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試される運命2 |
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夜の戸張が静かに落ち、二人はどちらからともなくそっと唇を合わせた。だが、今夜は当然のように雄斗がリュウにのしかかっている。先程の一言が雄斗をすっかりその気にさせたらしい。 「ユウ……重い!」 「ふ……あ……っ」 お前はのしかかってるほうだろうが?そんな色っぽい声であえぐな……っ 「……だからユウ……重いってば!」 「ふ……っ少し……黙ってろ!」 雄斗がぐっと睨み付けてくる。睨んだ顔もなんか妙に整っていて見愡れてしまう…… なんでこの男に……リュウはやっぱりそう思う。 上にのってるのに色っぽく喘ぐ雄斗をみてるだけでその気になっちゃう自分も自分だ。先程からしっかりと自らを強く主張している。 「ちゃんと感じてるじゃん……」 雄斗は嬉しそうだ。何をいう?すべて雄斗がそんなにも色っぽい顔をして喘ぐのがいけないのだ。二人の腹筋に挟まれて喜ぶリュウ自身を雄斗の指先がそっと刺激する。 「やめろって……」 そんなことをされたら楽しむ余韻もなくいってしまう。まだ、リュウはいきたくなかった。 「いけよ!何度でもいかせてやるからさ」 「明日も仕事なんだってば」 「俺だって仕事だよ」 「だったら、何度もなんて無理!」 リュウの声色には怒気が含まれている。仕事は普通にして家事だって殆どリュウがやって その上今日は受け身なのだ。雄斗の負担になってはと、竜斗が上の時は気を配っているのに、 どうしてこいつは、受け身になることもあるのにわかってくれないんだろう。 「休めば?仕事」 「お前、本気でいってる?怒るよまじで!」 思いきり雄斗を撥ね除けると怒りながら腰にバスタオルを巻いた。 「ユウだって学校休めないだろう?俺だって同じだよ」 「どうして?休めるじゃん。社長の息子だろ?」 ぼ〜としたお坊っちゃんのリュウでもさすがにここまで言われて雄斗の発言に何か裏がある事に 気が付いた。 「なんだよ。まさか嫌味?」 「ちぇっそこまでケツの穴が小さくねーよ」 そうかな?ユウのあそこは充分狭いけど……などとリュウは腐った事を考えていた。 「あ……お前、今間違いなくスケベな事考えたろ?」 なんてするどい男だろう……「違うってば!」一応竜斗は否定しておく。 「それより、どうして急にそんな事をいうんだ?社長の息子が……とか」 「言いたくなかったけど、最近身辺が怪しいんだ。変な奴等がマンションの周りを嗅ぎまわったり 俺の後をつけたりするんだ。俺に心当たりがないって事はお前にあるはずだ。違うか?」 雄斗はいきなり直球勝負できた。いつかは話さなければいけないと思いつつ、現実を回避していた 自分が情けないが、やはり腹を括らねばならない時がきたようだった。 |