忘れ物(18禁)

amulet


 思ったより素直に北埜は俺のアパートについてきた。 だけどついて部屋に入ってくるなり絶句してやがる。玄関で石の様に固まってるのだ。

 「どうした?」

 「汚い……」

 「男なら普通だろ?」

 「普通じゃ無いと思う……」

 「いいから入れ」

 これでも、今朝、生ゴミを捨てたから割ときれいな方なんだ。

 だが。北埜は部屋に入るなり無言で本を纏め始めた。

 それから服を紙袋にビデオは何処から見つけたのか箱にいれてゆく。 それはもう、ものの10分くらいの早業だった。 あっと言う間に俺の部屋じゃ無いみたいに片付いた。

 でもせっかく色っぽい事をしようと思ったのに……なんだか気が削がれる。

 そして手早く食器を台所に片付けると俺の方に振り返る

 「まさか、この部屋に女の子を入れたりしてないよね?」

 その顔はまじに怒っていた。

 「入れたけど……」

 ガシャカシャと食器を手早く洗いながら、「誰か手伝ってくれなかったのか?」 と小声でいう。

 「別に……普段はベッドルーム直行だぜ。もういいだろ、そんな事」

 俺はゆっくりと後ろから北埜を抱き締めて首筋にキスをする。 そして俺の萌した欲望を北埜にぐいぐいと押し付けてやる。

 「僕は嫌だ」

 北埜は身を捩った。

 「一緒に洗うとすぐ済むよ。あらっちゃお?」

 俺はすごく嫌な予感がする。男同士で尻に引かれるなんて真っ平ごめんだ。 北埜の手の中にあった皿を乱暴にほろうと北埜を肩に担ぎ上げた。

 「ちょっ!ま……っ!まだ、洗剤が……」

 「うるせっ!」

 俺は暴れる北埜をそのままベッドルームに入るとベッドに放り投げた。

 「乱暴するなよ!」

 「お前が焦らすからだろ?」

 「突然過ぎるんだよ」

 「女みたいにムード作れっていうのか?もう、さっきからびんびんなんだよ……いてっ!」

 北埜の奴、思いきり俺の大事な場所を掴みやがった。

 「僕を他の女と一緒にすんな」

 「……って俺の事好きなんだろ?いいじゃねーか」

 「喜一って男とのやり方知ってる?」

 俺は目を白黒させた。名前で呼ばれた事もちょっと驚いた。

 「やり方ってお前……男と経験あんのか?」

 「……ない。でも知識はある」

 そういけしゃあしゃあといいやがり、北埜は俺のモノを器用に引きずり出すと思いっきり口に銜えた。

 「ちょっっちょっと……」

 お、俺はこんな展開を予想してなかったぞ。それにお前、経験ないって本当か?こいつうまい!巧過ぎる。女と随分やったけど、女はこんなに気持ちよくしてくれた事がなかった。 男同志だからっていい場所分かり過ぎ!

 「まて、まてってば、口の中でいきそうだ」

 「いっていいよ」

 こいつ純情そうな面して結構好きものだな……そっかこいつゲイだからか……

 まずい……気持ちよくなってまじにイキそうだ。

 こんなはずじゃなかった……ぞ。

 そっか、男同志だから俺の部屋でもいいか?っていうのが最初の間違いだったのか? 俺の部屋に入って色っぽい雰囲気になって、キスして……それからそれからセックス……?

 そうだ、男同志だからケツ使うのか?

 だったら大丈夫だ、なんとかなりそうだ。

 俺は限界までいきりたってる俺のモノを北埜の口から抜き取ると大急ぎで北埜をひっくり返す。

 「まって、まってよ」

 待てるか!待っていたら俺のペースが狂っちまいそうなんだよ。 思いっきり北埜の双丘に俺の聖剣を突っ込もうとしたが、全然うまくいかない。

 「無理!無理だってば……」

 ちょっと気を抜いた隙に北埜は俺の下から抜け出すとなんと俺のケツに指を突っ込みやがッた。

 「いて!何しやがる!」

 「だから、指でも痛いだろ?やり方知らないと出来ないんだよ!女と違って色々用意もあるし、 いきなり突っ込んだら尿道炎になってしまうよ」

 俺はただただ呆然としていた。他の女達よりずっとか弱そうなのに、いざセックスとなったら こんなに変わるもんか?

 気がつくと俺は上半身裸にさせられていた。北埜の指が俺の腹筋をなぞる。北埜が俺の上半身をじろじろ見る。蓮っ葉な女だって俺の裸をじっと見つめる奴なんかいなかった。妙に照れるじゃないか……。

 「綺麗だ……」

 ば、バカ言ってんじゃねーぞ?なんで俺が……あ、そのまま指が俺の乳首をつかみやがった。

 「い……っ!」

 だが、痛いだけで無く、尾てい骨の奥の方から物凄い快感が沸き上がってくる。

 「元気になったね」

 北埜の方から唇を寄せてきた。 俺は思いきり北埜の唇を貪っていく。このままなら、北埜のペースだ、冗談じゃねーぞ。 北埜も積極的に舌を入れてくる。目が潤んで凄く色っぽかった。

 「色っぽいな……」

 「喜一だって……」

 こんな危うい雰囲気って久しぶりかもしれない……心臓がばくばくしてる。

 キスしながら俺が北埜をぐっと抱き締めてこの雰囲気に酔っている間、なんと北埜は自分のモノを ちゃっかり取り出し、俺のモノと一緒に扱きだしたじゃないか……。

 う〜〜ッ悔しいけど気持ちよすぎ……

 「一緒にいこ……」

 俺達……あっという間にいってしまった。おいおい、男同志ってこんなもんか? 気持ち良かったけど、どうも釈然としないぞ……。

 北埜は俺の胸にそっと頬を付けて囁く。

 「信じられないくらい……幸せ……」

 北埜が幸せならまぁ、いいか……。

 複雑な気持ちのまま、いつかやってやる……俺はこっそりリベンジを誓うのだった。



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