有賀は手をネクタイで縛られたまま、気を失っているままだ。
「まじ?」
久住はどちらかというと細い目を見開いた。
「実は夏休み過ぎたら、本格的に受験勉強したいんだ。だから本当は有賀が嫌っていうより、勉強は落ち着いてしたいんだ」
森川は涼し気な笑みを浮かべる。
「それで今は、有賀に自分の身体を好き放題にさせてるわけだ」
久住は面白く無さそうに呟く。
「今は僕だって楽しんでセックスしてるさ。でも僕達は始まりが悪過ぎたよ。強姦からセフレにはなれても恋人にはなれないかな。、まぁ僕に限っていえばだけどね」
「先輩も有賀を憎からず思っていたんだ?」
「まあね。気になる存在だから、のこのこ危ないと思いながらついていったんだ。文化祭の仮装パレードの織姫の格好のままね」
「それって先輩の方が誘ってたんじゃないの?有賀の方が気の毒っていう感じ.....。」
「ひどいな。たしかに僕達、あの時強姦じゃなかったら、今頃は恋人になっていたかもね?
有賀も僕に負い目を感じなかっただろうしね。だけどいきなり犯る方が悪いよ。」
「なんだ先輩もその気だったのか?じゃあなんで抵抗したのさ」
「だって、ひとりじゃなかったんだ。有賀の他に2人もいたんだよ。
まさか、有賀だけならよかったのになんて言える雰囲気じゃなかったし」
久住は吹き出しそうになった。 ここで笑う場面じゃないんだけど、どうして
こいつはこんなにあっけらかんとしてるんだろう。
「俺、帰らせてもらうわ」 久住はこんなところに長くはいられないと
腰を上げた。
「ちょっと待て」 「なんだよ」
「せっかく、有賀を縛って気を失ってるんだから、な?」 「な?ってだから、何?」
「勃たなくても、キスマークくらいつけられるでしょ?」
「はぁ?なんで俺が?可愛い子ならともかく、こんなガタイのいい奴に?付けたけりゃ先輩がつけりゃいいじゃないか。」
久住はすでに切れそうである。
こいつに付き合っているとおかしくなりそうだ。
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