僕はここにいる

Now I'm here 26



 しっかりと真珠を抱き締めてから、瀧海は親指で真珠の顎をあげると 啄むようなキスをした。真珠がそのキスに朦朧としていると、瀧海の指は次第に大胆に 真珠の蕾を弄る。ぴくっと戦慄き痙攣する真珠の躯を宥めるように撫でながら 瀧海の指はゆっくりとしかし大胆に蕾の襞を確認するかのようになぞり、 キスをしながら真珠の反応を確かめる。

「っう……」

 何かを話そうとしてもその度に瀧海のキスの中に消え、真珠の躯は快楽と供に ゆっくりと解れていった。 蕾の入り口だけでも瀧海の紡ぎ出す愛撫は巧みで真珠自身が快楽の証を主張する。

 瀧海の指を受け入れながら宙を舞う真珠の指を愛おしそうに握りしめ瀧海は真珠の反応を楽しんでいた。

「……お願いだ。おかしくなりそう……だ……から……」

「おかしくなってみるといい」

「……瀧海……」

快楽の虜となり、恍惚となった真珠の中に瀧海はそっと自分の怒張をあてがった。 無理をせず、ゆっくりと真珠の反応を見ながらしだいに覆い被さってゆく。

 真珠の中は特別に熱く瀧海を包み込んでいく。 あまりの快楽に我を忘れそうになるが ゆっくりと深呼吸して自らの暴走を押しとどめる。

「瀧海……大丈夫……だから……」

 真珠の健気な言葉にわずかに残っていた理性は消え去り瀧海は真珠の上で快楽の波を 駆け抜けていった。

 満足するまで愛しあって綺麗に互いの躯を浄めあいながらゆっくりふたりは見つめあった。

「真珠、これに見覚えがあるか?」

そういって瀧海が取り出したのは、例の銀の筒である。瀧海がスイッチをいれるとぼんやりと 立体画像が浮かぶ。それは真珠がライラの肩にもたれてしどけなく眠っている姿だ。

「あっ」

 真珠は思わず声をあげる。ルーパスの仕業だろう。 どういうつもりで瀧海に送ってきたのか?

「お前を信じている。これについてどうこういうつもりではないのだ。 実はこの画像がなぜか紅の大地で広まっている。そして、今彼等が行方不明になったのだ。 ライラだけは帰ってきたが、口を聞けない程傷つけられている。 そのうえどうやら、記憶喪失になったらしいのだ。」

「ライラがなぜ?」

「問題は帰ってきていないルーパスのことだ。『紅』では『藍』で拉致していると思っている。 いや、もっとはっきりいえば、俺がこれをみて嫉妬してやったと信じているものもいるらしい」

「まさか」

「これから、長老に会う事になっているが間違い無くそのまま『紅』に出向かなければいけないだろう」

「待ってください。誤解だと解っているのにですか?」

「このままでは星間戦争になってしまうからだ」

「僕が行きます」

「まさか、お前を行かせる訳にはいかない」

「僕はルーパスもライラとも、いろいろ話しをする機会に恵まれた。 あの二人は愛しあって駆け落ちしたのです。だから僕の方が適任だ。」

「そうだったのか、それを人々に知られるのは『紅』にしても、不味いのだろう。それにしても いったい、誰が後ろで糸を引いているのか」

「ライラに『暗黒の氷山』に『紅』の罪人が流されて来た話を聞いたのですが。」

 そういって真珠はライラの船での様子を瀧海に話し出した。

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