(4月2日号)

本フェチ
その1

 
BELNEは本フェチである。
もちろん重くて高い本はめったに買わない。
情報の為なら同じ文学なら、文庫で読んでしまう。
ホメロスも独歩も文庫で読める時代である。
だが!ほんとは装幀の凝った重い本が大好きなのだ。美術書のハードカバーや、全集物の背表紙の厚みの有るデザインなど垂涎ものである。かわった造りの本も好きだ。合田佐和子のアップリンクから出ている『みずうみ』は、表紙が厚手の透明アクリルで、スケッチブックのようにコイルで閉じて有る。トレーシングのような薄紙や鏡のような銀紙を使った、変わり製本である。アーティストの作る贅沢を極めた私家版のような造りのほんなのである。映画ワンダフルライフの写真集も、すこしかわったおもむきのぞうほんである。写真家は鋤田正義、初版は光琳出版から出ているが、出版社が無くなってしまったので現在の入手方法が分からない。柔らかい薄い紙にプリントされた膨大な数の写真。まさに映画撮影の記録として、本当に美しい写真集である。写真一枚一枚の写真家のコメントが興味深い。2分冊されている登場人物記録も、出演者のコメントが面白い。エンボスのかかった紙函入りの凝った造りの本である。内容が重く、そして本自体の存在感も重い、そんな本を愛している。図書館に行くと深い森に分け入ったような目眩のごとき幸福を感じ、そして、よい書店に行くと危険な誘惑を感じるのである。
http://www.kore-eda.com/info/album.htm
ちなみに更新がされていないので新しい情報が今一つ分からないけれど、
ワンダフルライフのサイトの写真集のページです。

光琳社出版
3200円
タイトル
『映画ワンダフルライフその登場人物達と撮影現場の記録』