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Now I'm here 2-13 |
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ぼろぼろになった皇子を案ずる侍従たちをサフィアは邪険に人払いさせた。そのままふらつく足取りのサフィアに案内された体育館のように広い部屋には巨大なモニターが壁一面に拡がり鳥瞰図のように何かを写し出す。しかも辺りには真珠が見た事もないような機械類がメタリックな虹色に点滅をくりかえす。 いったいこれはなんなのか? 前に紅の大地から来た飛行船に似たようなものを見たような記憶は かすかにあるが、こちらのほうが遥かに洗練されてまるで1枚の絵画のようだった。 「これで、彼を制御している。まだ……正式に使った事はないがな」 ゆっくりとその重い身体を引きずるようにして、そのモニターの前のいかにも座り心地の良さそうな ひとりがけのソファに身を沈めると満足そうに瞼を閉じた。 「制御?」 「そう制御だ。それにはこれを使う」 ソファの横にあるボタンを押すと中なら薄桃色の二つの球体が合体したようなものが 自動的にでてきた。 真珠は訳がわからずに首を傾げていた。 「これが何かわかるか?」 「いや……」 でも嫌な予感がして聞きたくないと思った。サフィアはそれをゆっくりと 真珠に見せつけるように捧げ持った。 「そうだ、これはグレナの一番可愛い場所だ。これほどまでに愛おしいものを今まで見た事がない」 そういってさも愛おしそうに球体を撫でるサフィアに真珠は真っ赤になって目を逸らした。 人間のモノにしては無機質なその合体した二つの球体に妙なエロスを感じてしまう。 実際の石榴の身体から型を取ったとしたらあまりに不自然な形だった。 「可愛い奴よ。私が触れているのを感じているはずだ」 そういってその二つの淡いピンクの双丘をゆっくりと左右対称に撫で回す。 「え?」 見たくないとおもいつつ真珠はサフィアの顔を見ずにいられなかった。 見てみろと謂わんばかりにモニターの方へ顎をしゃくってみせる。 鳥瞰図は急速に一つの岬をとらえ、そこから二つの影に近付いてゆく。 その二つの影はまさにグレナとサラだった。 苦しそうに口と胸を押さえるグレナの姿が急速に大きくなった。 「そんなところにいたのか、愚かしくも愛しいグレナ……お前はもう永遠に私から離れられないものを」 苦しそうに二つ折りになるグレナをサラが背中を優しく撫でて看病している。 「ふん、くだらん。身重のぺリド姫を置いて前妻にも気を移す浮気者め、お前なんぞにグレナを簡単に攫われてたまるか…これがある限り、私とグレナは永久に一つなのだ」 サフィアの整った横顔が嫉妬で一瞬歪んだが、すぐに球体に唇を近付けて不敵に笑った。 「お前は、これがとてつもなく感じたのだったな。嫌だといいながらいつもあられもない声を出して……」 舌を下から焦らすように球体の割れ目の部分を舐めあげる。 モニターに映ったグレナは蹲った体勢からびくびくっと痙攣するように顎を上げている。 まさか……。 まさか……だろう? 「そうだ、これがグレナの下半身に繋がっている……一番敏感なこの後ろの穴の中もな」 「や、やめてください。沙羅の目の前で石榴を陵辱するのは!」 真珠がそういってサフィアに縋り付く。 「邪魔なぞせずにそこで見ておれ。お前は私の命の恩人。この秘密は私とグレナとだけの秘密だったのを特別にお前にだけ披露してやっているのだ。よくみておけ」 割れ目の部分にその唇を当てるとわざと真珠に聞こえるようにくちゅくちゅと卑猥な音を立ててしゃぶりだした。 ★☆★
石榴の震える肩に沙羅は手を置こうとして、躊躇ってから、ぐっと拳を握る。そして静かにその背中に声をかけた。 「穢れる?なぜ、そのような事をおっしゃるのですか?石榴」 「もう、以前の私ではない、あの皇子に言葉にできないような陵辱の限りを尽くされて私のその実体を知れば間違いなくお前も私に愛想がつきるだろう……」 沙羅は深い深い安堵のため息を漏らした。 「よかった……石榴は私が他の女性と仮とはいえ婚姻関係を結んでしまった事を穢れていると思われて触れるなといわれたわけではないのですね?」 「当たり前だ……だが、仮って?お前の子ではないのか?あの姫の腹の子は」 「あなた以外のどんなものにも性的な意味で人に触れた事はありません。以前も……そしてこれからも」 「でも、私は……もう」 そこまで石榴が呟いたと同時にその衝撃はいきなりやってきた。 まさにそれと時を同じくして。 石榴は石榴であるという存在から一瞬で『グレナ』に引き戻される。 最初は下半身に微かに違和感があっただけだった。 身体が……おかしい。まるで誰かに触れられているようだ。 間違いないこの大きなしかも繊細な指の動きをグレナは憶えていた。 まさか? うそだ…こんなはず? でも、このサフィアに間違いない。 時には揉みしだくように大胆に、そして次の瞬間には焦らすように肝心な場所を避けるようにして 快感を煽っていく。この指の動きをグレナは忘れたくても忘れる事ができない。 心が忘れようと身体が憶えているのだ。 そういえば、いつだったか、サフィアが嬉しそうにどれほど逃げてもお前と離れる事があっても 私から永遠に離れられない仕掛けをしたと言ったのはこの事だったのか? ここには、沙羅と自分しかいない。なにか下半身に奇妙な感覚があり何かを施されたとは思っていたが、こんなおぞましいものだったとは。 間違いない……今、この瞬間に自分の感覚に繋がった無機質な物体を愛撫しているのだ…サフィアは。 沙羅にこの事を決して知られたくない。プライドが高かった自分が沙羅だけに許したはずの行為。 それ以上の忘れがたい行為をサフィアに毎日攻め立てられ、その上、最近はその愛撫に嫌悪だけでなく 快楽の芽がどれほど払っても芽吹いていたのだ。 「どうしました?凄い汗だ」 沙羅がグレナの汗を拭こうと自分の袖口から萌黄色の絹を取り出した。 「寄るな」 「石榴……」 「……む、向うにいっていろ」 その汗と顔色で躊躇していた沙羅も石榴を抱き締めながら辛そうな腰の辺りをゆっくりと撫でた。 「離せ!離せったら」 泣き顔のグレナの頬にそっと自分の頬を寄せた。 「落ち着いて……大丈夫私がいます」 しかし、次の瞬間、グレナはもっとも敏感になってしまった下半身の……しかも幾度となくサフィアの 欲望を受け入れさせられた後穴にざらっとした……しかも滑った感覚が襲ってくる。 「あ、あぁ……あ、あ、あ……」 いやだ、沙羅に自分のおぞましい欲望を知られたくない。 沙羅にだけ、沙羅だからこそ許したはずの行為だったのに。 他の誰とだってそんな事は許した事などなかったのに。 あんなにも嫌悪した行為に身体は答えようとしている。 こんな惨めでみっともない姿をなぜ、今、沙羅に見られなくてはならないのか。 「いや、いやだ……離せ、向うにいって……いけったら」 涙をぽろぽろと流しながら、グレナは必死に沙羅の拘束から逃れようと必死に身を捩った。 再び更に奥にしかも普通なら到底届かない最も敏感な場所にサフィアの舌が移動する。 焦らすように忘れる事ができないいつもどうりの愛撫を二つの膨らみに感じながら、さらにサフィアの舌が貪欲にグレナの欲望の芽をしゃぶりつくす。 「た、助けて……」
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