悪条件を克服する

花を育てる上で大事なのは、自生地がどんな環境か知ることにあります。
悪条件を克服するのはなかなか困難です。現在の環境をよく知り、
それに合った植物を選んで育てることがもっとも失敗がありません。

それでも、好きな花、育てたい花は誰にもあります。少しでも上手に育てるにはどうすればよいのでしょうか。

1.極力潅水しない 一般にベランダは乾燥しやすいのですが、東向きで日照の悪いベランダの場合はそうでもありません。水のやりすぎは根ぐされを起こすだけでなく、日照不足と重なれば植物は徒長します。地植えでは気にしないことでも、容器栽培では困難なことも多いのです。湿った土を好む種か、乾燥を好む種かをきちんと知って潅水を行います。

乾燥を好む種
しおれる寸前まで潅水しません。手に持って鉢が軽く感じられたり、葉っぱを手で触ってちょっとしんなりしたとき、鉢底から流れ出るまでたっぷりと水やりします。
ムスカリ、ハナニラ、ネモフィラ、ペチュニア、アイビーゼラニウム、アサギリソウ、ブラキカム、カンパニュラ

適湿を好む種
(上と下の中間ぐらい)
ヒアシンス、水仙、パンジー、ビオラ、シクラメン、ニーレンベルギア、アゲラタム、マリーゴールド

水分を好む種
チューリップ、クロッカス、ロベリア、インパチエンス、クレマチス、リシマキア、朝顔、トレニア
しおれると回復不能な種が多いので注意します。常に湿った状態を保つのではなく、乾湿のメリハリをつけます。鉢が軽く感じられればたっぷり潅水します。
2.寄せ植えしない 寄せ植えする場合は、できるだけ乾燥を好む種どうし、あるいは湿り気を好む種どうしで合わせます。でも、いちばん管理が楽なのはやはり単植です。寄せ植えが大流行ですが、何も難しいことにチャレンジする必要はないと思います。私はもっぱら「育てる園芸」で、あまりきれいに飾ることを目標にしていない、ということもありますが、植物たちにとって快適な環境作りが大切です。
3.肥料について 日照不足では植物は弱い体になり、病気や虫の発生が多くなります。日照不足を補うためには根を健全に育て、とにかく少しでも丈夫に育てることです。そのためにはカリ分の多い肥料がよいようです。よく出回っている液肥はリンサンの多い花用のものが多いです。これは花が咲いていない時期にはあまり適切ではありません。特に冬の間はリンサンを控え、カリ分を多めにします。市販の肥料にはN(チッソ)・P(リンサン)・K(カリ)の数値が書いてありますから、確認してみてください。

肥料のいろいろ。手前左端はカリ分が多い。

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