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Now I'm here 36 |
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「全然知らなかったけれど、つまり石榴は父上に匹敵する巨大な魔力を持っているのだね?僕らはつまりルーパスの船にいた時石榴の時間魔法に操られていた訳だ?その惑星の軌道修正するという目的は一緒なんでしょう?父上にそれだけの覚悟がおありなら二人の魔力を使うと相当の事が出来そうな気がするけど」 真珠は沙羅に期待を込めた瞳でみつめた。 まえにこの洞窟で沙羅に世話をされていた時、沙羅と殆ど話をしなくても、優しい時が過ぎ、気持ちが通じ合えたのもなぜなのかやっと今、理解できた気がする。 沙羅には魔法を越えた人を惹き付ける力があった。 「そうですね。その可能性もある。しかし最も恐れる最悪の可能性は石榴が自分を裏切った『紅の大地』 に仕返しをしようと思っていて、花珠さまと全く逆の方向に軌道修正する事です。 それが解っているのにいまの僕には花珠さまと連絡をとる術が無い。花珠様は数年前からエナジーを貯えられるため、外界から接触を断っておられる。僕が唯一できるのは、あくまで可能性ですが石榴のエナジーをなんとか花珠さまと同じ方向に向けさせる事です」 「僕達が協力できる事は?」 真珠とルーパスが祈るように沙羅を見つめ続けた。 「一つはなんとかルーパスを紅に帰らせてルーパスの故国を含めた国々に協力していただくこと。 もう一つは真珠さまが花珠さまと連絡をとってなんとかこの状況を知っていただく事です」 「できるかな?」 ルーパスは不安そうに呟く。 「難しいだろうが、やってみるしかない。そして沙羅、僕を真珠さまと様を付けて呼ぶのは やめてよ。ルーパスはルーパスじゃないか?」 「出会った時から真珠さまと呼んでいるので馴れてしまいました。 それに真珠様は僕の初恋のお相手ですからね」 真珠は真っ赤になった。 「からかうのはよせ。それよりもっと具体的に作戦を練ろう」 3人は深夜になっても話し続けた。最後はルーパスとライラの出会いの話まで。 夜の帳が白々と明ける頃、ルーパスと真珠は気を失うように眠った。 沙羅もうとうとしかけていたが、微かに聞こえる足音に身を潜めて音に神経を集中させた。 |
