僕のそばにいて2

170000HITキリリク(Louisさまへ)



 僕は突然叔父貴にキスされた。

 それはどういう意味があったのだろう?

 小学生なら可愛くて?という事もあるだろうが、仮にも僕は高校生だ。 あの日から僕はマトモに叔父貴の顔が見られない。

 それまで「ゆきちゃん」と叔父貴を呼んでいたが、キスされてからは「よしきさん」と 本名で呼ぶようになってしまった。まぁ、叔父貴と言っても10才しか離れてないから 大きい兄貴だと思っていたのに。

 僕が「よしきさん」と呼ぶ度にゆきちゃんは苦笑してちょっとだけ淋しそうな顔をする。

 心の中では今でも「ゆきちゃん」と呼んでいるのに素直になれない僕をまるで見透かすように。

 「うそ……っ」

 その数日後、僕は自分の耳を疑った。ゆきちゃんが、まだ見合い相手と続いていたと言う。

 確かにゆきちゃんは「ぼくだけのもの」と僕の事を言ったけど、僕が好きだとか ましてや、愛してるなんて一言も言ってくれなかった。

 僕の事を「僕だけのもの」っていってくれたのは僕の誤解?僕のはやとちり?それともゆきちゃんの独占欲?僕には解らなくなっていた。

 僕の高校はそこそこの進学校だが、超一流というよりごく普通のおぼっちゃま、お嬢様学校だった。 クラスの半分は女子で気位の高いやつから、これぞお嬢様から、同人誌とかにはまってる変わった奴まで 様々だった。僕にとって悔しいのはクラスの女の子をいれても僕の身長は前から5番目だということ。

 つまり廻りは僕よりでかいやつばかり。 僕なんかその存在すら認められる機会もないという訳で。

 だいたいは認められても僕の枕詞は『可愛い』だったりする。 あぁ、小学生じゃないんだよ?限り無く情けない俺……

 そうそう今日、僕も17才だしと『俺』っていったら「似合わね〜」とクラスメイトから大爆笑された。

 このクラスのマドンナ的存在の玲菜ちゃんまで「みっちゃんがいうとかっわいい〜」 なんて僕の頭をぽふぽふしたのだ。

 すげ〜情けない。泣きたくなる気持ちをなんとか立直して、僕は廊下に飛び出した。 トイレにいっても臭いだけだし、他のクラスに僕みたいなチビを相手にしてくれる友人もいない。

 仕方ないから生物室に入る。ここの人体模型とか、薬の瓶とかをみると僕はやけにドキドキわくわくするのだ。もともとこういう標本とかが好きなのかもしれない。 滅多に人の訪れないこの生物室で、偶然であった人物。それはいつぞや、『プリズム』で出会った 『自称18才』だった。


 
Louisさまのリクエスト

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