"新しい世紀を迎えて病院や施設に音楽を"
ハープの演奏活動をしている私の事務所に、近年、病院や施設などからのご依頼が増えてまいりました。これは、病院や施設などにおられる方々が、音楽を求め、また施設側もその必要性を認めて下さっているからだと思います。
芸術的な感動は、医学的な治療や機能回復訓練と同じようにたいせつなものと思われます。健康な人は、自分の足で、自分の考えで、音楽や絵画や演劇などを、観て、聴いて感動することが出来ます。けれども、長期療養を余儀なくされている方や施設が生活の場となっている方にとって、それは難しい状況に思えます。精神面だけでなく物理面も含めて演奏者と聴く人が対等な関係で、生きていく勇気と喜びを分かち合うという、街なかでふつうおこなわれているようなコンサートが、病院や施設などでも同じようにおこなわれることを願っておりました。
しかし、そうした場所でコンサートを開催するのには、受入側にも演奏者側にも、スペース、人手、経費など、たくさんの問題があります。本来なら、このために必要な予算が公的に組まれ、受入側にもスタッフが専属されて、だれでもが音楽その他の芸術を享受できることが願わしいのですが、残念ながらそのような環境はまだ整っていないようです。そのため、演奏者・受入側双方の工夫と奉仕によって、コンサートがおこなわれているのが大半の現状です。とくに資金面での課題は大きく、演奏会などを継続していくことには限界があるように思います。
そこで、その願いが叶うまでの一助として、「NPO 法人ホスピタルコンサート2001」を設立することを考えました。これは、年会費、募金、チャリティーコンサートによって、皆様からご支援をいただき、さまざまな分野のアーティストたちとともに、病院や施設などで演奏活動を続けていくためのものです。

今後、経済面のみならず、会場のご提供やスタッフの確保など、皆々様のご協力をあおぎながら、一回でも多くのコンサートを催していけますよう、ご理解とお力添えを賜りたくよろしくお願い申し上げます。
代表 西村光世
西村光世プロフィール
フィンランド国立音楽院シベリウス・アカデミー
ハープ科卒。同アカデミーディプロマコース修了。
自らも体に障害を持っているが、全国各地で演奏活動を行っている。