曇りガラスの向こうに降る雪は2

123456HITSキリリク5(コンコンさまリクエスト)



 

 「恋人なの?」

 「そうだよ」

 「日本から連れて来たんだ?」

 「あぁ」

 「何さ、子供じゃないの」

 「俺と同じ歳だよ。幼く見えるだけだ」

 「女みたいな顔ね。こういうのが趣味なわけ?」

 「そうだよ、わかったら花を持って帰れ」

 ロバートはすごく悔しそうな顔をして湊を睨んでいる。

 黙っていたらロバートもすごくいい男だろうに、言葉の端ばしにどうもオカマっぽさを感じて 浩輔はひいてしまう。

 湊だって女言葉で話していたが、あくまで業務用で地がでるとすぐに男言葉に 戻るので逆に浩輔はほっとしているところがあった。

 とはいえどちらにしろ、湊ならオカマだろうがオネェ言葉だろうがなんでもありなのだ。 仕方ない、心底惚れ込んでいるのだから……。

 しかし、近所のストーカー擬となるとまた、話は別だ。 ますます苦手でもう一秒だって話したくなかった。

 ところが状況の飲み込めていない湊は友達だと勘違いしたらしい。

 「ドウゾオハイリクダサイ」

 馴れない英語で居間に導いた時には浩輔は思わず天を仰いだ。 なんて迂闊な奴なんだ。ここはアメリカだぞ。あとでベッドでたっぷり教えてやらなくちゃ そうぶつぶついいながら浩輔はロバートと湊の後について慌てて居間のソファに座り無理矢理二人の間に割り込んだ。

 「ベタ惚れなのね。なんか悔しい。いじめてやろうかな」

 ロバートがそういうのを浩輔はつんと横を向きながら

 「お前に関係ない」といって湊には「コーヒー入れられる?」と優しく聞きながら台所に追いやった。

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