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試される運命9 |
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すぐにユウの唇が離れたので竜斗は恐る恐る瞼を開けた。 ユウがくすくすと笑ってる。 「ばかだな、しねーよ今日は……」 思わずほっとため息を漏らす。 「でも、一緒に寝ていい?」 「え?」 そんなこというなんてユウらしくない。ユウが嫌がるからベッドはふたつ入れてある。 一つはユウ用のシングルで、雄斗は一人で寝たい時はさっさとこのベッドに入ると 背中を向けて寝てしまう。もう一つは竜斗のダブルベッドで雄斗がその気になれば あっという間に勝手に入ってきて……いたしてしまうのだ。 そう、このベッドの選択も間違いだったと竜斗は思う。 竜斗に選択権がないじゃないか。疲れていたって雄斗さえその気になれば逃れる術なんかないのだった。 雄斗はそのまま返事も聞かずにベッドに滑り込む。そして後ろから竜斗を抱き締めた。 「熱はないようだな。単なる疲労だろ?身体を鍛えたらどうだ?」 そういって抱き締めたまま、竜斗の肩口をそっと撫でた。 「なんか……後ろに当たってるんだけど……」 「気にするな……今夜は我慢してやるから……」 「気になって寝られない……」 雄斗はくるっと雄斗の前にまわるとくすっと笑ってそっと髪を梳くように指を差し入れた。 「気にするな……」 「気になるに決まってる……勝手な事言うな!」 リュウが雄斗の手を邪険に振払うが、雄斗は気にせずに竜斗の額にそっとキスをする…… 「怒るなよ」 「……」 「怒ったリュウも嫌いじゃ無いけどな……」 「……」 「昨日は悪かったよ……会社で倒れたのか?」 「……新しい仕事も慣れて無いのに、父はいろいろ煩いし、 勝手な事をいう変な縁戚は現れるし」 「そうだ、そうやって愚痴ると楽になるぞ」 「一番楽にしてくれないのはユウじゃないか?」 「……リュウは俺とセックスするの嫌だったのか?」 雄斗は思いっきり不機嫌な顔で起き上がった。 「そーゆー訳じゃ無いけど、平日は疲れる時もあるんだよ」 そういって睨むと雄斗は解らないという顔で両手をあぐらに置いて小首をかしげた。 殆ど無毛の綺麗な雄斗のしろい肌が眩しい。上腕筋と胸筋がほんのり薄桃色に色付いていた。 竜斗は自分の下半身が熱くなってるのを感じて思わずため息をつく。全くこの男は……全ての仕種が無意識で やっている癖に、男の煩悩を激しく揺さぶるのだ。 この仕種に何度騙されてすっかりその気になったところを何度この男に美味しく頂かれてしまったことか。思いだすのも腹立たしい。この愛らしい顔に騙されちゃいけない。リュウは眉間に皺を寄せながらなんとか自分の沸き上がる煩悩を押さえ込もうとした。 そんなリュウの努力を知ってか知らずか雄斗は待ちわびるようにそっと瞳を閉じる。 『やっぱり降参だ……』 リュウは遠慮がちにそっとキスを落とす。雄斗は器用にキスをしながらそっとリュウのパジャマを脱がせた。 そのまま竜斗は勢いにまかせて雄斗の肩をシーツに押し付けた。しかし雄斗は抵抗しなかった。 がっちりとした筋肉のついた肌は白く滑らかで女とは確実に違う抱き心地なのに その温もりと吸い付くような肌にリュウは激しく欲情していた。 |