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もう匙が投げられた状態だっていうのに、竜の奴がうだうだうるさい。
男は走り出したら簡単に止まれないんだよ。
お前だって男だから解ってるだろう。
69になって、竜の後ろの蕾が目に入ってくる。
他の奴のここに魅力なんて感じた事無いけど、
ここってこんなにそそる場所だった?
うっ....。
まずい。
なんか滅茶苦茶興奮してきたかも。
俺は竿から口を外すとそっとその場所に口付けた。
「何、するんだよ」
竜斗が身を捩るが、俺は腰をがっちり掴むと構わず、そこに舌を差し入れて,ゆっくりと中を味わう。
俺自身がすっかり臨戦体勢に入って痛いくらいだ。
「やめろったら、よせよ」
竜斗の抵抗に俺はますます興奮してきた。
さらに奥へ舌を差し込んで襞を味わうようにうごめかす。
ところが、少し力を緩めたすきにいきなり竜に顎を蹴りあげられた。
「いて〜〜」
あまりの痛みに蹲っているとひっくり返されて仰向けにされ、徐にバックに
指を入れてきた。
「雄斗、雄斗...」
竜斗はもう、俺の話なんて聞いちゃいない。
だから俺ももう抵抗しなかった。
あぁ〜あ。俺は心の中で舌打ちをする。 今は、竜に入れる凄いチャンスだったな、
ちょっと悔しいかも。
でもさ、普通の男がバックに抵抗がないわけない。
これ以上やったらまじに嫌われる。
絶対無理矢理やって上手くいくわけないのは俺も高校時代に経験済みだし。
俺の事好きだって言うけど竜斗が俺にそんな感情......つまり自分がゲイだと自覚して俺を好きになってるとはとうてい思えない。
俺の女っぽい外見に恋してるだけだ。
こんな時、少しだけ女顔の自分が嫌だな。
女の代償だと思うと無性に腹が立つ。
女顔だから、ノンケっぽい奴も俺とやるのは抵抗がないってよく言われる。
それって竜斗にその気になってもらってラッキー?
そんな風にはやっぱり思えない。男として付き合ってもらいたいんだな、、、きっと。
俺ってまじに外見が軟弱だもんな。中身はこんなに硬派なのにさ。
「好きだ。いい?」
竜斗、簡単にいうなよ、好きだなんて。
好きだなんていいながら自分の好きなの事やってるのは
相手の事そんなにすきじゃないからだぜ。
知ってる? 竜斗、本当に好きだったらね、怖くて簡単に好きだなんていえないし。
まして、無理にやっちゃうなんてできないんだぜ?
俺はきっと竜斗に本気なんだ。
認めるのは嫌だけど、こんなに胸が押し潰されるような辛い気持ちははじめてだ。
竜斗がしたいなら、好きにしていいさ。
本当は俺がお前に挿れたいけど、好きな方がやっぱり我慢するしかないんだ。
竜斗は着々と俺のバックを攻める準備をしてる。
こんな関係辛いだけだ。
ノンケを好きになっても辛いだけ。
誰かがそんな事をいっていた。
俺はバイだから関係ないと思っていたけど、それは真実かもしれない。
竜斗が好きだ。彼の優しい指先に俺は幸せを感じてる。
お前に触れられる場所がやけに熱い。
今は身体だけでもお前の好きにしてくれよ。
今だけでもお前と身体だけは繋がっていたい。
俺の心が壊れる前に少しだけ勘違いをさせておいてくれよ。
お前は俺の事が男としてだって本当に好きなんだって。

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