曇りガラスの向こうに降る雪は

5万HIT記念3



「とにかく帰して。もう出勤時間なのよ」

「そんなところに行く必要なんかない」

どうやら本気で帰さないつもりらしい。

「無断欠勤したら、反則金を取られるのよ。連絡するからあたしの携帯返して」

携帯を無言で渡された。

「あ、ママ?私、アリスよ。ごめんなさい、貧血で病院に来てるの。多分今日はもういけないわ。 うん、ありがとう。安静にしてる。大丈夫よ。じゃあね」

終わったとたん、携帯を取り上げられて電源を切られた。

「借金があるのか?」

「ええ、あるわ」

「いくらだ?俺が払う」

「1千万程あったけど、真面目に働いたからもう50万くらいしか残ってないわ。だから自分で返せるの。 御好意だけ受け取っておくわ、だからもう、帰して」

「真面目に勤める気はないのか?」

「ばかね、真面目に勤めたから、借金が返せたんじゃないの。とにかくあなたに関係ないわ」

「もう、水商売はやめろ。嫌なじじいにだって抱かれてるんだろう?」

「嫌な高校生にただでやられるよりずっといいわよ」

パンっ

痛くはなかったがいきなりの平手打ちに唇を噛み締める。

「なにすんのよ」

 水上の瞳が情慾に溢れているのがわかる。 湊は後悔した。少し調子に乗り過ぎたかもしれない。顎を掴まれて無理矢理上を向かされる。 そのまま両頬に水上の指の力が入って湊の口が自然に開いていく。

「噛むなよ」

それは、6年前にも言われた同じ言葉。ドレスに左手の指がかかる。

「お願い……破かないで……このドレス……高かったの……よ」

 懇願も最後は水上の口の中に消える。 無論、180センチを越える長身の水上と165センチ50キロの男としては細みの上月では力の差が歴然でわずかの抵抗も全く通じない。だが昔とは違い水上は湊をもう乱暴に扱う事はなかった。 水上の手慣れた手付きであっという間に裸に剥かれ、ぽとりとドレスがベッドの下に落とされる。 水上の視線が熱い。動き回っていた指が止まり、水上はぽつりと呟いた。

「身体に手は入れてないんだな」

それは豊胸手術の事を差してるのだろう。

「まだ、そこまで決心がつかないの。下もそのままよ。普通の男なの。だからお願い。これ以上しないで、 もうあなたはこどもじゃないし、女の子と普通にうまくできるんでしょう?」

「俺とやるのはいやなのか?じじいにはやらせてるんだろ?」

「彼女にいうわよ」

「いえばいいさ」

残っていたパット入りのブラを取り去る。 そこは6年前と変わらず、桜色の突起が二つ、慎み深くそっと立上がっていた。

「ばかなこと言わないで。それとも、まさか彼女に飽きて別れたくてわたしをダシに使うわけじゃないでしょうね」

両方の肱を押さえると湊の腰の上にのしかかりゆっくりと乳首を口に含んだ。

「いや、やめて」

「やめない、金なら払うぜ。だからさからうな」

 舌先で乳首を転がしながら上唇と下唇でそっとはさんで愛撫する。 二人の間にあるものが少しづつ勃ちあがってくる。 湊はその感覚を嫌って必死に身悶え逃れようとする。

「やだ、放せ、放せ〜〜」

「やっと本気になったようだな。俺もその方がそそられる」

「ちくしょ〜〜。このけだもの野郎、放しやがれっ」

 BACK WORK TOP NEXT