僕のそばにいて

1000HITキリリク2(Louisさまへ)



 ショックだった。結婚もショックだけど、結婚するから男の恋人を切るなんて 事を由貴ちゃんがするなんて。頬が熱いなと思ったら、床に涙がぽたぽたとこぼれ落ちていく。

 僕は気まずくて思わず俯いた。隣の自称18才にこんな惨めな顔を見られるのが嫌だった。 自称18才がそっと僕の肩を抱く。そしてそっと僕の頬にキスをした。 僕が嫌がって顔を背けたら、ちょうどそこに由貴ちゃんと美青年が出て来た。

 なんて悪いタイミングだ。

「みっちゃん……」

 由貴ちゃんの顔は真っ青だった。 思いきり僕はゆきちゃんに掴んで立上がられせた。そしてそのまま無理矢理顎を掴むと こともあろうか唇を重ねて来た。

「うぅ……」

これは僕にとってファーストキスなのに、なんで由貴ちゃんと……

「帰るよ」

 由貴ちゃんはいつもにない強引さで僕の肘を引っ張りながら外に出た。

「ゆきちゃん怒ってる?」

 由貴ちゃんは返事もしない。マンションに帰って僕は由貴ちゃんの部屋に入れられるとベットの上に投げ出された。

「留守番するようにいったよね?」

だって、淋しかったんだ。

「由貴ちゃん、ごめん、許して」

由貴ちゃんは僕の上にのしかかってくる。僕はなんだかいつもの由貴ちゃんと違うから 怖くて仕方なかった。

「充、どうして『プリズム』に来たの?」

 言葉使いは優しいけど、なんだかすごく怖かった。

「淋しかったんだ。だってもうゆきちゃんが結婚しちゃうかと思って」

「じゃあの店は初めて?」

ゆきちゃんの顔がいつもの柔らかい表情に戻ってゆく。

「うん」

僕はかくかくと必死に頷いた。

「あの男は?」

ゆきちゃんの親指が顎にかかる。僕は本当に解らなくて聞いた

「あの男って?」

顎がぐっと上に向けられた。

「一緒にいた男だよ」

 間近にゆきちゃんの顔がせまっていた。なんでこんなに心臓が早くなるんだろう。

「知らない奴。僕と同じ歳らしいけど、勝手に一緒に座ったんだよ。ゆきちゃんに言われるまで 忘れていたし」

 いいわけしたって仕方がないような気もするんだけど。

「もう、誰にでもついていっちゃダメだよ。キスもだめ」

 唇が重ねられ、何か暖かい物が忍んでくる。ゆきちゃんの舌だ。でも僕はちっとも嫌じゃ無かった。

「僕だけのものだからね?」

 僕は力を抜いてそっと瞳を閉じた。


 
Louisさまのリクエスト

身長差、年齢も差があるといいな。言ってみればお兄ちゃんと僕みたいなの。 実際の間柄は本当の兄弟でも、義兄弟、お隣のお兄ちゃん、叔父と甥でもなんでも いいの。お兄ちゃん、へたれてていいから。(なんつーか、情けないのが好きな私や な) 思いもかけないところで会うとか

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