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二人の夏休み14 |
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ぎしりとベッドが鳴り、雄斗がのしかかってくると、竜斗はすでに半分諦めて 身体の力を抜いた。 自分の詰めの甘さを呪いつつ、相手が雄斗なら上だろうが下だろうがかまうものかと 半分やけくそな諦めである。結局バカンスがパリだろうといつものマンションだろうと こういう日常は変わらないものなのかもれない。 目を閉じると雄斗がベルトのバックルに手をかけゆっくりとチノパンツを脱がすのが解る。 無抵抗な竜斗に気がついてユウの手が止まる。 「どうしたの?さっきまではやる気満々だったのにさ」 「いいんだ、別に」 「今夜は寝かさないんじゃなかったの?」 竜斗は深いため息をついてからそっと瞼を開く。 ユウが優しい瞳でじっと見つめていた。ちゅっと掬うようなかすめ取るキスをして また、ふっと微笑む。 「なんだよ」 「こんな風に過ぎてゆく時間もいいなと思って……」 ユウはすっかりその気になってうっとりしているが、竜斗にすると いくら華奢なユウとはいえ、大の男がのしかかっているのだ。55KGはあるだろう。 重くてしかたない。 どうせなら早く、我を忘れるほどの快楽の泉に身を沈めて欲しかった。 さわさわとなぞるように雄斗の指が上腕のあたりを撫で上げた。 街中にいるはずなのに、船上のせいかあたりは微かな物音しか聴こえてこない。 まるで二人だけが存在してるように。 気がつくと雄斗は器用に服を脱がせて二人とも全裸だった。 雄斗の温もりが直に伝わってきてさらに竜斗自身は熱くなる。 『早く、欲しい……ユウがユウ自身が……』 竜斗の窄まりは期待でひくひくと蠢いていた。 『あぁ、早く来いったら……』 そんな竜斗の思いを知ってか知らずかユウはさも愛おしいそうにその怒張をゆるゆるとしごきながら、一番敏感な先端部分を愛撫した。何かがそこに当る……。 「あ……っ」 それは覚えのある熱い場所だ。 竜斗のそれはゆっくりと雄斗の中に導かれ雄斗は自分の重さでゆっくりと身体を沈めていった。 「ユウ……いいのか」 なぜなんだ?覚悟を決めたっていうのに……。 「あぁ、気持ちいいぜ」 そんなつもりでいったんじゃないといいたかったが、竜斗にはそんな余裕はない。雄斗の中に熱い楔を穿っているのは自分だというのに、これではまるきりユウに翻弄されてるようだ。 ユウに好きなように動かれ、竜斗は思わず喘ぎ声をあげた。 「あ、あ、あぁ〜」 貫いているのは自分だと言うのに、雄斗は余裕のある顔で腰を動かしていた。 「いくっ……いっちゃうよ……」 「いけよ」 そういったのは雄斗でこれではまるで竜斗が貫かれているようだ。 倒錯した気分のまま、竜斗は熱く締め付ける雄斗の中に爆発した。 「色っぽかったぜ」ユウが囁く。 「っくしょ〜」なぜか悔しくて竜斗は息だけで抗議した。 「何、怒ってるんだよ。お前にやらせてやったんじゃないか」 雄斗は嬉しそうだ。 「さっき怖がった顔も演技かよ」 竜斗が上目使いにユウを睨む。 「いいじゃないか、結構その気になったろ?」 セーヌの流れは滔々と二人のバカンスを包み込む。 なんだかんだといいながら、やっぱりラブラぶな二人だった。
まだまだ続いても怒らない?このまま秋に入ります。 |