Nobles on Ice 氷上の貴公子たち

 “貴公子”の話じゃなくなってきましたが,気にしないで下さい。
 

1998-1999 Season


 NHK地上波でハイライト番組をやってたのに気がつかなくて,半分しか見れなかったよん。実は何にも知らないで「うわー安ーいっ!」ってやってるパソコンのTVショッピングをあきれて見てたんですけど。
 でも残り30分はほとんど男子シングルだったので,よしっもう女子ばっかりじゃないのねっとうれしかったです(普通女子シングルが一番の注目と思われてるかもしれませんが,男子が一番熱いんだよー)。でも最初日本人3人(田村君,その眉は何ー?)をずーっとやってて,もしかしてこれで終わり?と心配してたら,ストイコ,プルシェンコ,ヤグディンを映してくれました。でもねー,ストイコ(わたしはあんまりファーストネームで呼ばないの)はちょっとしか映してくれなくて,わーなんだかジャンプが低めでキレは戻ってないなーとまだ心配なのと,プログラム全体を見せてくれないので構成とかスローパートとの緩急の付け方みたいのが全然わかんなかったです。TV的にここだけ映しときゃいいだろって切り取り方はやだわ。それはサッカーも同じよお。でもこの2つはTV観戦派なのであんまりエラそうなことはいえませんけど。
 それにしてもプルシェンコ君はおっきくなったのねー。でもピールマン・スピンなのねー。これもちょっとNHK杯の前宣だったけどねー。
Nov. 29,1998

NHK CUP

 トリの男子シングル・フリーのみ。中継で観た選手のことしかわかんないんですが,お目当ての選手が出てない以上,ワールドカップに続き「いい男を探せ!」的視点になってしまいます。
 ウズベキスタン(ということはヨーロッパではなく,アジアの選手なのねー)のスコルニアコフはスタイルといい,カオといい,かなり急所をついてます。手足の長い人が滑ってるだけで結構しあわせです。ただ,プログラムには締まりがないよーな。曲の「歌劇『ファウスト』のバレエ音楽から」(グノー)って同じ楽曲の中から緩急が選べてプログラムとしては統一感があっていいんだけど,ラストの「フリネの踊り」(アレグロ・ヴィーヴォ)はかなり激しいので,ここで情熱的に決めればすごいんだけど,スタミナ的に無理みたい。もっとも演奏というかそもそも曲がやや安っぽいので,これでそこまでドラマティックなのを望むのはぜいたくね。(曲にしつこく言及するのはやったことあるからちょっと詳しいだけよ)

 田村君の今期の衣装は華やかなオレンジっぽいシースルー系の素材を重ねてますが(上ね,パンツは黒),わたくし的には田村君はもともと日本人にはめずらしい甘い雰囲気を持ってるので,ヘタに衣装を同じ位相にするより,もっとシンプルで白や黒や赤といった潔い色を身につけた方が却って男っぽいセクシーさが出てよいと思うんですけど,ダメですか? エキシビならいいけど。それでも着地で一瞬ぞくっと来たところはあります。
 これはドイツのウラシェンコ(ってロシア系?)もそう。こちらは白のたっぷりしたオーソドックスなブラウス(というのかな)なんだけど,あのねー,男の人にはもっと体の線で勝負してほしいんだー。衣装の素材感ではなくて,上半身(特に腕),更に全身でしなやかさも力強さも表現して欲しいのね。

 中国の李君は「リバーダンス」で技術も完璧なんだけど,うーん,このタイプ(美形とはいえない〜)に必須の空気を凍らせるような緊張感,そして切り裂くようなスピード感が感じられないの。郭君の方が好きかも。
 わたし,陳露はじめ,ペアも含めて中国選手って好きです。みんなスタイルいいし。サッカー的にはカオは韓国のほうが勝ってるけど,スケート選手はあんまりいないのかな?

 で,反対にびっくりしたのが,本田君です。曲が始まった途端,正に空気が凍ったような,気温が10度くらい下がったような気がしたんです。ドキドキ。で,4回転の成功。別に4回転が全てだとは思ってないけど,このジャンプまでの緊張感と成功した瞬間の弛緩と歓喜を本人と周囲とTVの前の自分が共有してるのがわかっちゃう。でも最後まで気が抜けないのは,既に彼の演技が心配とかそういう次元ではないです。曲も映画(映画なお部屋参)では物足りなかった「仮面の男」だけど,曲のつながりも自然で,スローパートとの切り替えもいい感じ。衣装もコスプレにしないで無理がないところがプラスですね。
 わたしは特別本田君のファンてわけじゃないのですけど,世界選手権,来期以降(と既に先のことを考えてしまう。今期で更に大バケするとまでは期待しない)の成長が実に楽しみです。いつか4-3コンビネーションを決めてね。日本人だからとかじゃなくて(そんな贔屓目がわたしにあるわけない〜)応援します。うーん,びっくりした。
 プルシェンコ君は完璧すぎてねー。もっと技術的には完璧な中に危うさとか色気のようなドキドキが欲しいです。いや16歳に男の色気っていわれても困るか。とかいって,単にカオが好みではないだけかも。あれを美形といわれたら困ります。ピノキオ系。金髪ならなんでもいいのかー。…ファンの方ごめんね。

 エキシビについては一言だけ。中国ペア(申&趙組)が「ある晴れた日に」(マダム・バタフライ)で最後にちゃんと男が女を見捨ててたのが,ストーリー的にあってて無理にハッピーエンドにしなくてよい。もちろん,シチュエーション的には昨シーズンのグリシュク&プラトフの女が見捨てる方が好き(「You See」マドンナ)。ふふ。
Dec. 07,1998

ALL JAPAN

 全日本フィギュアスケート選手権,あの放送(TBS)は何ーっ。最初の5分!で男子シングルを流して,あとは女子のフリー生中継。そりゃー,本田君は棄権だし,田村君も失敗してたけどー(こないだのNHK杯は「おおっ本田君!」と思ったけど,基本的に日本人は田村君を応援してます。あのルックスは得難い〜)。全日本てNHKじゃなかったっけ? 50分しか枠ないし,当たり前だけどCM入るしー。TBSって世界選手権を流してるんだから,どの種目が一番人気かわかりそうなものだわっ。ぷんぷん。それとも日本人だとそー極端ではないのかしら?
Jan. 18,1999

World Championship

 フィギュアスケート世界選手権(ヘルシンキ),昨夜からTBSで放送開始。昨夜は2:40〜4:05なので,録画で寝ちゃおーと思ったけど,ちゃんと時間通りやってるか心配で(大きいニュースがあると変更になるでしょ?),ちらっと覗いたら男子のショートプログラムからだったので結局ここは見ちゃった(オンラインで生中継を見続けてる方もいらっしゃるけど)。
 もうフリーの結果も出ちゃったけど(ちょっと映像を見るのはこわいですね。本田君は楽しみ),ショートで一番よかったのは実はマイケル・ワイス(米)かなー。ウルマノフ様がお耽美に走らずちょっと物足りないかなって分(ロシアの若者達ははじめから眼中にない),ダイナミックなのにマッチョじゃない「これぞ男子シングルの魅力」ってカンジです。むむ,浮気ものー。
 でもでも最後に滑ったストイコの演技前の「まず集中して!」って真摯な表情はやっぱりいいです。演技自体はちょっと残念なとこもあったけど,ジャンプ以外の表現とゆうか表情は前よりついてたような気がします。でもフリーはどんなだったのかとっても心配。今夜は少し早い時間で短いからちゃんと見よーっと。金曜日だし。相変わらずなんで女子ばっかり優遇するんでしょうね,放送。もー,わかってないんだからっ。
Mar. 27,1999

 昨夜の放送(男子フリー)は見たんですけど,結局ショート(+ペア・フリー)と合わせて,ヴェルディVSアントラーズ戦(日テレなのでヴェルディサイドなのはいいけど(ホームだしCM入れなかったし),他会場の結果も教えてよね)のあとビデオを見直してしまいました!
 昨日書いたショートプログラムなんですけど,ウルマノフ様にあんまり感じ入らなかったのは,バッハの『トッカータとフーガ』なのにポップスぽいストリングスのクサいアレンジ・バージョンだからかしら。ストコフスキーじゃないけど。普通の選手にはオリジナル・オルガン・バージョンは無理だと思うんですけど,ウルマノフならなんとか音に負けないんじゃないかと思うのですね。特にケガのあと,ただ華やかな表舞台だけを歩いてきただけではない!という今は。オリジナルとしてそういうキツイ曲だったら,どーせなら無伴奏ヴァイオリンがいいな〜。それでもメジャーに『シャコンヌ』とか(既に使ってたらごめんなさい)。曲としては無伴奏チェロの方が好きだけど,そこまで老成してないし,ちょっと違う。やっぱり華は欲しい。そういう音楽の点ではワイスの方が気に入ったのは『エグモント』をそのまま(もちろん構成に手は入れるけど)使っていたからかも。ほぼノーミスだったし,衣装も地味に(人間の)素材を生かして好みだったから。あ,フリーのはタイトすぎてパス。
 曲の好き嫌いって,わたしの場合音楽が好きだからすごーく影響力の強い要素になるのはしょーがないんだけど,どの曲を使ってどんな演技にするかってプログラミングについての構成のよしあしは,実は演技(技術・表現)が完璧にいけるかどうか,完璧な演技があってはじめてプログラムを云々するしかないんですよね。でも競技会という場ではレコーディングのように撮り直すわけにはいかない。もちろん演奏の場合だって,ライブの場合は生の迫力でごまかされる(気にならない)程度のミスもあるんですけど。コンサートはあくまでジャッジするものじゃないから。
 ウルマノフのフリーはタンゴだったので,完璧な演技ではなかったけど,このタンゴいう曲は,男としてのセクシュアルな部分と同時に中性的な彼の不思議な魅力を出すのに効果的な選択ですね。それに止まったときのアップになったお顔も美しいしー(タレ目だけど)。

 ストイコの『マーリン』も完璧とはいえなかったのでプログラムについていろいろいえるものでもないのですが,円卓の騎士関連とゆーことで。マーリンは平たくいえばアーサー王を助けるドルイドの魔法使いです。「アーサー王と円卓の騎士」のごくごく(…略…)ごく簡単な概略はこちらにありますが,マーリンについてはあんまり触れてないです。人間ではないので当たり前ですが,ちょっととらえどころのないキャラクターなんですよね。ていうのは,(あくまでアーサーの物語の中で考えると)マーリンが一番活躍したのって,アーサーの誕生からエクスカリバー(石に刺さってたやつじゃないよ)を手に入れるあたりまでなんです。これは魔法で解決したらつまらないロマンス的部分(エレインはランスロットの子をなしたが,愛は得られなかった)と,国威掲揚としてのアーサー伝説にはやはりアーサー自身の武勇伝でなければならないって面が強いんじゃないかと思うのですが。それとキリスト教の影響ですか(聖杯探求など)。物語群の成立が長期に渡ってるのも影響してそうだし。単純にはグィネヴィアを后にするのを反対して仲違いしただけだったりして。
 で,マーリンの最期だけはわかってるんです。(後継者・弟子というよりも女性の魅力に負けて)自身が魔術を教えたヴィヴィアン(ニムエ)に石室に閉じこめられてしまいます。魔術師というか,年老いた賢者というイメージで通って来たマーリンの最期はとても人間的なもので,でもそれまでの印象から残念ながら“老いらくの恋”という烙印を押されそうです。うーんと,マーリンについてはあんまり興味がないので,ちゃんと掘り下げて考えたことないんで,どーかしら。

 でっ,フィギュアに戻る。ストイコの「マーリン」はどういうイメージで作ってるのかよくわからないんですが(向こうのTV番組?),マイムだけ見るとわりとコミカルな“魔法使い”ってカンジです。で,彼のジャンプが魔法のすごさ,みたいなのを示せばいいんですけど,彼のジャンプって飛ぶ前に一瞬のタメがあって緊張感があるじゃないですか,わたしはそこがすごーく好きなんですけど。ジャンプそのものも志が高いっていうかとても毅然とした空気の一変するもの。だから,このプログラムの中では,特に他の部分がすごーく滑らかで表現力豊かな分,ちょっと浮いてしまってるような気がする。もちろんノーミスの場合にはじめてプログラムの意図が伝わるんだろうけど。
 ただ,特に終わったあとの「納得いかない」って表情は王者のプライドだな,と思いました。前に「彼は王ではなくて戦士」と書いたのですが,五輪はともかく世界選手権はディフェンディング・チャンピオン(昨期は欠場)としての立場で滑ってるんだと思うんです。そういう追われる者という意味ではマーリンというよりも王位についた後のつらい立場のアーサー的ですね。でもでも4回転の失敗のあとの再チャレンジやショートでの挑戦など,まだまだわたしの好きな挑戦者を見せてもくれましたが。
 マーリンとしてなら,今や同じコーチの元で研鑽を積む本田君はちょっと少年アーサー的で,競技会は無理ですけど,二人でそーゆう役柄を滑ってくれるとうれしいなあ。あっ,エキシビとかー。で,できればツアーで日本にも来てねえ。本田君の「仮面の男」は好きです。映画『仮面の男』は4銃士が格の違いを見せつけて誰かさんが全然まだまだって部分や,音楽の重厚感の足りなさがいい意味で本田君に合ってると思う。←ほめてるのよ。

 他に(まだ書くかい),郭君も見たかったよーん。放送が時間的な制約の中で上位陣に尽きるのは正しいけど(だから本田君が実力で放送されるのはエライっ),アジア勢として注目して欲しい。アジアといえば,今出てるJリーグ特集の「Number」(文藝春秋)の洪明甫さんのどアップが美しいので見てねえ。p.86よ。
Mar. 28,1999

 ペアを観てて,アイスダンスってあんまり興味なかったのは,スケート特有のいわゆるアクロバティックな要素がないのと「男女が離れてはいけない」って規定からかなーなんて思ったんです。男女の間には愛しかないの?なーんて。憎悪・尊敬・友情・競争心…とかね。でも今回のダンスのメダル3組は皆個性的で,安易な愛の形をなぞってるだけじゃないでしょ?(別に絶対いやってわけじゃないんだけどさ)
 で,ペアの方はお気に入りの中国ペアが独特のスピード感だけじゃなくてちょっと柔らさが出てきて,でも前みたいなびゅんびゅん飛ばしてるのが好きだなーとか。逆にペアの方が技術を披露(リフト,スロージャンプ,…)するためにどーしても女性が小柄な方が有利になってしまって,却ってジェンダーの固定化が強いのかなあ,なんて考えてしまいました。別にわたしがデカイからぢゃないよっ(大したことないです)。ちょっと小さくてかわいい女のコってのも憧れなかったわけじゃないけど,こんな中途半端じゃなくていっそ170cm以上あればよかったのに,ちぇって方が強い。だからヒールのある靴で更に目線が高くなるの好き。ラッシュ電車で頭1つ出てきれいな空気の吸える種族。
 いや,そーいう話じゃなくてっ。ペアとダンスは30分ずつしか映してくれなかったけど,ペアの演技では黒鳥のグランパにのせてピルエットで廻る女性の周りを黒鳥のバリエーションみたいにターンする男性の演技がなかなかよかったです。ダンスはエキシビでまたまた「リバーダンス」を踊ってくれたカナダペア(ボーン&クラッツ)がベタベタしてなくて大好きだけど,残念シルバーだったフランスのアニシナ&ペーゼラの長髪巻毛がステキなペーゼラさんと更に恐く,失礼強く美しいアニシナさんの赤い髪を見てると,ぜひ魔女,いーえヴェーヌスを演じていただきたいわっ。強く激しくそして誰よりも暖かいヴェーヌス,すてきー。
Mar. 30,1999



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1997-1998 Season


 NAOC 公式サイト
 YAHOO! Winter Games フィギュア
 Unofficial Nagano Olympic Figure Skate Web

1997
 昨日,フィギュア・スケートのチャンピオンシリーズのハイライトをNHKでやってました。アイスダンスってあんまり興味なかったんですけど,今回,ロシアのペア(krylova/Ovsyannikov)のカルメンもよかったんですけど,カナダ(Bourne/Kraatz)のアイリッシュダンスみたいなステップが印象的でした(付記:リバーダンスそのものでした)。ごひいきのストイコは昨シーズンのプログラムの方が好き,かなあ。ウルマノフってどうしたんだろう。28日からNHK杯,五輪,世界選手権と続きます。
Nov. 25,1997

 NHK杯,今年の男子シングルはつまんなかったよー。そのくせキャンデロロはエキシビションだけでてるし。エキシビションて上位入賞者へのご褒美ってわけじゃないんですね。どういう選考基準なのかしら? なんでストイコは出てないのかしら?
Dec. 02,1997

Olympic

オリンピック日記:開会式編
 長野五輪の開会式を見た(ちゃんと11:00から)。なんかいろいろ出し物はあるんだけど,ブツ切りぽくて全体の流れとか,前後の有機的なつながりがなかったですね。聖火の日本人女性のバックに「蝶々夫人」って,ヤバイんじゃと思うんですけど,いいのかしら? スカラ座でやったのがそんなにうれしかったのか,とか。第九が始まってすぐに出掛けたのでこちらはよくわからないけど,「はい,次は第九ね!」じゃなくて,その前から3楽章とか流しておいて,できれば聖火の灯った瞬間に4楽章に突入とか,クライマックスはどこだ?と思ってしまったわけです(あ,選手宣誓もしなきゃいけないの? 面倒ね)。
 でもさあ,もっと2時間なら2時間の間で,盛り上がるところと引くところ,波のようなうねりっていうか,クレッシェンドとデュミネンド,緊張と弛緩…,演出ってそういうことじゃない?
 でも,お寺と神と土着進信仰と西洋音楽って素晴らしく日本的ではありますね。世界で一番第九が演奏され,一般の人が歌えるのって間違いなく日本でしょう。わたしだって歌えるもん。高校の音楽のテスト課題だったから(ドイツ語で)。

 オリンピックはもちろん,フィギュアしか興味ありません。日本人選手にも全然肩入れしてません(でも田村くんと静香ちゃんはめずらしくルックスよいのでちょっと応援)。たまたまカナダの選手がお気に入りですが,これも国とか選手個人よりもそのシーズンのプログラムで気に入ってるのを応援してるだけかも。
 フィギュアの上位レベルを見ていつも思うのは,演技が実になめらかで危なげないのですね。やっぱり技術があるのは当然でその上にどんな表現を載せるかってことで,これはバレエでも楽器演奏でも同じなんですけど。
Feb. 7,1998

オリンピック日記:ペア編
 ペア上位3組はもー甲乙付けがたい! 上手い組って技の間の演技がおろそかでなくて,全体にスピード感があるのですね。
 去年NHK杯なんかをみていたら,無性に『愛のアランフェス』(槇村さとる 集英社)が読みたくなって,文庫4冊を買った。このマンガはコミックスが中学か高校の頃クラス中に回って,みんなはまったのだ。でも今読み返すと「あれ,こんな話だったっけ?」という印象。でもまた読み返して,昨日体調が悪くて途中止まってしまったカナダのペアを見ていたら,なんだか「黒川さんを好きになってよかった…」「亜季実ちゃん,このままでは君をダメにしてしまう」の世界に入ってしまいました。
 ところで,根性少女マンガのキーパースンは「おねえさま」だっ! 周囲から浮きがちな天才型ヒロインを「かわいい」に転化させ,自分は踏み台になるのね。貝谷さん,京極さん,亜弓さん,…。あっお蝶夫人ですね。でも『エースをねらえ』って原作読んでないんだ。まあ,いじわるお嬢様の昇華型ですが。とりあえず,亜弓さんがむばってっ。
Feb. 11,1998

オリンピック日記:男子シングルSP編(または煩悩全開編Part1)
 今日は民放の放送だったんですが(BS入ってない),いきなり,ショスタコ10番の2楽章です! エライぞTBS!(BGMの使い方はテレ東がうまいと思うんだけど) プログラムも,チャイコもいいですけど,ぜひショスタコやマーラーを使って欲しい! あ,スケルツォじゃなくて緩徐楽章ね。だって,美しくてせつなくてかっこいいんだもん。
 えーと,番組ではクーリックを持ち上げていて確かに1位通過なんですけど,やっぱり!ストイコですよー(2位)。絶対絶対ステキだったのに! 確かインタビューでクーリックは「プレッシャーを感じたことはない」って言ってて,ストイコは「プレッシャーが好きだ」って言ってたの。ストイコらしい! 「流行に流されることはない,自分のスケーティングあるのみ」とも言ってたけど。男子の場合は特にいい意味での緊張感て絶対必要だと思う。危なげないんだけど,目が離せない,失敗するとは思ってなくても,一瞬の緊張と安堵。
 クーリックはねー,番組でもさかんに言ってたけど,ディカプリオっぽいの。ダメなの童顔は〜。で,もうそろそろ大人っぽくなった方がいいし,背もあるのにすごく小柄に見えるでしょ? 会場の人気も絶対キャンデロロ(どーしちゃったんでしょうねー)やストイコの方が高かったと思う!
 他はやっぱりウルマノフくん(ロシア)は出てなくて,注目なのは昨シーズンお気に入りのドミトレンコくんより同じウクライナのザゴロドニュクくんとか,ディニブ(ブルガリア),ティルセン(デンマーク)かなあ。最後のリュー(タイペイ)は面白いステップでフリーが楽しみと思ったら,フリーには進めませんでした。SPってほとんど放送しないので全部観たのは初めてだけど,ノーミス以外本来の演技は見てもらえない感じですね。
 あ,田村くんはねー,もっと点数入ってもいいかなあってのは贔屓目かもしれないけど,彼細すぎるの。もっとお肉(筋肉)付けて,力強いのも見せて欲しいなあ。きっと日本人には画期的な“甘いイメージ”ってので売ってるんだろうけど。背があるからもったいないです。
 フィギュアはやっぱり女子の方が人気なんだろうけど,男子にハマるとダメね。迫力とか大きさが違うもん。

 煩悩全開編Part2はありません。だって…。
Feb. 13,1998

オリンピック日記:うるうる編
 帰ってすぐにTVを付けたのですが,生の感動(『タンホイザー』ルネ・コロ引退公演)に負けてなかなか感情移入できませんでした。でもでも既に胸がいっぱいのまついを待ち受けていたドラマティックな幕切れは…。
 ストイコ銀メダルに終わる! 体調悪かったのですね。観ていていつものハラハラと違うどきどきで,最後まで見るのがつらかったです。足を痛めたのはどこだったのかしら? どこからその痛めた足で滑っていたのかしら? 終わった後の悔しそうな顔! 結果を待つ間もすごくつらそうで,あの場所って,ホントに“Kiss&Cry”っていうのね。
 始まる前もクーリックが完璧でそのあと何人も失敗してたでしょ? ああ,ストイコはどんな気持ちで自分の最後の順番を待っているのかしら,と心配だったんです。でも持ち前の精神力で決めてくれるわよねっと信じていたのですが。さー,次は3月の世界選手権ねっ,てまだ終わってないよ。

 あとは他の選手。びっくりしたのはキャンデロロ,ここしばらく怪我や出てもぱっとしなかったのに,最初の3回転半+3回転はすごくかっこよくて,ええーどうしちゃったのって感じ。振付はもちろん完全に自分の世界だし(どー見てもアラミスだけど。でもアラミスって結構マジメだから,やっぱり調子のいいダルタニャンなのかな),アナウンスでも言ってたけどNHK杯のエキシビションよりずっとよくなってましたね。あとはノーミスで滑ることと,できればもう一カ所ジャンプで派手なのが欲しいなあ。
 田村くんは2回ジャンプが抜けちゃったのかな。でも全体を崩してはいないのはすごい。なめらかで柔らかなのが持ち味なんだけど,そのためのメリハリとしてジャンプに鋭さとスピードが欲しいです。でもまだ高校生なんだよねー。
 クーリック? 完璧ですね。でも感動しないんだもん。ときめかないんだもん。
 ジャンプだけではない,といいつつなんだかんだ言って重要なのね。4回転を2回決めた郭くんがよい点をもらっててなんかうれしかったです。「ほらね,ジャンプだけじゃダメなのよ」の見本みたいだったから。彼は前から2回入れてたし。でも,彼の評価が低いことで,ストイコがジャンプだけじゃないでしょってもいえたし。うーん…。何がいいたいのかわからなくなってきたっ。あ,4回転+3回転のコンビネーションはストイコしか決めてないのか(?)。でもでも結局はプログラムの構成よねっ。開会式からいってるけど,メリハリと大きな流れ,クライマックスとそこに至る盛り上がり,余韻…,音楽との密接な対話。

 ストイコのつらそうな演技をもう見たくないと思いつつ,NHKのハイライトを見ていたら,そんなにひどい滑りではないのね。普通のレベルでは。だから審査も冷静に判断して銀に入ったのだろうけど,彼にはもう普通の人の滑りでは我慢できないんです。もともと今回のプログラムはあまり好きではなかったので,取りあえず昨シーズンの世界選手権の集中から入ったフリーの演技が最高なのです。エキシビションは出て欲しいけど,無理しないで欲しいなあ。世界選手権では完璧な滑りを見せて欲しいもの。(補足:なんか冷たい書き方ですが,この時点では怪我よりも体調の不良の方が影響してるんだと思ってたんです)

 ビデオは全部録ってあるんだけど,全然見れないのでそのうち下位選手についても書くかも。アイスダンスも全然見れないよお。

 というわけで,今日も もでりんぐでれんだりんぐな一日をタンホイザーとローエングリンで過ごしました。昨日2つもうるうるイベントがあったので,そんな曲を聴いていたらもーせつなさ炸裂,胸がはりさけそうです。ああ,せめてバッハかブルックナーでも持ってけばよかったっ。とても危なっかしい精神状態なので今なら悪い男にだまされそうです。たまにはだまされた方がいいんじゃないかというご意見もあります。ほほほ。
Feb. 16,1998

オリンピック日記:アイスダンス(フリー)編
 去年見た(チャンピオンシリーズ)お気に入りは「リバーダンス」のカナダ組(ボーン/クラッツ)と「カルメン」のロシア組(グリロワ/オフシアンニコフ)だったのですが,シングルもそうだけど,みんな同じプログラムなのにずっとよくなっていてびっくりです。滑り込まれているのはもちろん,やはりオリンピックというと取り組み方が違うのでしょうか? リレハンメルに続いて銀に終わったストイコは次の4年後にはもう…,ってそういう話ではないんですってば。

 プロコフィエフのロメジュリがフランス(銅,アニシナ/ペーゼラ)組と最終組の前のドイツ組とありましたよね。ドイツの方はプロコの力強さ,フランスは叙情性を全面に出していたのですが(でも女性がリフトしてたけど),どちらも「ロミオとジュリエット」というには,うーん,女性が妖艶で豊満すぎるんじゃないかと。
 カナダ組は前に見たときもよかったけど,更にリズミカルでこれは生で観たい! 競技というよりも見ている人を楽しませてますよね。実はこの組を去年見て今シーズンはダンスもいいかもっと楽しみにしていたのです。
 次のロシア組(金,グリシュク/プラトフ)もクラシックではなくて,メロディよりもリズムが強調されたやや暗め(というか深い)の曲なんですけど,「メモリアル」って言ってましたが,なんかマイケル・ナイマンぽいんですけど。「リバーダンス」にしてもこういうたたみかけるような,刻むリズムが好きなのかもしれません。こういう抽象的で力強い演技を見ていると,表現力とはただ美しいことではなく,こちらに訴えるものを持っていること,“私に語りかけるもの”なのではないかと思うのです。

 で,この組が素晴らしかったので,もう次は…,と思ったら,「カルメン」もすごくよくなってるんですよね。誰でも知ってる「ロミジュリ」より,物語よりもイメージの先行している「カルメン」の方が短い時間では作りやすいのかもしれませんね。特にカルメンは「カルメン幻想曲」とか短くまとめたものがあるし。そういう意味ではプロコよりもチャイコの幻想序曲の方が扱いやすいのかも。ちなみに昨シーズンのクーリックはこちら(とチェックは入ってるのだというフォロー)。
 あ,オペラ『カルメン』はベルリン・コーミッシェ・オパーのドイツ語の一幕ものしか観ていないのですが,幕切れの華やかさと悲劇が渾然一体となった終曲は曲だけ聴いても胸を打たれます。

 話がそれてしまった。個人的順位は金変わらず,銀:リバーダンス・カナダ,銅:カルメン・ロシアです。
Feb. 17,1998

宴のあとに?
 2/18の朝日の夕刊に記者会見で涙をこらえるストイコのカラーがっ。「泣いちゃダメだ,泣いちゃー」と彼は頑張っているのだ。くーっ。何にするわけでもないけど,劣化するといけないから,とりあえずスキャニングしておこーっと。記者会見の模様,どっかに出てないかなあ(毎日(Yahoo!)には記者会見しなかったって書いてある。あとねえ,インフルエンザだったらしいの)。あ,上(テノールのルネ・コロ,ヴァイオリニストのジョシュア・ベルくんの話)の得意分野じゃないはずなのに特別な人にはストイコも入りますね。だって,手足が長くて顔が小さくて彫りが深いヒトが好きっ。
Feb. 20,1998

オリンピック日記:エキシビション編
 やっと,ビデオ見ました。ストイコがちゃんと挨拶してるう。もう帰っちゃったのかなーと思ってたのでうれしいけど(そういう律儀なところがいいんだけど,クールになりきれないところが競技選手として命取りなのかもとか,やっぱり受け狙いでなく日本が好きなのねとか),でもでも早く帰国してゆっくり休んでちゃんと診てもらって万全の状態で練習に入って,世界選手権はまた“強いストイコ”が見たいですー。でも今回の件でよけいメロメロになってるかもしんない。
 他の選手? だってテレ朝だと,せっかくボーン/クラッツ組も出てたみたいなのに映さないんだもん。それにフィナーレでそれぞれが同じ演技をするという夢の競演なのに,ロングで映さないし(ストイコがいないんで実はどうでもいいんだが)。でもキャンデロロが今回はエキシビション用もなしで脱がなかったのにびっくり。プログラムに相当集中してたってことですよね。
Feb. 22,1998

memorial
 アイスダンスのグリシュク/プラトフ組の曲はやっぱりナイマンでした。Figure Skate DatabaseSkating Music List 1997-1998 Season : Ice Dance にありました。しかも睨んでいた『コックと泥棒,その妻と愛人』だった。曲はいいけど,映画をイメージするとヤバイです(cinema96参照)。
 あと,ストイコのSPの鼓童は佐渡のグループですが,毎年夏頃東京でかっこいいステージを聴かせてくれます。海外公演も多いんですよね。ずっと前に新日フィルとの共演もありました。そういえば,今回はちゃんと言ってたけど,NHK杯かなんかで,「曲は『2001年宇宙の旅』です」ってアナウンスしてて(ツァラね),じゃあ『ワルキューレ』は『地獄の黙示録』かいっと突っ込んでしまった。
 このサイト,ホントにデータベースです。ぜひご覧下さい。コミックリストもすごいです(全然知らないー)。そうか,槙村さとるさんは「YOUNG YOU」3月号に新作を描いていたのかあ。2月号のエッセイコミック(?)が読めなくて残念。マンガってもともとそんなに何誌も読んでなかったけど,もう全然わかんない。読んでるのは読んでるけどねー。特に雑誌はねー。
 でもって,「YOUNG YOU」はコンビニにあったので買いました。小さな声で…,軽い,軽いよおおっ。
Feb. 24,1998

エルビス@ゴー ゴー!
 Tea Roomにも書き込んでいただきましたが,ちょっとタイミングはずして見つけたサイト へなチョコレート に「エルビス@ゴー ゴー」って,エルビス・ストイコ ラブラブ応援ページがあるのですが,「エルビスの痛み」として,怪我の真相やコメントなどが紹介されました。ここまでの情報量はとてもありませんが,でもでもまついの煩悩パワーでフィギュアといえば女子シングル,だけでなく男子シングルの中でもストイコに注目してくれた人がいるんだろうなと思うとうれしいいですー。
 今年の世界選手権はミネアポリスです。男子はSPが4/1でフリーが4/2だそうです。きっとTBSが放送してくれるはず。
Feb. 28,1998


Medalist on Ice?
 「メダリスト・オン・アイス」がもう一度放映されるようです。3/7 10:30〜11:25 a.m. NTV。この間の放送(まだ見てなかったりする。テープが行方不明なの)は非難轟々だったらしく,再放送じゃなくて「サタデー・ナイト・フィーバー」なんかを流すらしいです。
 この放送は見てないのでなんともいえませんが,TV放送ってホントに硬直してますよね。フィギュアだけじゃなくて(フィギュアしか見てないけど),各競技二人にしかスポットを当てない規約でもあるのでしょーか。しかもわかりやすい「天才型 V.S. 努力型」,「表現力 V.S. 技術」とか。表現だけ,技術だけでなんとかなるわけないじゃないですか。
 それにヘタにタレントを使うと(はじめて見たんですけど〜的),作りがごくごく初心者向きになってしまって,コアなファンが我慢できなくなっちゃう(わたしはただのミーハーですー)。つまらないコメントはいいから,実際の映像をちゃんと見せてー。
 でもって,誰にでも(初心者に)楽しめる作りって,絶対誰が見てもつまらないものになっちゃうと思う。多少なりともマニアックな方が見る側も更なる発展が望めるわけで,最初に「あ,こんなものか」と満足してしまうと先がないし。それはスポーツに限らなくって,大キライな「N響アワー」とか絶対「視聴者なんかこんな程度」と思って作ってるとしか思えない。本気だったら更に問題だが。まあ,普段一生懸命TV見てる人じゃないからしょーがないんですけど。
Mar.04 ,1998


World Championship & ...

 怪我の方,まだ完全じゃないんですね。世界選手権はディフェンディング・チャンピオンとしての意地とプライドもあると思いますが,絶対無理して欲しくないんです。だって,ここで無理をして致命的なことになったらいやです。だってだってストイコのスケーティングは彼以外の誰にもできないんですもの。
Mar. 13,1998


 いよいよ世界選手権(フィギュアの話だ)開幕ですね(3/31〜。TV放映は4/4〜)。ストイコの怪我の回復が遅れてるということで,かなり憑き物が落ちてますけど(オリンピックからですが)。でも欠場なのは,もしかして無理をして更に悪化するのでは?と心配していたときよりマシですが,そこまで悪かったなんてとまたまた心配の種が出来てしまいました。詳しくはへなチョコレートエルビス@ゴー ゴーをどうぞ。
 ウワサのUnofficial Nagano Olympic Figure Skate Web,やっと見つけました。Figure Skate Databaseの方は見ていたのに。わたしってばばかみたい。もう終わっちゃうし。

 Canadian Sport Awardsで正装してるの見て,ああ,やっとわかりました。ストイコってマキシム・ヴェンゲーロフとかパールマンとかちょっとゴツイ系のヴァイオリニストに顔が似てるんだわ。ヴァイオリニストに関しては正統派美青年タイプのジョシュ君しか愛さないことにしてるからねー(演奏スタイルはオーバー・アクションで中味はアメリカン好青年ですが。でもパールマンも好きー)。
Mar. 29,1998


 「リバーダンス」のビデオを探しにアキバをうろつくが,気が付くと手に持っているのは,映画『冬の恋人たち』。THE CUTTING EDGE,選手生命を絶たれたホッケー選手のフィギュアペア再出発とパートナーとの愛。どっかで聞いたようだが,いつ観る気だろう。まあ,目的が果たせずふらふらと小路に誘われるように入って,小さくて高い物を買ってしまうよりいいのだけれど。
 世界選手権,波乱?の男子シングルとペアはTBS(1:55〜3:20a.m.)
Apr. 03,1998


Soldier on Ice
 「ジャンプの王様」などと言われているストイコですが,“王様”,“キング”というイメージはなぜか持てません。今,王子様はクーリックなのでしょうが,王子というより牧童の少年のようです(クーリックって,何がダメかっていろいろあるけど,品がないんじゃないかと。ディカプリオも。あくまであくまで個人的にね)。王子様といったらウルマノフくらいでしょう。キャンデロロは見事に騎士(銃士)になりました。この人は存在がというよりプログラムごとに演じきる&個性も,という希有な方ですね。
 ストイコの場合は,“王様”として超然としているというよりも,技術的に完璧なのはわかっていても,いつも何か目が離せない安心して見られない切迫感のような危うさを感じてしまうのです。彼はいつも戦っているのです。氷の上の戦場を。ソルジャー − 戦士 …,それも騎士や銃士,軍人ではなく,傭兵のような身一つで生きていくような。
 三銃士の中でも,(高貴な)過去を自ら断ち切って,未来も信じず,その一戦だけを戦い抜くアトスのような彼が好きです。(Vol.-3の三銃士を読んだ友人にはちゃんと続編も読むようにいわれましたが)
 もちろん,素の彼は別なのでしょうが,却ってこのオリンピックの演技中に一切弱みを見せない(見ていて,いつもと違う!とは思ったけど),ひとつの世界を完結させなければという,それがまたひとつの一流のエンタテイメントなのではないかと思うのです。


世界選手権
 ヤグディン(金),プルシェンコ(銅)って,アメリカのおにーさんs(エルドリッジ,ワイス)に比べて,自分の世界が確立されていないっていうか,ひとつのプログラムとして見れない感じ。まだフリーでノーミスだったザゴロドニュクくん(なぜ彼だけ“くん”)の方がよかったかも。そんなにカンタンにメダル取っちゃっていいのかと,あの人のことを考えると思っちゃうわけです。
 おにーさんたちもステキだけど,ドキドキできないのが残念です。なぜっなぜなのー。

「FIGURE」
 雑誌「スポーツアイ」増刊の写真集です((株)スポーツアイ発行)。雑誌の方も記事の浅さとか,レイアウト(特に見出しのフォントや色)があんまりだと思ったのですけど,こちらは写真集なのに,トリミングがひどくて,アップはしょうがないんだけど,全身入れるのにあまりに窮屈でときどき足が切れていたりするの。もっとロングで雰囲気の伝わる写真とかできないのかなあ。¥1800で100Pオールカラーじゃこんなものかしら。そんなわけで迷ったけど,ストイコの去年の世界選手権のフリーの演技前の集中してる一途な目にひかれて買いました。でも「悲運のヒーロー達」だったら,長野のくやしそうなのを出してもいいのよ。あと,こういう写真集が他に出るとも思えないし。(←付け足し)
Apr. 05,1998


 昨日書き忘れたこと:田村くんがショートでミスってフリーに進めなかったので,順位はともかくあの「シェルブールの雨傘」をアメリカで見てもらえなくてとっても残念でした。それから,プルシェンコのピールマン・スピンは確かにすごいかもしれないけど,だから何?っていうかあまり流れを感じなかったです。これは4回転も同じで,ああ,今のは4回転だったの,ふーん,すごいね,って感じが多いの。それじゃフリーもショートも同じじゃないっていうか。

 スピンといえば,女子に行って,イリーナ・スルツカヤの両足(ピールマン)が技術的なことよりも彼女の可愛らしい雰囲気にとてもあっていて好きです。他には長野に出なかったタニア・ウラシェンコが,スタイルも滑りもとてもきれいでした。やっぱり背が高くて手足が長くてほっそりしてる人が好き(基本的にね。くす)。グラマラスとか子供っぽいのは苦手です。でも男子を見慣れるとどうしても比べてしまって,特にジャンプの高さが全然違う。時間も短いし,これは体力的なことでどうしようもないんですけど。
 (このへんはショートの話です。フリーは昼間の放送だけあって,CFばっかりでただでさえどーでもいいのに,興をそがれてしまった。でもスルツカヤ銀おめでとう。結果知ってたけど。…どこまでも矛盾した人ですね)

 ダンスはグリロワ/オフシアンニコフの最後の血のイメージで男性の胸からスカーフを出すのは,小道具は可?はともかく,なんだかカルメンがホセを殺したみたいで,前からあれ?と思ってたけど,気になります。
 アニシナ/ペーゼラのロミジュリはこの間よりずっとしなやかな雰囲気になってました。長野ではあの逆リフトがとても浮いて見えたので。えーとだから,最初から純なロミオをリードするジュリエットってのを作っておけばいいのかな。でもその場合,アニシナさんでは色っぽすぎるので,ロイヤルのギエムみたいな元気なおてんばジュリエットみたいのは無理ですね。ボーン/クラッツを応援してましたが(リンクがすごくエキサイトしてましたね),今回はロミジュリが一番よかった。
 ダンスの中継って,技術的なことが関係ないので解説がほとんどなくていいですね。関係ないけど,あんなヘンなスタジオセット作る予算で少しでも放送枠を広げればいいのに。ばかみたい。
Apr. 06,1998


Grand Pas de Deux sur la Glace
 プロのアイスショーって観たことないので,もしかしたらあるかもしれないんですけど,フィギュアの「グラン・パ・ド・ドゥ」を観たいのです。最初二人でペアのように滑って,それぞれのヴァリアシオンをシングルの技術で滑ってちゃんとカーテンコールして,最後にダンスなコーダで締めるの。たまーにエキシビションで余興のようにやるんですけどね(シングル二人が一緒に滑るという意味で)。それこそ,華があって技術があって息も合わなきゃ無理ですけど。
 更にっ調子に乗って観てみたいの,「男のペア」! いえ,深い意味はないんですよー。具体的なペアのイメージもないし。去年の世界バレエ・フェス(Ballet参)でルグリとペッシュの『LES INDOMPTES』があんまりカッコよくて,そ,そうか男と女で踊る必然性はないではないかっと…。あと,メダリスト・オン・アイスで,カーテン・コール(カーテンないけど)一度に出てきて,同じようにジャンプしてるのもあった。絶対ステキ。…かなわぬ夢ですわね。オリジナルもいいけど,マキューシオとロミオなんてどうでしょう? もちろん音楽はプロコの「ティボルトの死」ねー。シングルで「マキューシオの死」とか。…だって,マキューシオが好きなんだもん。

 今日はこれからエキシビですが,疲れてるのでビデオセットして寝ちゃおうかなー。どーせあの人は出てないし。
Apr. 07,1998


 昨日結局エキシビションは見たんですけど,(エキシビだけじゃなくて)お目当ての選手がいないとこんなにつまらないとは思いませんでした。今シーズンは本当に,誰かを応援する楽しさと恐さと,その人のいないつまらなさみたいのを一度に感じてしまいました。もちろん,フィギュアって小さい頃から好きだったし(ただし,女子しか覚えがないけど),ただいろいろな演技を見るだけで楽しかったのですけど。愛するって喜びも悲しみもあなたと共にあることなのね。(←ばか)

 アイスダンスのお気に入り,カナダのボーン/クラッツが踊った「リバーダンス」の公式サイトがありました。Riverdance - The Official Website ビデオクリップも観れるのですが(30minのはISDNでも10分以上かかった),デザイン自体が感動的に美しいのです。ダブリンのプロが作ったみたいなんですけど,プロのデザインってこのくらいがホントだよなーというか。キレイでイメージにもあってるし。基本は英語なのに6カ国のあいさつがあって,なんとローマ字の日本語まであります。アイルランドならではでしょうか? でもこれってFrontPage使ってるのですね。いえ,いいんですけど,なんか作成ソフトって全般にあんまりいいイメージないから,びっくりしました。「リバーダンス」に興味のない方も一度ご覧下さい。
Apr. 08,1998


World Figure Skater
 フェアリーの写真展を見る。ああっやっぱりあの人の写真はないのねっ。ううう。でもウルマノフとペトレンコはあった。いいの,滑っている姿が一番輝いてるのね。13日から入れ替えるそーですが。「リバーダンス」のビデオもなかったよん。
菅原正治展「World Figure Skater」
4/3〜4/21(11:00〜19:00 最終日〜17:00 水休)アート・ギャラリー・フェアリー(表参道)03-3499-5541
 日本スケート連盟オフィシャルカメラマンによるフィギュアスケーター。長野五輪をはじめ,カタリナ・ビットなどの名選手らも。

 写真じゃよさはわかんないあの人はChampions on Ice(フィラデルフィア)に出るそうですわね。やはり『監獄ロック』かっ。詳しくはElvis Stojko - Heart of a Championですわね。ママのインタビューもあるのね。

補足:写真展は13日に作品を入れ替えて,一枚だけ出てるそうです。
Apr. 13,1998


 ストイコ,今季のチャンピオンズ・ツアーは参加しないそうですね。無理したらこわいと思っていたので,よかったと思います。ゆっくり休んで,ちゃんと治してねっ。
エルビス@ゴー・ゴー参照
Apr. 22,1998



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1996-1997 Season

 さて,フィギュア・スケートの季節ですね。私は男子フリーが一番すきです。昨シーズンはキャンデロロがつまらなかったので(一昨年のゴッドファーザーはステキだったのに。この人ってバレエでいうノーブルじゃなくてキャラクター・ダンサーなのかしら),NHK杯のストイコ,世界選手権のガリンド(American Ballet?らしい)がよかったのですが,今年のNHK杯(〜12/8)では,2位のクーリック(音楽チャイコのロメジュリ)も演技・構成ともにいいんだけど,3位のドミトレンコ(春祭)が背が高くて顔が小さくてお気に入り。手足が長いとそれだけで目の保養ですから。ふふ。
 でもストイコ(1位)は小柄(顔でかいし)なのにやっぱりかっこいいのよね。女子シングルはジャンプ全盛なので,きれいなおねえさんが少なくてつまらないの(今回はそうでもない)。バレエとスケートは可愛い人より美しい人が好きです。でもフィギュアを観るとすぐ『銀のロマンティック…わはは』(川原泉,白泉社花とゆめコミックス・文庫)を読み返したくなっちゃうのよね。なんのことやら,という方は来年の世界選手権をみてね。

Dec.1996

 フィギュア・スケートの「男子フリー」はもちろん「男子シングル」の間違いです。でもショート・プログラムはほとんど見てないんですけど。といって,ショー的なものが好きなわけではないみたい。エキシビションは人気があるけど,私は競技の緊張感・厳しさの方が好き。
 日本人は技術はあっても表現力がないってのは何にでもいわれることだと思うけど,「魅せるスポーツ」における表現力は「=笑顔」だと誤解してませんか?何の脈絡もなくただ笑えばいいってもんじゃないと思う。具体的であれ,抽象的であれ,何か伝えたい・表現したいものがあってそれに見合った表情を作るべきだと思う。それは,ただやみくもに笑うことではなくて,例えば厳しい表情と笑顔による緩和でも「感動」を与えることはできるし(だんだん『ガラスの仮面』的になってしまった),「無表情」という表現もありだし,笑顔で哀しみを表現することも可能だと思う。
 とにかく人に見せるいわゆる舞台表現においては,それが「スポーツ」という名を冠していようとも,「表情」は「難しい技術を頑張ってやってる自分自身の顔」ではなく,一枚仮面をかぶった表現媒体のひとつなのだと思うの。(やっぱり『ガラスの仮面』)
Feb.1997

 フジのオープン大会(1月)はあんまりそそられるものがなかったです。クーリックくんはあの年であの童顔では(わたしにとっての)将来性はないわね。キャンデロロのナポレオンはねー,前のカウ・ボーイより全然いいけど,ナポレオンてさ,頭の薄い小男でしょ?実は。ミシェル・クワン(おお,めずらしく女子)は随分きれいな演技をするようになったね。前は飛んでるだけだったけど。
  ?1997

 ヨーロッパ選手権の中継を夜中に偶然見てしまった。前に全然注目しなかったウルマノフくんがすごくかっこよくなっててびっくり。
  ?1997

5 1997世界選手権 スイス・ローザンヌ(3/18〜)
 注目の男子シングルは期待していたウルマノフくんがショート・プログラム(以下SP)1位通過後,なんと棄権してしまいました。くすん。せめてSPを流してー。

 しかしっ!エルビス・ストイコは素晴らしいいっ!日頃男はカオだと公言してはばからないわたしですが,彼はカオはでかいは,背は低い・手足短い・筋肉質という完全に時流からはずれているにも関わらずホントーにかっこいいです。去年のNHK杯と同じプログラムだと思うんだけど,更に彼らしさが前面に押し出されたというか,えーと彼の滑りはとてもシャープなのです。もちろんジャンプは完璧で今回は4回転+3回転をばっちり決めて技術的にも素晴らしいんですが(このへんはわたしはあまり詳しくないのでつっこまないでください),技そのものはもちろん,それぞれをつなぐ部分がとても鋭角的で空気がキリッとして一瞬の間が表現されてて…,うーん,やっぱり観てもらうしかないんですけど,他の選手のしなやかさだとか王子さま的愛らしさと一線を画してます。他の人たちはルックスもいいんで別にバレエ・ダンサーでも俳優でもいけるんではないかというある意味での中途半端な雰囲気を持っているのですが,ストイコの場合はスケート以外では表現できないのではないか,という個性なのです。自分のムードとか雰囲気をよくわかっていてそれを最大限に表現している・できる人なのだと思います。

 男子の中継は男のアナウンサーだったのでよかったのですが(ペアは女性アナウンサーの声がうるさかったので),スポーツの中継って本当にアナウンスが邪魔ですよね。もううるさーい!静かに観させてーって感じなのに。小川さんの解説はいいけど佐藤有香(あっ名前を出してしまった)の感動のないぼけた声は一気に興奮を鎮圧してくれます。こういうムダな解説は全部副音声にして音楽だけ流してくれればいいのに。
 これからのメディアはやっぱり受け手に選択の余地を与えなければダメだと思うわ。前に書いた気がするけど,オペラのLDなんか歌手のアップばかりなんだもん。わたしは別に太ったおばさんとハゲたおじさんなんか観たくないのにいい。舞台芸術はソリスト志向ではなく舞台・世界観の重視が大切だと思いません?今は演出の時代です。

 また違う話に熱くなってしまった。えーと,あとは女子とかダンスですか。女子はねえ,低年齢化に拍車がかかってて一人くらい女性版ストイコみたいな独特の雰囲気を持ったりりしいおねえさんが出てくればねえ。ボナリーはまたちょっと違うし。彼女はまた怪我らしいです。あとキャンデロロも。
 アイス・ダンスは非常に人気のある種目らしいのですが,あんまり氷の上でやる意義を見出せないんですよねえ。ただ,TVで観てるだけなので,実際のリンクを観たら違うかもしれませんね。さっきいったカメラ・ワークで演技者だけをアップでとらえているのと違って広いリンクを縦横無尽に使ってるわけでしょ? それはバレエにも社交ダンスにもできないことですもの。
 あと,会場で観る場合視点が違いますよね?競技場ってのはどんなに気取っても所詮はすり鉢上のコロシアムなんでカメラが撮る横からの視点ではなく,大半は上から見おろしているんですよ。そうするとステップやいかにリンクを広く使うかというまた違った評価が出てきて,面白いですね。ステップを上から観るというのはバレエ発祥時の形態ですし。
 どんどん話がそれてきますが,ホール(いつのまにかホールに?)の形態と表現というのは単なる技術・表現力の評価だけでなく舞台芸術(舞台で表現されるものというオケなどを含む広義の,というかライブ?)の演じるものと観るものという対立する,しかしどちらが欠けても成立しない2つの要因の関係性,いってしまえば社会性の問題になってくる気がします。例えば,競技場でオペラ歌手が歌うのはイベント・見せ物に過ぎないと看破したほうがいいし,ワインヤード式なんていえばかっこいいけど,実はそこで演奏する人たちは見せ物であり,また受け手の方もまた別の観客の視線を浴びているわけです。
 あと,ワーグナー・マーラー的芸術至上主義対オペラ座の芸術は社交の添え物とかありまして,確かホールやコンサートの変遷史の本があったので読もうと思いつつそのままになってます。そういう話に興味があるのは実は現在は受け手でしかないわたしですが,ちょっとだけ舞台側とホール側にいたせいかなーと思います。
Mar.1997


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