二人はまるで思いあう恋人同志のように瞳と瞳を絡めてみつめあった。
真珠丸がそっと目を閉じると瀧海はぐっと真珠丸の腰を自分の方に引き寄せた。
最初はただ触れるだけのキスから、しだいに大胆になり舌をからめる濃厚なものに変化していく。
ただ、貪られるだけのキスに真珠丸の腰に力が入らなくなってきた。
久々の愛撫に真珠丸の身体は快楽を貪欲に貪ろうとしている。
少しずつ、腰が下がっていく真珠丸をぐっと上に持ち上げてから瀧海はそっと呟いた。
「キスだけで腰砕けか、もっとじっくり調教しないといけないな」
その言葉でふと我に返って身を捩って瀧海から逃れようとする。
それを左手で羽交い締めにしながら、ぐっと足を左右に開かせた。
「やめろってば」
抵抗するが 力の差は歴然であっという間にすべての衣装を取り去り裸に剥かれてしまった。
その上、真珠丸は白いきめ細かい腰を瀧海にぐっと上げさせられてすべてがさらされた。
瀧海は真珠丸の隅々まで点検するように撫で回し、耳たぶまで赤くなった真珠丸の
恥辱を煽るようにじっと見つめた。
「動くな、よく見せろ」
「離せ、見るなってば」
それを無視して瀧海は局所をみつめながら感慨深げに撫でた。
「よかったな、やっと大人になったようだ」
「何言ってる?」
「女の部分が完全に塞がったようだ。俺も長い間待った甲斐があったというものだ。
今夜からはたっぷり可愛がってやるぞ」
「放せってば」 そういいながら
(僕に飽きたんじゃなかったんだ)
その思いが真珠の気持ちを少しだけ暖かくした。
嫌だといいながら結局瀧海の腕を待ちわびていた自分に唖然とする。
恐怖は感じていたけれど最初からそんなに嫌いじゃなかった気がする。
母に疎まれ、もともと病弱で儚そうだった父はもう生きてるだけの状態らしい。
帰る国も無い。
圧倒的な力の差に反発はしていたけれど、瀧海が真珠を本当に愛してくれるなら
彼に縋りたかった。
「俺が嫌いでも身体は素直なんだな」
(嫌いじゃ無い.....)
真珠はそう言いたかったがなぜか恥ずかしくて素直に言えなかった。
愛おしそうに撫でる瀧海の指の感覚を追う。それは真珠を優しい気持ちで包んでいく。
(このまま、ここにいて二人で卵を育てるのもいいかもしれない)
なぜかそんな想いに初めて真珠は落ちていく。そんな自分が不思議でならなかった。
「真珠、そんな色っぽい顔をするな。そんなお前の顔を見ていると 勘違いしそうだ」
瀧海はなぜか苦い顔で呟いてから、そっと真珠を掴んでいた手の力を緩めていく。
「今夜は一人で寝かせてやる。明日からもこうだと思わない事だ」
絶頂に向っていた身体をそのままにされて真珠は何がなんだか解らなかった。
「あの....」
まさか続けてくれなんて真珠の口から言えるはずも無い。
「心配するな。約束は守る。必ず、明日は綺羅をここに寄越そう。
だがな、いきなり綺羅を孕ませたりしたらお前の男を切ってしまうから覚悟しておけ」
「でも....」
「他の事は後で話す。明日は早い、ゆっくり休め。真珠」
そういうと戸惑う真珠を残し、早々に瀧海は立ち去った。
いったい何だったんだ。何か彼の気分を害するような事をいったのだろうか。
第一、瀧海は何と言った?綺羅を孕ませるだって?
綺羅に沙羅の面影を重ねて切ない気持ちになった事は事実だけれど、
それがどうしていきなりそんな話しになるのだ?
火照った身体を自分で慰めながら真珠は首を振る。
頭に思い浮かぶのはなぜか綺羅ではなく、優しく自分を愛撫する瀧海の姿だった。
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