結論からいうと喜ばしい事に竜斗は本当に久しぶりに雄斗を抱くことができた。
ついでにいうと、その後体力で勝る雄斗に2発もやられた。
気持ちよさのあまり、初めての『ところてん』まで経験してしまった。(泣っ)
まぁ、そんなことはどうでもいい。
あまり嬉しかったのでしっぽりずっぽりやることばかり夢中だった竜斗は雄斗にまたまた、肝心な事を聞くのを忘れていた。 気づいたときには、時すでに遅しである。
竜斗が起きた時にはすでに雄斗は学校に登校した後だった。
(そもそもゲイとバイばかりの友人っていったいどこで知り合ったんだ?)
(それにどうして彼等に自分達のお祝をしてもらう必要がある?)
(ついでにいうと『ネコ』って雄斗が受け身だったのをなぜ彼等が知ってるんだよ!)
竜斗が出した結論は単純明快である。
(彼等全員とやってた訳じゃ無いよな。)
自らの恐ろしい考えに雄斗は首を振った。
それから数日後、雄斗が学校に赴任したように竜斗の職場にも新入社員が入ってきた。
不景気のなので確実に新入社員は減っていたがそれでも5人入社した。
昔から母方の姓を名乗っているので竜斗がこの社の社長子息だと知ってるものは殆どいない。
営業部にも有名私大卒のハンサムな男が配属されるらしい。
ついでにいうと竜斗が今年は新入社員の担当だった。
やってきた自分担当の新入社員をみて不覚にも竜斗は「うっ」と声をあげてしまった。
なんという運命の皮肉。やってきたのはあのセクハラ光田康祐(こうだこうすけ)その人だった。
(エイプリルフールの質の悪い冗談か?)
背広姿の光田はあの晩と違っていたって真面目な好青年にしか見えない。
女性社員達がざわめくのが解る。
よく見た記憶はないけれどあの時はラフな私服だったし、髪型も随分違っていた。
竜斗の姿を認めるとにやりと含みを帯びた笑みを投げかけてきた。
運命の神様はなんていじわるなんだろう。
竜斗は自然に項垂れる額を右手で押さえながら、ゆっくりと瞳を閉じた。
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