ミュシャとサラと4つの物語

 アルフォンス・マリア・ミュシャ(1860−1939)は,サラ・ベルナールのポスター『ジスモンダ』を1894年に制作したのを皮切りに名声を得,それはまたアール・ヌーヴォーのポスターの原型となった。


La Dame aux Camerias−椿姫

デュマ・フィス『椿姫』1848
 アルマン・デュバルはマルグリット・ゴーティエの死に目にあえず,共同墓地に葬られた彼女の遺骸を移すため,墓を掘り起こすことから物語は始まる。
新庄嘉章訳 新潮文庫,吉村正一郎訳 岩波文庫

戯曲『椿姫』1852(初演)全5幕
 マルグリット,アルマンのままだが,最期に二人は再会できるなど,筋立てはほとんどオペラと同じ。
新潮オペラCDブック1『椿姫』 永竹由幸監修 新潮社

ヴェルディ 歌劇『ラ・トラヴィアータ』1853
−道を踏み外した女
台本:フランチェスコ・ピアーヴェ(伊語)
初演1853年ヴェネツィア・フェニーチェ座 全3幕
 アルフレード・ジェルモンは高級娼婦ヴィオレッタ・ヴァレリーに一途な思いを捧げる青年。ヴィオレッタも彼を愛するようになり,二人はパリ郊外で暮らしはじめる。しかし,アルフレードの父ジェルモンが娘の縁談のため,ヴィオレッタに身を引かせる。… だがヴィオレッタは以前から肺を病んでおり,今は死の床に伏している。駆けつけたアルフレード,ジェルモンらの愛に包まれ彼女の命は神に召される。

フランス−イタリア

はじめてみるオペラは絶対これ!(プリティウーマンみたいに?)



Medee−メディア




La Dame aux Camerias
1896


Medee
1898
 王家の血をひき,魔法使いでもあるメディアは,アルゴー船に乗って金毛羊皮を求める英雄イアソンと恋に落ちる。父を裏切り,弟を殺してまで彼を助ける。父アイエテスの船が近づくと,メディアは連れてきた弟アプシュルトスの手足を海に投げ入れ,父を足止めさせたのである。
 追手をかわしてコリントスに逃れ,二人の子供と共に幸福で平穏な日々を送っていたが,コリントスの王クレオンが,イアソンの高名にひかれ,娘婿に迎えようとする。クレオンの一人娘は,若く美しいクレウサ。野心家のイアソンはその話を受け,メディアを離縁するのだった。
 イアソンとクレウサの結婚式に現れたメディアは美しい衣装を花嫁に贈る。その衣装には魔法がかけられており,花嫁は烈火に包まれ,クレオンも列席者も火にまかれれる。(贈り物は毒蛇であったとも)
 ひとり残ったイアソンの目の前で,メディアは二人の間にできた子供たちを自らの手にかけ殺める。愛のためにすべてを行ったメディアは去っていく。

『ギリシア・ローマ神話』ブルフィンチ 野上弥生子訳 岩波文庫 など

 メディアのつけている蛇のブレスレットはミュシャがサラのためにデザインしたもの。当時最高の宝飾家であったジョルジュ・フーケが制作。

ケルビーニ 歌劇『メデア
台本:フランソワ・オフマン(台詞付き仏語),カルロ・ザンガリーニ(レチタチーヴォ付き伊語)
 エウリピデスとセネカによるコルネイユの悲劇。
初演1797年パリ・フェイドー劇場 全3幕
メデア(Sp),ジャゾーネ(イアソン,Tr),グラウチェ(クレウサ,Sp),クレオンテ(クレオン,Bs)
 メデアがグラウチェに贈る呪いの品は,王冠と衣装。
 戦後,マリア・カラスが復活上演。現在は伊語が一般的。

 なぜかスペイン国立バレエの舞台を観てる。
振付:ホセ・グラネーロ,音楽:マノロ・サンルカール,脚本・衣装:ミゲル・ナロス
初演:1984年 物語はセネカ(B.C.47-A.D.65)による。

ギリシャ−フランス−イタリア−スペイン


Hamlet−ハムレット

ウィリアム・シェイクスピア『ハムレット』全5幕
初演 1601年グローブ座(推定)

 城に現れた父王の亡霊から,その死因を告げられたデンマークの王子ハムレットは,仇である叔父クローディアスと,義弟と結婚した母ガートルードへの復讐を誓う。しかし青年らしい果敢な気力と,知的な懐疑心との間に苦しみ,情熱と理知の矛盾に悩む。日夜狂気を装い,恋人オフィーリアを狂死に追い込む。そして復讐を遂げたそのとき,自らもまた父と妹への復讐を利用されたレアティーズの毒刃に倒れる。

福田恆存訳 新潮文庫,市河三喜・松浦嘉一訳 岩波文庫,松岡和子訳 ちくま文庫

 サラはもちろん,男装。パリ公演後,ロンドン巡演。日本ではこれに触発され,水谷八重子1933。最近では麻実れい1995。
 ショスタコーヴィチの組曲(映画音楽1964)ってのもあるみたいですが…。

イギリス


La Tosca−トスカ



Hamlet
1899


La Tosca
1899
プッチーニ 歌劇『トスカ』1898〜99
台本:ルイージ・イルリカ,ジュゼッペ・ジャコーザ(伊語)
初演1900年ローマ・コスタンツィ劇場 全3幕

第1幕 聖アンドレア・デルラ・ヴァルレ聖堂内 1800年6月のある日
 聖堂に脱獄囚アンジェロッティが逃げ込んでくる。そこでは画家カヴァラドッシがマグダラのマリアを描いている。二人は古い同志であるが,カヴァラドッシの愛人トスカの来る気配にアンジェロッティを隠す。トスカは有名な歌手で信仰心は厚いが嫉妬深く,今もアンジェロッティを疑っている。
 トスカの帰ったあと,脱獄を知らせる大砲が聴こえ,残った二人も消える。そこへ現れた体制派の警視総監スカルピアはトスカに邪な想いを抱いており,戻ってきたトスカの嫉妬心を煽り,カヴァラドッシの居場所を探らせる。「テ・デウム」の合唱。
第2幕 スカルピアの部屋
 スカルピアは連行されたカヴァラドッシから,アンジェロッティの行方を探り拷問にかける。広間でカンタータを歌っていたトスカは恋人の呻き声に耐えきれず,口を割ってしまう。カヴァラドッシは投獄され,スカルピアは彼の自由をエサにトスカを誘惑しようとする。トスカはアリア「歌に生き,愛に生き」を歌い恋人の助命を懇願する。しかしスカルピアが二人のための旅券に署名している間にトスカは目にとまったナイフを隠し持ち,向かってきたスカルピアを視察し,旅券を取り上げ,死者の儀式をしたあと去る。
第3幕 夜明けの聖アンジェロ城の露台
 牢獄でカヴァラドッシはアリア「星はきらめき」を歌っているところにトスカが訪ね,計画を話す。しかし,空砲のはずの銃殺刑は行われ,スカルピアの詩を知った衛兵がトスカに駆け寄り,トスカは露台から身を投げる。

イタリア


 演劇方面の知識がなくてごめんなさい。そのうち追加されるかも。

  

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