瀧海の元から逃げるように部屋に戻った真珠は自分の大人気ない行動にただ落ち込むばかりだった
「僕らしくも無い、何を興奮してるのか、みっともないったら」
本当はもっとゆっくり皇子を見たかった。できる事なら抱き上げてあやしてみたかった。
今さらながら、戻ろうか今さら戻れるわけないなどと悶々としていた。
しかしふとその時、綺羅との約束を思い出した。
さっそく薄紙に綺麗にラッピングされたチョコレートを
色とりどりの花が描かれた六角形の箱に詰め込んで綺羅の部屋をノックする。
まるでドアの前で待っていたかのように綺羅が姿を現した。
「真珠様、よくいらっしゃいましたわ。皇子様は御機嫌よろしくて?」
「はい、良く眠っていました。綺羅様、さっそく先程お約束した甘いものお持ちしました」
「まぁ、ありがとうございます。一緒にお茶でもいかがですか?故国の美味しいお茶を御馳走しますわ」
真珠は少しだけ躊躇したが、少しだけなら構わないだろうと自分に言い訳をしてそのまま
綺羅が招き入れるままに綺羅の部屋に足を踏み入れた。
真珠のその姿をたまたま通りかかった瀧海がみかけて足をとめた。
眼を眇めて真珠をみつめていたが、真珠は何も気がつかずに綺羅の部屋に入っていく。
瀧海は自分の心の生まれるどす黒いような塊を扱いかねていた。
「綺羅か……その方が都合がいいかもしれぬ」
そのころ綺羅の部屋では綺羅と真珠が様々な話をしていた。 多くは沙羅の話だったが、本当に真珠は久しぶりに心が晴れるのを感じ自然に頬に笑みが浮かぶ。
「また、明日も伺ったら御迷惑でしょうか?」
このような事をいって綺羅に甘えてはいけないと、真珠は言った先からそう口にした事を後悔した。
「いいえ、わたくしもとても楽しかったですわ。真珠様を誤解していたのです」
「どのようにでしょう?」
「真珠さまが半分は男性とお聞きしていたので、怖い方かと。でなければ瀧海さまに媚を売る浅ましい
者だと思い込んでいたのです」
「では、綺羅様も女性単体なのですね?」
「ええ、沙羅も男性単体でした」
「私は故国で殆どの者が両性具有者だと教えられてきましたが」
「それは、中央の国々だけですわ。今は単体者が国を治めているのも珍しくないのです」
真珠は少なからず衝撃を受ける。
自分の知っていた世界がいかに狭いものであったか。
綺羅の顔が強張ったので振り向くとそこに瀧海が立っていた。
「あ...」
思わず驚きの声をあげる。
「来い」
綺羅の前で乱暴な事をして欲しくなかった。
しかし、瀧海は無理矢理真珠の腕をねじ曲げるとそのまま、引きずるように瀧海の寝室に真珠を投げ込んだ。
「よく自分の立場を考えろ。お前はお前の故国から俺に与えられた俺の物だ。俺を満足させるのがお前の仕事だろう」
その一言に真珠は瀧海を睨み付ける。
「さあ、お前から足を開いて俺を満足させるんだ」
屈辱的な言葉に唇を噛み締めているとそのまま、大きなベットの上に投げ出され、薄絹の衣装を破られた。
「よせ」
そういいながら真珠はベットの奥にずるようにして逃げた。
瀧海は顎を掴んで乱暴に唇を落としてくる。
顔を離そうともがいたが、瀧海の舌が真珠の口中を暴れまわり強く真珠の舌を吸い上げた。
抵抗していた力が次第に弱まって身体から沸き上がる本能のままに真珠も瀧海の舌に答えていた。
そっと唇を離すと瀧海はシニカルな笑みを浮かべて囁いた。
「俺は嫌いでも俺の身体は嫌いじゃないらしい」
惚けたように真珠が肩で息をしていると最後の一枚の下着を取り去って真珠の物を口に含んだ。
「やだ、やめて、やめてください」
瀧海の口の中で少しずつ真珠が育っていく。
あまりの快感に身を捩るが力が入らず、ただ、快感をやり過ごすのが精一杯だった。
濡らされた瀧海の指が真珠の奥を弄ってゆく。
「う.....あぁ....」
「そう、そうやって声を出すと楽になれるよ」
瀧海の声は先程までと違って甘く囁いていた。
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