僕のそばにいて5

170000HITキリリク(Louisさまへ)



 「痛い、縛るなんて酷い……」

 本当はたいしていたくなんかなかったけど、僕は涙ながらに抗議した。 いつもの由貴ちゃんならやめてくれたから。

 だけど優しい瞳の由貴ちゃんはどこにもいなかった。 そこにいるのはただの雄になった一人の男。

 そう……無言で自分のすべきことを淡々とこなす見た事のない男がそこにいた。

 ゆるゆると僕の大切な場所を扱き勃たせようとするが、恐怖のあまりすっかり 萎えてしょぼくれていた。

 それでも彼はその行為をやめようとはしない。 高みからじっと剥かれた僕を感情のない顔でみつめたままだった。

 そっと唇が僕の口に落ちてくる。由貴ちゃんのキスなら僕は嫌じゃなかった。 この前は吃驚したから、ちょっとだけ抵抗したけど今日は僕の方からも おずおずと舌を差し入れて愛撫を返す。

 身体に冷たい感覚が感じられるまで 僕は自分の手足が縛られてるのも忘れて彼にしがみつこうとした。

 ジョキッ

 Tシャツが少しずつ切り刻まれてゆく。

 冷たいのは鋏の刃だったのだ。

 「やめて……やめて」

 「気にするな……新しいのを買ってやるさ」

 僕は由貴ちゃんのキスに熱くなりかけていたのに、彼はまだ冷めた瞳のままだった。

 本当の恐怖が襲って来たのはそれからだった。 僕の顔は恐怖で引きつっていたのに違いない。

 「ズボンは勘弁して……明日学校に何を履いていったらいい?」

 彼は小さくため息をついてから縛っていた足をタオル地の紐から外してから、一気に下着ごと引き降ろした。

 「ごめ……なさい……ご…めんな……さい」

 何に謝っているのか自覚もないまま、この状況から逃げたくて僕はごめんなさいを 繰り返す。

 「ふーん、謝るような事をされたわけだ……というより自分からしたのかな?さっきのキスも 妙に積極的だったし」

 「誤解だってば。アイツにはそんなことされてない。ただ……」

 僕が縋るような眼で彼の顔を見上げた瞬間、彼の指が僕の後ろの恥ずかしい部分をまさぐりながら、 挿入してきた。

 「や、やめて〜〜!」

 ほぼ絶叫に近い声で叫んでいるのに、彼の指はどんどん奥まで入ってくる。 必死に身を捩るが彼の指は蹂躙をやめない。 あまりの痛みに涙が滲んできた。

 悔しい……。勝手にこんな事をするなんて、由貴ちゃんはもう由貴ちゃんじゃないや。 ただのバカ野郎だ。僕がどんな想いでいるのかも知らないでこんな事をするなんて

 大好きだったのに。

 尊敬していたのに。

 あんまりだ。

 僕が彼を睨んでいる間も彼は着々と準備を進めていた。 男相手にこんな事をするのは馴れてるんだろう。 そう思ったらますます泣けて仕方なかった。そして冷たい表情にも関わらず、彼の馴れた愛撫で 僕自身が少しずつ角度を上げてゆく。

 悔しい。

 好きだったのに。

 好きだってお互いに言いあってからこうしてもらいたかった。

 彼の指が増え僕は痛みのあまりの跳ね返った。

 しだいにすべてがどうでもよくなってゆく。もういいよ。別に由貴ちゃんの好きにすればいいさ。 僕が脱力すると3本目の指が入れられぐるっと回された。 もう、涙もでない。

 「どうした、もう抵抗しないの?このままじゃ、お前は私のものになってしまうよ」

 「すればいい」

 「……?……」

 「すればいいさ。僕は由貴ちゃんにこうされたかったんだもの。無理矢理だって合意だって やってることにかわりないや。由貴ちゃんなら、由貴ちゃんになら何をされたってかまやしない」

 「みつる……」

 由貴ちゃんの瞳が大きく開かれあっという間に潤んでゆく。そしてそこから大粒の涙が流れて僕の頬を打つ。

 「ごめん……なぜだろう、私はお前を誤解していたみたいだ……でも、もう止まらない……。痛くしないから少しだけ我慢して……」

 彼はそっと指を抜くと熱く滾ったものを僕の中に押し当てた。

 「うぅ〜〜〜〜!!!」

 彼の大きなモノが痛くない訳なかった。

 でもなぜだろうさっきよりずっと楽だった。

 彼は僕の耳朶を奥歯で甘噛みしながらゆっくりと僕の立上がったモノを扱いてくれたから。

 「声を出してごらん。少しだけ楽になるから……」

 「・・・ぅん……っく……ぅん……ぁん……あっあっあっあっ」

 痛みもあったけど、彼を受け入れたい気持ちでいっぱいでそれ以上の事を感じる事ができなかったのかもしれない。由貴ちゃんは今だけは僕だけのものだと確信できたから……。

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