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Coming Out of the Sun |
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パン!っと大きな音が鳴って城の平手が俺の頬で炸裂した。いくら華奢でも男に本気で張り手を張られれば、脳震盪を起こすかと思う勢いだ。まじ、痛い。 「生意気な言い訳で自分を正当化するな」 そう言いながら城は思いっきり俺を押し倒してきた。 バカなやつ……薬も使ってないのに、15cmも身長差のある俺をどうこうできるわけないじゃないか。 だが俺はあえて抵抗しなかった。 そのまま彼の顔が迫ってくるのに任せて静かに瞳を閉じる。 だけど覚悟を決めているのに一向に唇が降りてこない。 不審に思って瞼を開けると彼が物思うようにじっと俺を見つめていた。 こんな至近距離でみると陶器でできたような綺麗な顔だ。こんな女みたいな華奢な造りで俺を犯そうなんてどうかしてる。 「どうして抵抗しない」 そういって城は俺を睨むが、そんな綺麗な顔で睨みつけたって色っぽいだけだ。思わず飾らぬ本心がこぼれ落ちてしまう。 「城に触られるのがいやじゃないから」 本当は俺こそが恋愛のプロで城を翻弄させるはずなのに、こっちが本気になったとたんなんのテクも感じない真っ当な台詞を言うなんて全くざま〜ないぜ。 だが彼はその一言で真っ赤になった。 そういうところが堪らなく可愛い。 「こんなこと言いたくないけど俺、男は城しか経験無いんだ……キスだってそう。今まで女はいっぱい経験したけど、こんな風に男でどうこうなりたいって思ったのは城だけだ。」 俺の話を城は身動き出来ずに顔を背けたまま聞いている。耳まで真っ赤になってるのが、城らしいなと思える。 「薬は使われたのはちょっとむかついたけど、それでもやられた相手が城でよかったって本気で思ってる。正直に言わせてもらえば、抱く方にまわりたかったけど、城が嫌な経験を思い出すなら、この際抱かれる方でも俺は我慢できる」 「な、何をバカな事を……」 城は狼狽えて声が上擦っている。 「信じてくれなくてもいい。俺は城が好きなんだ。恥ずかしいけど言っちまう。城なら抱かれてもいい。城と触れあってるだけで感じてイッてしまいそうになる。それに俺……俺……あの写真を見て勃っちゃった。城には悪いと思うけど……」 「お、大人をからかうもんじゃない……」 城の声が鈴の音の様に震えていた。 「からかってるもんか……本気で好きなんだ。城……お願いだから俺を諦めないでくれよ」 俺がそういうとはじかれたように城は俺の顔を見つめてきた。 「いうな……もう、もう、裏切られて傷つきたくない……」 何度も首を振る城。今までどれだけお前の心は血を流してきたのか?俺が、お前の不安を取り除いてやれたら。 「一生なんてベタな事いえないけど、今は城しか見えない。だから俺を束縛してくれよ。今は城以外……誰にも会いたくない。会えない方が幸せだ。だって城を独占できるから」 城は大きく瞳を見開いてから息が出来ない程にきつく俺を抱きしめた。 俺たちは熱くキスをする。啄むようなキス……貪るようなキス。そして互いを愛撫しあうような 甘い、甘いキス……。 キスだけは俺は相当の自信があった。これで何人の女をメロメロにしてきたころだろう。城が夢を見るようなうっとりした俺を瞳で見ている。 そのまま彼をひっくり返して押し倒す。そして優しく後ろに指を伸ばした。 「何するんだ?」 俺はにやりと微笑んだ。ここまで雰囲気を作っちゃえばもう、こっちのものだ。 「きまってるじゃん。ナニをするの!じっとして」 「え?なんで?年下のお前に……?」 そんなきょとんとしてるその小動物みたいな顔がとてつもなくそそるんだよ。 「そんな事言って……感じてたじゃないか。いいだろ……」 「ず、ずるい!さっきは抱かれる方でもいいっていったじゃないか?」 ばかだな、やっぱり城は恋愛指数が低すぎる。俺が黙って抱かれる訳ないだろ?こんなに色っぽい城を前に我慢なんかできるものか。 肩をぐっと抱き締めると俺は城の後ろの敏感な部分を触れるか触れないかの絶妙なタイミングで刺激する。 城をそっと抱きかかえると、城の小さな震えが俺にも伝わってきた。 暫くすると、俺の手の中にあった城のものは小さく萎え、ますますカタカタと城が歯の噛み合わせもあわないらしい。いくら優しく愛撫してもその震えが全身にまわりさらに大きくなる。 あんなに感じていたと思っていたのに、お前はそこまで深く傷ついていたんだな?不安を取り除いてやりたくて思わずぎゅっと強く城を抱きしめる。 「怖いのか?」 「怖くない……」 「嫌な事を思い出しちゃうのか?」 城は何も答えない。沈黙が雄弁に城の恐怖を語っていた。 小さくため息をついて不貞腐れたように呟いた。 「ちぇ、俺が抱かれりゃいいんだろう」 城は驚いたように俺を見つめた。 「他の野郎ならとんでもないけど、城なら仕方ないや。城が抱かれるのが怖いっていうなら、 俺が抱かれるしか俺たちが一つになれる方法なんかないんだろ?」 こんなにも彼が愛おしい。 彼と一つになれるなら俺のちっぽけなプライドなんか犬にでもくれてやる。 「無理しなくていいよ」 「俺を抱きたくないのかよ。どっちなんだ?」 「……抱きたい……」 「じゃあ、選択肢なんかないじゃないか……来いよ!やっぱり抱かれてやるよ」 決心したような俺の叫びが終わらないうちに、城は俺をひっくり返すと先程俺が愛撫したように 丁寧に俺の後ろを愛撫する。 ちくしょ〜なんで俺のテクを自分に使われなくっちゃいけないんだ? 感じるもんか……感じたくない……でも……でも…… 「あ、あぁ……城……あっ……ま、まて……まてっ……たら」 身体が変だ。こんな感じ初めてだ。女を攻め立てる時には経験した事の無いような快感。 俺が俺で無くなってしまう。こんなところを城になんか見られたくない。 「待てない……今まで気が遠くなる程待ったから」 「ぅうっ……あ……あ、ああ……っ」 さっきまで喘がせていた男に逆に喘がせられるなんて、なんて恥ずかしいことだろう。 「後ろだけの入り口だけでこんなに感じるんだ……敏感で嬉しい……」 あぁ、受け身の振りしてうんと俺のテクで感じさせ俺が城を喜ばせるはずだったのに……。 こんなはずじゃ……こんなはずじゃ…… 「あ、あ……やだ……やめ、やめてくれ……」 それなにの城と来たら、乳首まで指の腹でくるくると刺激する。そ、そんなこと、されたら…… 「好きだ……志月……私にこんなに感じてくれて……最高だ」 頭の中でピンクのハートが踊ってる。 「あ、あ……うぅ……くぅ……っ!」 あぁ、だれか俺の耳を塞いでくれ、こんなの俺じゃない、俺じゃない……。 彼に深いキスを受けながら俺はすでに快楽の谷底に落下していった。 俺はそれから朝まで城にいいようにされてしまった。何回イッたとかどんな声をあげたとか思い出したくもないのに、朝まで俺はそのすべてを鮮明に覚えていて恥ずかしさで悶え死にそうだった。 「もう、日曜日だけじゃなくてもいいんだよね?」 「何が?」 「毎日なら志月の身体が持たないと思って日曜だけって我慢していたんだ。でも慣れたみたいだし……」 「はぁ?」 「それでいつか月曜日以降も志月と一緒にいられたらいいと思ってずっと日記をつけていたんだ」 彼が差し出した日記のタイトルは『遥か日輪の彼方に』そういう意味か?なんて意味深でスケベなタイトルなんだ。こんな小奇麗な顔してこいつ鬼畜じゃねーか! 「僕達の初夜についても書いてある……好きなんだ。志月……」 初夜って……恥ずかしくって読めるか!そんな日記!俺だって城が好きだ!大好きだ。でも……なんかイマイチ釈然としない。なんで城がこんなに綺麗な男が受け身じゃないんだよ? 「私もここに住んでいいかな?」 爽やかな顔で満足そうに城は背広に着替えている。 「まだ、寝ておいで……昨夜は我慢が出来なかったから何度も無理させたし。辛いだろ?」 悶死しそうな言葉を残して彼は嬉しそうに唇を落とす。いつか俺が上になってリベンジできる日がくるのだろうか?けだるい身体を持て余しながら、今夜も城に可愛がれてしまうのかと思うと死ぬ程恥ずかしかった。 FIN. |