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Now I'm here 2-1 |
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深夜の静寂の中、真珠はがばっと起き上がった。 物凄い寝汗をかいて細かく震えている。 「真珠?大丈夫か?」 瀧海が心配そうに真珠を覗き込んでから包み込むように抱き締めた。 「……泣いてる……」 「……?翡翠か?泣き声は聞こえないが……」 「泣いてる……石榴が泣いてるんだ」 「石榴?それは夢だよ?真珠、夢を見たんだ」 「夢じゃない……瀧海……夢じゃない」 「夢だよ。真珠は疲れてる。それにまだ沙羅達を助けにいけないから負い目に感じているんだ」 「違う、間違いなく石榴が泣いてるんだ。誰かがあんなに悲しく泣く声を初めて聞くよ。石榴があんなに声を堪えて泣いているのになぜか沙羅の声は全く聞こえないんだ……まさか……沙羅の身に何か……」 「落ち着け!真珠。もしも真珠のその感じているものが事実だとしたら花珠殿も同じように感じているはず近い内に花珠殿を訪ねてみよう」 真珠はすがりつくように瀧海の腕を掴んでじっとその瞳を見つめた。 「……どうしてあの時、沙羅達を連れて帰ってこられなかったのか……自分達だけが幸せに暮しているのが申し訳なくて……」 そう言いながら真珠は思わず顔を両手で覆って首を振った。 「自分を責めてはいけないよ。お前や花珠どのだってやっと戻ってきたのではないか、誰があの時 他の者を思いやる事ができる余裕があったというのか? 今、自分を責めてどううなるというのだ?、今日はもうお休み」 そういって瀧海は小さくキスをした。真珠はそれでも寂しそうに頷いた。
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拘束された腕を振り回しながら彼は少しずつずり下がっていく。 辿り着いた指の先は縁でもう後がない。背後にはまるで湖のような広い浴槽が拡がっている。 その浴槽の先はまるで繋がっているように本物の湖が拡がり遥か彼方に山々が連なっている。 「グレナ、それ以上下がるとお前は水浸しだ。薄絹で濡れそぼれば身体の線が透けて見える。さらに色っぽくなるだろうな……私にとってそれは好都合というものだが……」 「くるな!触るな!」 「やれやれ毎度、代わり映えのない台詞だ……どうせどんなに抵抗しても最後には抱かれるのだ、最初から素直に抱かれればよいものを」 「触るなったら」 嬉しそうに男の指はグレナの身体をなぞるように這い回っている。 「お前は私のものだ。焼こうが煮ようがどのようにお前を喜ばせようと私の勝手。お前が可愛いから こうやって可愛がってやろうといっているのに全く素直じゃない」 グレナと呼ばれた長い黒髪の切れ長の瞳の美少年は思いっきり自分に向ってくる男に後ろ手に水を掛けた。 「こっちに来るなったら!」 グレナは食いつかんばかりにその男を睨み付ける。 「ネコのようなやつだ。ちっとも懐かんな」 男はそういって濡れ鼠になりながらも強い力でグレナをひきよせる。 彼はそこで絶望したように瞳を閉じた。嫌がる彼の身体を開き両足を自らの肩に拘束すると男は自分自身を無理矢理押し込もうとする。だが、グレナの蕾は固く閉じてサフィアを拒んでいた。サフィアは小さくため息をつくと諦めて後ろからグレナの素股に自身を押し付けた。 「あ、うぅううう〜〜〜!!」 『こんなのはいやだ……助けにきて……沙羅……お前がいなくてはもう生きられない』 「グレナ!すごいな……グレナ、信じられないほど、シミ一つない吸付いてくるような白い綺麗な肌だ」 男はうっとりと夢見るように呟き満足そうに体重を乗せて彼の背中に果てた。 『ここでは僕の魔法も封じられているんだ……沙羅……聞こえたら答えて……沙羅』 信じられない事に果てて尚、男はグレナの身体を弄っている。 『沙羅……』 「お前は泣き顔も綺麗だ……いや、その泣き顔こそがそそるというベきか? いくら抱いても飽きる事がない」 その一言にグレナは絶望したように瞳を閉じた。 |