思い出を忘れたくて

Get memories out of mind4


 それにこんな事考えたくないけど、俺の聞き違いじゃなけりゃ一発ってあの一発だよな? 

 ここは男子校じゃねーんだぞ。

 頼むから犯りたきゃ女とやってくれよ。

 どう見たって俺は女に見えないし、しかも沢田は女にもてそうな顔をしている。 相手に不足してないんだろうになんでよりによって俺なんだよ。

 頼むから勘弁してくれよ。冷静になって考え直してくれ。

 あぁ、それなのに俺ってば、また間抜けな事を聞いてしまう。

 「あ、あの、どうして僕なんですか?」

 その上学校で口を開くとつい丁寧言葉になってしまう ……内弁慶でへたれな俺。

 「黙れ」

 地を這うような低い声。

 こぇ〜〜怖過ぎる。

 俺は羽を剥かれた鳥がそのまま肉屋に運ばれて ぶら下げられるようなますます情けない状態で両足を沢田に持たれて釣り上げられた。

 頭に血が昇ってゆく。

 これが夢なのか現実なのか解らないような半覚醒の状態で身体を撫で回されるのが解る。

 彼の大きくて無骨な指がそれとは対照的に繊細に滑るように優しく動き、器用に服をぬがしてゆく。

 そして大きな掌でぐっと頭を持ち上げられると羽のようにふわっと唇が落ちてくる。

 その繊細な動きに安心して少しだけ身体の力を抜くといきなり舌を差し込まれてむせるようになりながらも下半身に血が集中してゆくのが感じられ 全身の力が抜けてゆく。

 その間にも沢田の指先は時に強く、優しく、そして踊るように円を描いて 俺の身体の奥底に熱を点す。

 いったいこいつは何者だ?

 俺に何をしようとしてるんだ?

 しかも ここは学校だ。

 まずいと警告する声が自分のどこかでしたが巧みな指の動きに翻弄され はじめての強すぎる快感になすがままになってしまう。

 「……うっ……ふ……っ」

 「いい感じだ。もっと声だせよ」

 やめてくれ、本当にどうにかなってしまう。

 そ、それにさっきは黙れっていったなかった?

 しかも俺の声……誰がどう聞いても喘ぎ声だよな?

 キモっ!

 これは俺じゃね〜俺じゃね〜ぞ。

 いったいどうなんてるんだ?俺の身体は……

 あぁ……身体が熱い。

 「……んっ……んんっ」

 あぁ口を塞ぎたいけどなぜだろう?

 手も自由にならないぞ……これってまじでヤバクない?

 「驚いた……すげぇ感じやすいんだな古城って ……声を出せばもっといい気持ちになれるぜ、ほら」

 そういうと指先を乳首の先端にもっていき微かに触れた。 そのとたん俺の身体に電流が走ったようにぴくぴくと痙攣し思いきり丘にあがった魚の様に身体をそらせてしまった。

 「は……っ」

 「……勃ってきたぜ乳首」

 そういうと絶妙のタイミングでそれを口に含む。

 「ん……あ……」

 釣り上げられていた身体をおろされ俺は肩で息をしていた。

 「……まじかよ……お前の声って女より腰にぐっとくんな……」

 ぐっとくんなよ!

 ぐっとなんかよぉ〜頼ぜ、おぃ……

 お前の腰になんかぐっと来られたら俺どうなっちゃうの?

 俺は朦朧とした頭のまま焦点のあわない瞳で沢田を睨みなんとか理性を立直そうとするが どうにもこうにも後から後から溢れる快感に流されてしまう。

 しだいに力が抜けて出てくるのは喘ぎ声だけ……

 その上自分の喘ぐ声に俺の あそこまでぐっときてしまう……俺ってばか?

 うぅ〜〜男相手にこんなに感じてちゃ俺……ただの色情狂じゃね〜か。  

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