思い出を忘れたくて

Get memories out of mind 10


 「部活いけよ」

 ついぶっきらぼうにいってしまう。こんな怖い男と二人っきりになりたくね〜よ。 それに沢田の事を考えただけでなぜだか胸の奥の方が痛むんだ。

 「無理すんな……」

 口の縁だけで笑ってやがる……ぶ、無気味だっていうの。笑うな、余計に怖いから……。 沢田のやつ、お母さんが出ていったら顔つきまで剣呑なものに変わってやがる。

 無理なんかしてるもんか、一緒にいると気がやすまんね〜んだよ。 帰ってくれよ、頼むから……。

 「傷、見せてみな」

 げ!それだけは勘弁してくれよ。

 やだ、やだ、やだ〜〜〜〜〜〜〜!!!!

 俺の抵抗なんて端から相手になんかしていない。

 沢田にとって着ていないも同然のパジャマは一瞬で脱がされ、またもや俺は肉やで引きずり回されてる 哀れなお肉……という感じに持ち上げられた。

 両足を二つに割られて「やっ!」と思わず声が出る。

 くそ〜〜〜〜。親にだってみせた事もない場所。自分だって碌に見た事ない場所を(まぁ見たかねぇけど)よりにもよって強姦野郎に見せなくちゃいけね〜んだよ。

 生温い吐息がキモいんですけど……。

 「騒ぐ程たいした事ねーよ。嘗めときゃ直る」

 嘗めときゃって、まさか、まさかそんな場所……。

 「あぁ〜〜〜〜っ」

 「喘ぐなよ。また、突っ込まれたいのか」

 あ、喘ぐもんか、バカ!変態!信じられねー男のケツを何が嬉しくてこんな、こんな真似 するんだよ〜〜。

 それにいつまで舐めてるんだ。あ、まさかそんな場所に舌なんか入れんな。うわ〜。

 「うっ……うぅ…………っ」

 い、いだい、痛いんだってば。昨日の今日だよ?傷が直ってるわきゃね〜だろうよ。 そんなに乱暴にすんな。そ〜っとやれ、そ〜っと!

 「あぁ……あ……あ……っ」

 頼む、勘弁して……おか〜〜さん!!!!

 「そんなに悶えたって今日は入れない方がいいな……」

 悶えるか!痛がってるんだよ!うわっ!まさかその舐めた口で俺にキスしたりしねーよな?

 い、いや、いやだ〜〜〜〜〜っ!!!

 ……濃厚なキスをしてくれやがった。もう、もう、お婿にいけない……。いったいこいつの望みは何なんだ?

 俺のプライドをぎったぎたのケチョンケチョンにしてその上で俺の関心を女に向けないように 仕組むつもりなのかもしれない。

 お前にとっては俺はその程度の存在だろうさ。

 それにしてもやり方が酷過ぎる。 俺ってば、なんで選りによってこんな変態でイジワルで、鈍感娘に惚れてる強姦魔野郎を………………。

 頼むから俺から離れてくれ!

 辛い。

 胸が締め付けられる。

 まるで心臓を鷲掴みにされて振り回されてるみたいな気分だ。

 俺は必死に両手を思いきり突っ張ってアイツの口つけから逃れる事ができた。

 なんだか、まだ口の辺りがじんじんしてる。 まだ、アイツのキスを受けてるみたいに。

 目が潤む……く、なんで俺はこんなに涙腺が弱いんだ。 目からほじくり出してリボン結びにしちゃうぞ!この締まりのない涙腺め!

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