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Now I'm here 2-17 |
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虹色の糸のように連なる卵の殻に導かれるように船は時には左右に揺れ大きな星を迂回しながら、なんとか3人の宇宙船はぼろぼろになって 藍の大地の真珠の近くに不時着した。 真珠と石榴で必死にバリアを作ったが、殆どエナジーを使い切っていたから、それほど衝撃を和らげてはくれなかった。やっとの思いで船外に出ると、空には、真っ黒になるほど竜達が飛び交い、3人の帰還を歓迎しているようだった。 きっとあの中に瀧海がいるのに違いないと思うと真珠は落ちる涙を押さえる事ができない。 ばらばらと竜達が降り立つとそこから、何人もの若者達が3人に駆け寄ってくる。 「お母〜さ〜ま」 誰より先にそういって真珠に飛びついてきたのは、真珠によく似た美しい少年だった。 「え?瑠璃?」 そう言ったとたん、その少年は口を尖らせて抗議する。 「嫌だな、僕、叔父様と似てますか?翡翠です。僕を間違うなんて母上はいったい何時、他に子等もうけられたのです?」 「翡翠?翡翠なのか?」 真珠は信じられなかった。自分が藍の大地を出てきたのはまだ、翡翠が幼児なったかならずかの頃。 言葉も碌に話せなかったはずなのに。 やはりここでも、時間の進み具合は違うのだろうと思った。 「こら、夫婦の抱擁も済んではいないのに、いったい何を甘えているのだ?」 そう言ったのは、何度も夢にまで瀧海の優しげな顔だった。たしかに貫禄はさらについていたが、紛うことなき、真珠の最も会いたかった男だった。 「瀧海……」 「どれだけ心配したか。私もとんだじゃじゃ馬を后にしたものよ」 そういいつつも瀧海の頬も濡れていた。 そのまま、ぎゅっと互いに抱き締めあう。 「二度と外に出られぬように足の腱でも切ってしまえばよかった」 そんな物騒な事をいう瀧海の大きな胸を絞り採るほど真珠は抱き締めた。 「ごめんなさい、ごめんなさい」 「ばかだな、謝るな」 「虹色の卵の殻の目印をつけてくれたのは、瀧海なんでしょう?」 「あぁ、あれには多くの卵が必要だったよ。みんな子供達の思い出として家宝のように大切にしていた卵の殻を事情を話したら、他の者達に伝えながら次々と集めてくれて。無論、真珠のためだけじゃない。この藍の大地を身を挺して救ってくれた 沙羅と石榴のためだ。真珠が助けに行ったと知った者達が、協力してくれたのだよ」 石榴は頭をかかえて思わず座り込んでいた。 「僕らのことをみんなも忘れていなかったんだ」 沙羅がそういうと、流れる涙を拭おうともせずに思う存分声を出して泣いた。 全ての罪が流されていく思いだった。 苦しんだことも、悩んだことも理不尽だったことも。決して諦めずに救いに来てくれた真珠のおかげで すべてが美しい思い出に変化する。 「住み慣れた場所で暮すといい。『暗黒の氷山』は、もう、他の住人は住んでいない」 瀧海がそういったのは、多分『暗黒の氷山』に巣食っていた悪しき者達は排除されたということなのだろう。 石榴を気遣う皆の気持ちが真珠には嬉しかった。 「石榴、沙羅、いつでも遊びにくるといい」 真珠は二人を『暗黒の氷山』に見送りながらそう、声をかけた。 「真珠、お前は当分こなくていいぞ。しばらく遠慮しろ」 そういって憎まれ口を叩く石榴に真珠は嬉しそうに手をあげた。 完
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