貪る。
雄斗の瞳が情慾に濡れ、怯えたように大きな瞳を眇めたとたん、海野は己の欲望の箍が外れる音を聞いた。
「いやだ、先輩、やめて、やめてっていってるだろ....」
膝頭で強引に両腿を開かせて、膝裏を持ち上げると露になった雄斗の窄みから、先程海野が放った
欲望の白い証が流れ落ちていくのが見つめた。そしてそこにそっと口づけた。
「あぁ....やだ....って。うっっっぅぅううう」
雄斗の身体はがあまりに柔軟な為、海野が力を込めて押した両膝裏は雄斗の耳の後ろまで持ち上げられている。
「や....め...ろっ....ってば...あぁあああ.....うぅっううぅっ」
そのまま、再び雄斗の唇を貪ってから少しずつ唇を下に降ろして存分に雄斗の柔らかい肢体を楽しんだ。
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